- 専門商社の志望動機の書き方が分からない
- 専門商社の志望動機で評価されるポイントって何だろう?
- そもそも専門商社の仕事内容をきちんと把握していない
このように専門商社の志望動機について悩んでいませんか?
専門商社の志望動機を考える際に、ポイントさえ押さえておけば難しく考える必要はなく、すぐに書けるようになりますよ。
この記事では、専門商社の志望動機で必ず取り入れたい2つのポイントを、例文で比較しながら紹介しています。
また、専門商社の仕事内容についても説明しています。
この記事を読めば、専門商社のことをより理解し、高く評価される志望動機を作成できるようになりますよ!
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専門商社とは?総合商社との違いも解説
そもそも専門商社とは何をする会社なのか、よくわかっていない人もいるかもしれません。志望動機を考える前に、専門商社と総合商社の違いを理解しておきましょう。
総合商社は幅広い商材を取り扱い、企業の買いたい側と売りたい側の取引を仲介する仕事です。
一方の専門商社は、特定の商材を専門的に取り扱い、その取引の仲介を行っています。
総合商社と比べると規模は小さいものの、取引先企業や顧客との強いパイプ、他社にはないノウハウを持っているのが強みです。
そのため、顧客との人脈を築くコミュニケーション能力や、きめ細やかな対応力が求められます。
専門商社の種類3つ
先ほども説明しましたが、専門商社とは、特定の分野に特化した商品やサービスを扱う商社のことです。
総合商社と比べて、より深い知識やノウハウを持っており、顧客のニーズに応えられるのが特徴。
専門商社は、大きく分けて以下の3つの種類に分類されます。
- 総合商社系専門商社
総合商社の子会社や関連会社として設立され、総合商社から事業投資を受けている専門商社です。総合商社の資本やネットワークを活用しながら、特定の分野で高い専門性を発揮します。
- メーカー系専門商社
特定のメーカーの貿易部門やグループ会社として設立され、メーカーから事業投資を受けている専門商社です。メーカーの製品や技術を販売するだけでなく、自ら製品開発や付加価値サービスを提供することもあります。
- 独立系専門商社
総合商社やメーカーとは無関係に設立され、自主的に事業投資している専門商社です。自らのオリジナリティや強みを持っており、ニッチな市場や新規市場に積極的に参入します。
それぞれの種類によってやりがいや特徴も異なるので、あなたが興味を持った専門商社を調べてみましょう。
専門商社の仕事内容
専門商社にはどのような仕事があるのか、その仕事内容を職種ごとに解説します。
総合職と一般職で業務が異なります。それぞれ見ていきましょう。
1.総合職
総合職は会社の中心的な業務を多岐に渡って行っています。主に、以下の仕事があります。
- 事業企画
- 営業
- トレーディング
- プロダクトマネージャー
それぞれ簡単に紹介します。
1.事業企画
事業企画は、今後どのような企画を立ち上げるかを考え、どの分野のどの企業と取引して投資を行っていくかを決める仕事です。
他社や他部署と連携を取ったり、マネジメントや新規事業の立ち上げなどにも携わったりなど、企業の経営に直結する重要な役割を持っています。
2.トレーディング
トレーディングは、企業と企業の間に入り、仲介業者として需要と供給を結びつける仕事です。
商社の中でも中心的な業務の一つで、一度に数億円が動くようなダイナミックな取引を行えるのが特徴であり、醍醐味でもあります。
また商品を売る際に、付加価値をつけていかに多くの利益を出せるか考えることも重要な業務です。
3.営業
営業は企業と顧客のパイプ役となって、実際に契約を取ってくる重要な仕事。取引先との付き合いや外回りをすることも多く、身体的にも精神的にも体力が必要です。
また、担当する分野・商材に関する深い専門知識を学び、専門性を高めることが求められます。
会社によって強みが違うので、志望する商社がどんな分野・商材を得意としているか、事前に把握しておきましょう。
4.プロダクトマネージャー
さらに専門商社には、プロダクトマネージャーという仕事があります。
自社が取り扱う商品の市場調査を行い、その結果から今後の事業を発案していくなど企業のリーダー的存在として活躍が求められます。
また、総合職は転勤や異動が多く、業務が何度も変わることがありますが、その分スキルアップにもつながるため希望する人は多いです。
2.一般職
専門商社の一般職は、主に事務作業を中心とした業務が多く、営業事務と貿易事務の2種類に分かれます。
営業事務は、総合職の社員がスムーズに仕事を行うためのサポートを行っており、電話応対や書類整理といった仕事をしています。
貿易事務は、商品の輸出入の際に税関を通すための手続きを行う仕事が主で、海外との取引が多い商社には欠かせません。また、英語での対応力も求められます。
基本的に一般職は勤務地が限定され、総合職より勤務時間も短いため、仕事とプライベートの両立をしやすいのが特徴です。
専門商社で求められるスキル5選
仕事内容によって必要な知識や特性は違いますが、どの職種でも必要なスキルもあります。
ここでは、専門商社で活躍するために求められるスキルを5つ紹介します。
- コミュニケーション力
- リーダーシップ
- 好奇心
- チャレンジ精神
- 語学力
専門商社の種類が違ったとしても、上記のスキルはどこでも必要になるのでチェックしておきましょう。
1.コミュニケーション力
専門商社の仕事は、さまざまな方と関わることが多くコミュニケーション力は欠かせません。
ここでいうコミュニケーション力とは、相手の立場やニーズを理解し、自分の考えや提案を伝えられる能力のことです。
仕入先と販売先を結ぶのが商社の役割なので、製造メーカーや販売店の担当者など多くの方と連携する必要があります。
また、スムーズに仕事を進めるためには、信頼関係を築くことも重要。
コミュニケーション力を高めるには、相手の話を聞き、質問やフィードバックをし、積極的に話しかけることを心がけましょう。
2.リーダーシップ
専門商社では、チームとして目標を達成する力、つまりリーダーシップが求められます。
リーダーシップとは、自ら率先して行動し、他者を巻き込んで問題解決や目標達成に導く能力です。
面接でも、リーダーシップを発揮して周囲の方と目標を共有し達成した経験は、アピールとして効果的。
リーダーシップを高めるには、自分の役割や責任を明確にし、チームの目標や方針を伝えることが重要です。
自己PRでのリーダーシップのアピール方法や例文をこちらの記事で紹介しているので、興味のある人は参考にしてください。
3.好奇心
専門商社で扱う商品は多岐に渡るので、扱っている分野に対して幅広い知識を持つ必要があります。
幅広い知識を得るためには、好奇心が強く常に新しいことに挑戦し、学び続ける姿勢が重要です。
好奇心とは、自分の興味や関心を追求し、知識や経験を広げようとする気持ちのこと。
好奇心を高めるには、以下の点を意識しましょう。
- 自分の興味や関心が湧くものを見つける
- さまざまな分野やジャンルに触れる
- 疑問や問題に気づき、解決策を探る
生活する中で好奇心を身に付けておけば、仕事にもきっと活かされますよ。
4.チャレンジ精神
専門商社では、常に変化する市場環境や顧客ニーズに対応するために、新しいビジネスチャンスを探し、自ら提案する姿勢が求められます。
新しいビジネスチャンスを捉えるためには、チャレンジ精神が強く、困難な課題や未経験な分野にも積極的に取り組むことが重要。
チャレンジ精神とは、自分の可能性や能力を高めるために、挑戦的な目標や課題に取り組む気持ちを表しています。
チャレンジ精神を高めるには、あなたの強みや弱みを把握し、自己分析やフィードバックを行うことを意識していきましょう。
チャレンジ精神を効果的に自己PRする方法や注意点をこちらの記事で紹介しているので、興味のある人は参考にしてください。
5.語学力
海外のパートナーや顧客とのやり取りが多い専門商社では、高い語学力、特に英語力は必要不可欠です。
企業のグローバル化が進み、英語以外にも中国語やスペイン語なども活かせる場所が増えているので、面接やエントリーシートで有利に働くでしょう。
語学力を自己PRする場合は、具体的なエピソードや成果を交えて話すことが大切です。
たとえば、TOEICのスコアや海外留学の経験を伝えるだけでなく、その中で得たスキルや気づきを伝えると面接官からの評価も上がるでしょう。
商社で働くうえで必要な英語力や勉強法をこちらの記事で紹介しているので、興味のある人は参考にしてください。
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専門商社の志望動機で押さえるべきポイント4つ
専門商社の志望動機を考える時に、なぜこの業界を選んだのかという点と、その企業にこだわる点を明確にしておく必要があります。
この2つの理由を伝えることで、あなたと会社のマッチング度と会社に対する熱意を伝えられるからです。
この2つの理由が明確でないと、採用担当者には「別にこの会社でなくても良いのでは?」という印象を与えてしまいます。
採用担当者に「この会社にピッタリの人材だ」「志望動機に熱意を感じる」と評価してもらうためにも、業界選択の理由と企業選択の理由は明確にしましょう。
以下では、業界選択の理由と企業選択の理由について詳しく説明します。
- 業界選択の理由を明確にする
- 企業選択の理由も明確にする
- 入社後に貢献できることを伝える
- 志望動機の書き方を抑える
順に解説します。
1.業界選択の理由を明確にする
業界選択の理由ですが、「数多くある業界の中でなぜこの業界を選んだのか」をハッキリさせましょう。
採用担当者はあなたがどうしてこの業界を選んだのか、この業界でどのような関わりをしていきたいのかを知りたいからです。
他の業界ではなくこの業界で働きたいという理由があれば、仕事への本気度が伝わり魅力的な志望動機が完成します。
この業界選択の理由は面接でも聞かれることが多いので、必ず明確にしておき、いつでも答えられるようにしましょう。
#1:総合商社ではなく専門商社を選んだ理由も必要
総合商社は特定の商材に限定せず、「ラーメンからミサイルまで」と言われるほどの幅広い商材を取り扱います。
しかし専門商社は、食品や医薬品、機械など特定の分野・商材に特化していることが特徴です。
その点を踏まえて、「どうしてその商材のみを取り扱う専門商社を選んだのか」を明確にすることで、よりリアルな志望動機を作れます。
なお、総合商社については以下の記事で詳しく説明しているので、あわせて読んでおくのがおすすめです。
#2:自己分析も大切
自己分析を行うことで、ありきたりなものでなく、あなただけのオリジナルな志望動機を作成できます。
自己分析によってあなたの性格や過去の経験、能力を取り入れることで他の人にはない志望動機が完成し、さらにそれらを活かせることまでアピールできます。
自己分析することで、下記のようなあなただけの説得力がある志望動機を作成できます。
「私は学生時代に野球部の主将を務め、元々弱かったチームを甲子園まで導いた経験から人をまとめる能力を身につけたので、リーダーシップを必要とする貴社でもこの経験を活かせると思い志望しました。」
このように、あなたがアピールしたい点も付け加えられるので、自己分析は必須です。
以下の記事では、具体的に自己分析の方法を説明しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
2.企業選択の理由も明確にする
業界選択の理由を明確にしたら、続いて企業選択の理由も明確にしておきましょう。
同じ業界の職種でも企業によって、仕事内容や取り扱う商品が異なります。
その点を考慮した企業選択の理由も伝えることで、採用担当者はあなたと会社のマッチング度をより感じやすくなり、あなたの必要性を伝えられます。
企業選択の理由を伝えることで、採用担当者もあなたがこの会社で働くイメージを想像しやすくなるでしょう。
「そのような背景があるならこの仕事を任せたい」「この会社のことをよく把握してくれている」と思わせられます。
志望動機では、その企業でしかできない理由を必ず取り入れましょう。
3.入社後に貢献できることをアピールする
あなたの強みや人柄、資格、過去の経験なども含めて、入社後にどんな貢献ができるのかを伝えましょう。
たとえば、大学の専門領域や語学などにアドバンテージがある場合は、「取引先と英語を使ってのやりとりができる」といったアピールが可能です。
すぐに思い浮かばない場合は、他の人よりも得意だと感じることを学生時代の経験から探してみましょう。
リーダーシップや実行力、あきらめが悪いといった性格的なことでも十分アピールになりますよ。
4.志望動機の書き方を抑える
実際に志望動機を書くにあたって必要なポイントを紹介します。
志望動機には踏むべき手順があり、その手順は以下の4ステップです。
- ビジョン
- 業界
- 企業
- 業務
「私には○○というビジョンがあり、それを実現するためにはこの業界の貴社で、○○という業務でなくてはならない」ということが伝わるように書きましょう。
上記の手順を守って書くだけで、採用担当者が納得できるような説得力のある志望動機が完成します。
具体的な志望動機の書き方に関しては、以下の記事で詳しく説明しているので、あわせて読んでください。
志望動機ジェネレーターを活用しよう
専門商社の志望動機を作成する際、なかなか良い内容が思い浮かばない人も多いはず。
そこで活用したいのが「志望動機ジェネレーター」です。簡単な質問に答えていくだけで、理想的な流れの志望動機が完成します。
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専門商社の志望動機を作った後のチェック項目4つ
志望動機を作った後に、完成度の高い志望動機になっているかを確認することは意外に忘れがちです。
ここでは、志望動機を作った後に、確認すべきチェック項目を4つ紹介します。
- 単なる憧れだけの志望動機になっていないか
- 「なぜ専門商社なのか」という理由が明確か
- 扱う製品に対する想いを伝えられているか
- メーカーの仕事と勘違いしていないか
専門商社は、総合商社とは異なる特徴や強みを持っているので、その点を考慮した志望動機になっているかチェックしておきましょう。
1.単なる憧れだけの志望動機になっていないか
専門商社に対して、憧れやイメージだけで志望しているという印象を与えてしまうと、採用される可能性は低くなります。
- 海外で活躍したい
- 高収入が得られる
- 専門性の高い仕事がしたい
専門商社は、入社して利益を出せる人材を求めているので、あなたがどのように会社の利益に貢献できるかを伝えていきましょう。
可能であれば、どのようなスキルや経験を活かせるか、どのような成長ができるかなど具体的なビジョンや目標を話せると高評価につながります。
単なる憧れだけではなく、あなたのキャリアプランや将来像を明確に伝えられるようにしましょう。
2.「なぜ専門商社なのか」という理由が明確か
専門商社と総合商社を混同しているような内容だと、よく調べずに応募しているというマイナスな印象を与えてしまいかねません。
しっかりと業界研究を行い「なぜ専門商社なのか」という理由を、明確に伝えられるようにしておく必要があります。
専門商社を志望する理由を明確にするためには、以下のような項目を深堀りして自己分析するのが大切です。
- どのような分野に興味があるか
- どのような仕事がしたいか
- どのようなビジネスモデルに魅力を感じるかなど
しっかりと深堀りすることで、他の学生と違うあなただけの志望理由が完成しますよ。
3.扱う製品に対する想いを伝えられているか
専門商社は、特定の製品に特化した商社なので、扱う製品に対する想いやこだわりを持っていることが重要です。
必ずしも製品が好きになる必要はありませんが、製品に対する何かしらのこだわりや想いがあると、面接官にも良い印象が伝わるでしょう。
- 大学で専攻していた化学の知識を活かして、化学製品の販売に携わりたい
- 幼いころから料理を人に作ってあげるのが楽しみだったので、お客様のニーズや思考に合わせた提案していきたい
扱う製品に対する想いを伝えられれば入社してからのイメージも湧きやすくなるので、あなたのこれまでの経験や気持ちを洗い出してみましょう。
4.メーカーの仕事と勘違いしていないか
専門商社といっても、製造に加えて商社的な仕事も合わせて行っているメーカーもあります。
専門商社とメーカーは密接な関係にありますが、それぞれの仕事内容や役割は異なるので混同しないようにしましょう。
メーカーは自社の商品を作り販売するのが主な仕事ですが、専門商社は自社の商品だけでなく、他社の商品やサービスも組み合わせて顧客に提供します。
また、専門商社はメーカーと顧客の間に立って市場ニーズや競合情報を収集し、フィードバックすることも重要な役割です。
専門商社とメーカーの違いをきちんと理解したうえで、志望動機を作れているかはチェックしておきましょう。
専門商社の志望動機の良い例文3選
ここでは、専門商社の志望動機の良い例文を3つ紹介します。
- 紙商社に対する志望動機例
- 化学品商社に対する志望動機例
- 建設機械商社に対する志望動機例
それぞれ重要な要素として「ビジョン」「業界」「企業」「業務」の4つに分けて紹介しています。
また、具体的に意識すべきポイントも解説しているので、どんな志望動機を書けばいいか迷っている人は参考にしてください。
例文1:紙商社に対する志望動機例
1.ビジョン
私のビジョンは、環境に配慮した紙製品を世界中に普及させることです。
2.業界
学生時代に環境や、エコの意識が高いオーストラリアに留学した経験から大きな影響を受け、日常生活で大量に消費される紙製品の流通に興味を持ちました。
その後、私自身が物流に携わって環境に配慮した紙製品を普及させたいと考えるようになり、それを最も実現しやすい業界は商社であることに気づきました。
3.企業
各商社について調べたところ、数ある商社の中でも、貴社は環境面に配慮した紙製品を専門にお取り扱いされており、「私のビジョンは貴社でしか実現できない」と思いました。
4.業務・まとめ
オーストラリアに2年間滞在して培った英語でのコミュニケーション能力を活かし、貴社で紙製品の普及に貢献したいです。
(310文字)
最初にビジョンをはっきりと伝えているので、入社してから何をしたいのかがわかりやすくなっています。
また、商社でないといけないという業界選択の理由や、「数ある商社の中でも環境に配慮した紙製品を専門に取り扱っているこの企業が良い」という企業選択の理由も、明確になっています。
さらに就職した際に、学生時代に培った能力を活かしたいことをアピールできているので、採用した場合にしっかり働いてくれるイメージが想像しやすくなります。
例文2:化学品商社に対する志望動機例
1.ビジョン
私のビジョンは、化学品を通して社会の課題を解決することです。
2.業界
私は大学で化学を専攻し、化学品の開発や応用に関する研究をしていました。
その中で、化学品はエネルギー、環境、医療、農業などさまざまな分野で活用され、社会の課題の解決に貢献していることを知り感心しました。
そこで、私は化学品の流通に関わり、化学品を社会に届けられる商社に就職したいと考えるようになりました。
3.企業
貴社は、化学品を扱う専門商社として国内外で高いシェアと実力を持っており、メーカーとの強固なパートナーシップを築き、多種多様な化学品を提供しています。
また、化学品の流通だけでなく新規事業や技術開発にも積極的に取り組んでおり、私のビジョンを実現できるのは貴社しかないと思いました。
4.業務・まとめ
私は大学で学んだ化学品の知識や技術を活かし、貴社で化学品の営業や企画に携わり化学品を通して社会の課題解決に貢献したいです。
(379文字)
業界や企業に対する想いについて、具体的な経験をもとに説明しているので人柄がイメージしやすくなっています。
また、培った知識を会社に入ってどう活かしていきたいか伝えるのも、重要なポイントです。
例文3:建設機械商社に対する志望動機例
1.ビジョン
私のビジョンは、建設機械を通して世界のインフラ整備に貢献することです。
2.業界
学生時代に建設機械の設計や運用に関する研究をした経験から、道路や橋やダムなどのインフラ整備に欠かせない建設機械に興味を持ちました。
その中で、世界各国で需要が高まっていることに気づき、建設機械を世界に届けられる商社に就職したいと考えるようになりました。
3.企業
貴社は、建設機械を扱う専門商社として、メーカーとの長年の取引実績を持ち、最新の建設機械を提供しています。
また、建設機械の流通だけでなく、レンタルやリースなどのサービスも展開しており、お客様のニーズに応えたいという私のビジョンは貴社でしか実現できないと思いました。
4.業務・まとめ
大学で学んだ建設機械の知識や技術を活かし、貴社で世界のインフラ整備に貢献したいです。
(338文字)
業界の動向をチェックしていることを伝えて、志望度の高さをアピールしています。
また、志望する企業が展開する事業と自分のビジョンが一致しているため、貴社で働きたいという意欲が伝わります。
専門商社の志望動機の悪い例文
次に専門商社の志望動機の悪い例文も紹介します。
1.ビジョン
私は、発展途上国の人々に良質な食品を届けたいと考えています。
2.業界
学生時代にベトナムに留学したとき、現地の飲食店でアルバイトをしていましたが、そこで使われる食材は衛生管理もままならず、食中毒も日本とは比べ物にならないぐらい発生していました。
食に関する現実を突きつけられた私は、貧しい人々に少しでも良質な食品を届けることが私の使命だと感じるようになりました。
このような流通に携わるためには、商社に入社して私自身が取り扱う食品選定と流通ルートの開拓をするのが得策だと考えました。
3.企業
さまざまな商社を調べたところ、貴社は発展途上国向けに良質な食品の流通を専門にされている商社だということを知りました。
他の商社はどこも発展途上国を軽くみているようで、私はそのことを許せませんでした。
貴社の社風とお取り扱いの商品はどれも優れているように見え、入社するなら貴社しかないと思いました。
4.業務・まとめ
ベトナム語を話せることを活かし、貴社の対ベトナム食品流通に貢献したいです。
(413文字)
「1.ビジョン」と「2.業界」に関してはしっかり示されています。
「3.企業」の1文目は良いのですが、2〜3文目には応募者の個人的な感情が書かれており、他の商社の事業を否定しています。
志望動機にネガティブな内容を書いてしまうと、「入社してから一緒に気分良く働ける人ではないな」と思われて不採用の原因になります。
また、「4.業務・まとめ」のように書くと、採用担当者から「対ベトナムの食品流通以外には貢献するつもりがないのか?」と思われてしまう可能性があります。
志望動機は気分良く読んでもらえる内容に仕上げ、熱意があることをしっかりアピールしましょう。
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