- 「志望動機の目安文字数はどれくらい?」
- 「どのような要素を入れて書いたらいいのかわからない」
志望動機を書くうえで、このように悩んでいる人もいるでしょう。
志望動機の最適文字数を把握できていなければ、肝心な内容を書けなかったり、余計なことを書いてしまったりするかもしれません。
そこでこの記事では、志望動機を書くために必要なことや7つの構成要素を説明し、それぞれに最適な文字数を紹介していきます。
この記事を読めば、志望動機で自分の魅力を余すことなくアピールできるようになりますよ。
志望動機を書くことに自信がない人は、あわせて以下の関連記事を読むのがおすすめです。
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志望動機は箇条書きで整理しよう
志望動機を書く際は、まず箇条書きをしましょう。
その理由は、本当に伝えたいことだけを文章に組み込み採用担当者に伝えるためです。
たとえば、採用担当者はたくさんの志望動機を読むので、一度読んだだけで伝えたいことがわかるものに好印象を持ってくれます。
その中で伝えたいことが渋滞していては、内容が採用担当者には伝わりません。まずは、伝えたいことを箇条書きでまとめて整理したうえで、文章同士の接続のスムーズさや語尾・語調は後から整えていきましょう。
文字数を気にする前に7つの要素ごとにまとめよう
先ほど箇条書きで記した伝えたいことを7つの要素に分けていきます。
文字数を気にする前に、下の7つの要素が全てあるのかを確認しましょう。
- 志望動機・理由
- きっかけ・背景
- 価値観・能力
- 業界比較
- 企業比較
- 企業と自分の共通項
- まとめあげ
この7つの要素の順番を守れば、好印象に思われる志望動機を書くことができます。
それぞれ説明します。
志望動機・理由
志望動機の要素1つ目は志望動機・理由を書きましょう。
明確にその企業に入りたいと思った理由を最初に書くことで採用担当者になぜ入社したいのか背景を思い浮かべながらこの後の文章に目を通すことができ、好印象に思われやすい志望理由になります。
志望理由について、「正直何となくだからこれといって理由がない」という場合には、事業・能力・人の3つの軸から志望理由を探してみましょう。
その企業の事業内容に惹かれているのか、その企業で得られる能力に惹かれているのか、それともその企業で働いている人に惹かれているのか、この3つの軸で当てはまるものを志望理由として挙げると良いでしょう。
きっかけ・背景
志望動機の要素2つ目は、志望動機の背景にどんな経験があるか書きましょう。
面接官に、なぜ他でもないあなたがその企業への入社を望んでいるか納得させるためにはあなた自身の経験と結び付ける必要があります。
例えば、外資の企業を志望するのであれば、単に外国語に興味があることだけを伝えるよりも、学生時代のサークルで留学生を支援する活動を行なった経験から語学を使って仕事をしたいと言った方が説得力がありますよね。
採用担当者とは言え、あなた自身の経験を否定することはできません。
志望理由を述べるときには、経験を絡めて背景を伝えることでより説得力の高い志望理由にしましょう。
価値観・能力
志望動機の要素3つ目は、経験から得られた価値観・能力を書くことです。
あなたが経験から何を得られたのか、その価値観や能力を志望理由に結び付けるように述べましょう。
外資系の例であれば、留学経験や留学生を支援した経験から得られた語学力を活かして働いていけるという理由につながっています。
あなたが経験から何を考えるようになったのか、あるいはどんな能力があるから企業を志望しているのかをしっかり伝えましょう。
価値観や能力を把握するためには、まず自己分析をしてみることが大切です。
以下の記事では効率的な自己分析のやり方とコツを説明しているので、あわせて読んでみてください。
業界比較
志望動機の要素4つ目は、業界比較を行い、なぜその業界でなければいけないのかを伝えましょう。
あなたの志望動機が漠然としていると、「その理由だったら○○業界でもいいよね」と採用担当者に反論されてしまいます。
例えば、「人に寄り添って直接感謝される仕事がしたい」という理由であれば、不動産営業、メガバンク、コンサル、医療、福祉、サービス業、生保・損保など、ありとあらゆる業界で実現可能な志望理由になってしまいます。
しかし、どんな形で人に寄り添って感謝されたいのかまで考えれば、「人生の大きな決断に寄り添って幸せな人生設計を手伝いたい」という具体的なアイデアが出てくるので、自然と不動産営業かメガバンクという選択肢に絞られるでしょう。
具体的なアイデアを出すためには、要素3の価値観を基準にして考えると良いです。
なぜその業界でなければいけないのかを説明できるようにしましょう。業界比較をするためには、まず業界研究を行うことが肝心です。
以下の関連記事では業界研究の方法を説明しているので、参考にしてください。
企業比較
志望動機の要素5つ目は、企業比較を行い、なぜその企業でなければならないのかを伝えましょう。
業界比較と同様に、採用担当者から反論されないように具体的になぜその企業でなければならないかを述べましょう。
企業比較は、事業という軸で違いを説明しようとすると競合他社とあまり差別化できません。
能力あるいは人という軸でその企業を志望する理由を述べると良いでしょう。
例えば「競合他社Aと比べて、若手がどんどん発言できる機会がある社風だ」「競合他社Bと比べて、社員同士の仲が良く、上下関係でも助け合う姿勢が見られた」など、同じ業界の競合他社との違いを能力・人の軸から述べると良いです。
なぜその企業でなければならないかを説明できるようにしましょう。企業を知るためには、企業研究が必要です。
効率的な企業研究のやり方やコツについて知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。
企業と自分の共通項
志望動機の要素6つ目は、企業と自分の共通項を書きましょう。
企業との共通項が多い方が採用担当者も好印象を持ちやすいです。
例えば、「社員同士の仲が良く、上下関係でも助け合う姿勢が見られた」ということを語った場合、「サークルで上下関係なく協力する体制を作ったことが成果につながったため、その環境で働きやすいと思った」といったことを語ればOKです。
企業比較で述べたことになぜそう思ったのか説得力を持たせるために、企業との共通項を伝えましょう。
まとめ上げ
志望動機の要素7つ目は、まとめ上げとして志望動機の繰り返しを行うことです。
採用担当者によっては、最初に述べた志望理由が響かない人もいるかもしれません。
例えば、
「幅広い年代の信頼を得ることができる強みを活かし、世の中に与える影響が大きい経営者の仕事をサポートしたいからです。」
という志望理由を
「幅広い年代の信頼を得ることができる強みを活かし、経営者のサポートを行うことで社会に貢献したいです。」
と言い換えると社会貢献という言葉が採用担当者に刺さるかもしれません。
採用担当者に伝わる言葉をアピールするためにも、志望動機を言い換えて最後にもう一度述べましょう。
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指定文字数に応じて7つの要素の分量を変えよう
これから文字数について説明していきます。
各企業によって志望動機の指定文字数が異なります。
指定文字数内で先ほど紹介した7つのポイントをそれぞれどのくらい書けばいいのか紹介していきます。
- 指定文字数が200字の場合
- 指定文字数が300字の場合
- 指定文字数が400字の場合
- 指定文字数が600字の場合
- 指定文字数が800字の場合
こちらの5つの場合を紹介していきます。
指定文字数が200字の場合
1つ目は、指定文字数が200字の場合です。
- 志望動機・理由 1文
- きっかけ・背景 1文
- 価値観・能力 1文
- 業界比較 1文〜2文
- 企業比較 1文
- 企業と自分の共通項 1文
- まとめあげ 1文
というそれぞれの文章量で書いていきましょう。
指定文字数が300字の場合
2つ目は指定文字数が300字の場合です。
- 志望動機・理由 1文
- きっかけ・背景 1文
- 価値観・能力 1文
- 業界比較 1文〜2文
- 企業比較 1文〜2文
- 企業と自分の共通項 1文
- まとめあげ 1文
というそれぞれの文章量で書いていきましょう。
指定文字数が400字の場合
3つ目は指定文字数が400字の場合です。
- 志望動機・理由 1文
- きっかけ・背景 1文
- 価値観・能力 1文〜2文
- 業界比較 1文〜3文
- 企業比較 1文〜2文
- 企業と自分の共通項 1文
- まとめあげ 1文
というそれぞれの文章量で書いていきましょう。
指定文字数が600字の場合
4つ目は指定文字数が600字の場合です。
- 志望動機・理由 1文
- きっかけ・背景 1文
- 価値観・能力 2文
- 業界比較 2文〜3文
- 企業比較 1文〜2文
- 企業と自分の共通項 1文〜2文
- まとめあげ 1文
というそれぞれの文章量で書いていきましょう。
指定文字数が800字の場合
5つ目は指定文字数が800字の場合です。
- 志望動機・理由 1文
- きっかけ・背景 1文〜2文
- 価値観・能力 2文
- 業界比較 2文〜4文
- 企業比較 2文〜3文
- 企業と自分の共通項 1文〜2文
- まとめあげ 1文
というそれぞれの文章量で書いていきましょう。
志望動機の文字数を過不足なく書く方法
ここまでで7つの要素ごとの文の数はわかりましたね。
しかし、書き出した志望動機が長々となってしまい、一文がなかなかまとまらず文字数がオーバーしてしまうことがあります。
また、逆にどう書いても文字数が少なく、スペースが埋まらないこともあります。次に、文字数の過不足をうまくコントロールする具体的対処法を紹介します。
多すぎた場合
多すぎる場合には、次のような3つの要因があります。
- 内容が重複している
- 無駄な情報が入っている
- 接続詞がおかしい
それぞれの文字数が多くなる要因の具体的な対処法を紹介していきます。
内容が重複していないか確認しよう
1つ目は内容が重複している場合です。
同じような文章を複数書いていても伝わる内容は1つだけです。
そのため1つの文章にまとめる必要があります。
例えば「私は留学をしていたので英語を活かして働きたいです。」と「留学生を支援する活動をサークルで行なってきたので海外の方と共に働けることに魅力を感じました。」という2つの文章があるとします。
この2文を「私は学生時代に留学していた経験と留学生を支援した経験を活かして海外の方と共に働ける御社に魅力を感じました。」とまとめた方がスッキリします。
このように文章を無理なく接続させて文字数を減らしましょう。
無駄な情報が入っていないか確認しよう
2つ目は無駄な情報が入っている場合です。
採用担当者に伝わったところで意味のない情報を書いていては文字数が無駄になってしまいます。
例えば、その企業の商品のことや企業情報を詳しく説明したところで採用担当者にはわかりきっていることで文字数が無駄にもなり、採用担当者から好印象を持たれません。
その対処法として、企業のことはなるべく抑えて、自分自身のことをしっかりと伝えるように書いていきましょう。
採用担当者もあなた自身のことを詳しく教えてもらえる方が好印象を持てます。
接続詞がおかしくないか確認しよう
3つ目は接続詞がおかしい場合です。
無駄に接続詞を使っていると、採用担当者から見たらあまりまとまりのない文章になってしまいます。
例えば、「しかし」を用いて2つの文章を繋げている場合、文章が2つになってしまい、まとまりがなくなってしまいます。
その対処法として「が」を使って2つの文章をまとめましょう。
こちらの方がまとまりもあり、文字数の削減になります。
少なすぎた場合
文字数が少なくなってしまう場合には、次の3つの対策があります。
- 7つの矢に漏れがないか確かめよう
- それでも足りなければ能力に関する内容を加えよう
- 志望動機フレームワークを利用してみよう
それぞれの対策法を具体的に1つずつ紹介していきます。
7つのポイントに漏れがないか確かめよう
1つ目は、7つのポイントに漏れがある場合です。
先ほど紹介した7つのポイントが1つでも欠けていては、採用担当者を納得させられる内容にはなりません。
そのためもう一度志望動機を読み返してみましょう。
7つのポイントをしっかりと書き込んで、採用担当者にあなたの考えや思いが伝わるように埋めていきましょう。
7つのポイントが充実していれば自ずと文章は埋まっていきます。
それでも足りなければ能力に関する内容を加えよう
2つ目は、7つのポイントを漏れなく埋めたけど文字数が足りないという場合です。
この対処法としてあなたの能力やスキルを書き足しましょう。
企業にとってもあなたの持っている能力やスキルはあればあるほどいいですよね。
そのため文字数が足りない場合は、些細なことでも構わないのであなたの能力やスキルを書いてみましょう。
志望動機フレームワークを利用してみよう
3つ目は、志望動機自体もなかなか欠けずに困っている場合です。
その場合は志望動機のフレームワークに当てはめてみましょう。
以下の関連記事を参考にして確認してみましょう。
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まとめ
志望動機の文字数についての疑問は解消されたでしょうか。
企業側から指定がなければ、目安は300文字くらいになります。
その限られた文字数の中で、あなたがどんな理由でその企業を志望しているのか、入社した後に何がしたいかなど、伝えたいことをしっかりと伝えられるようにまとめましょう。
また、面接で答える場合にも、時間指定がなければ文字数はほとんど変わりません。
ただ、文章と違って面と向かって話すため、声の調子や話し方、表情など、より多くの情報が採用担当者には伝わります。
自分の良さを余すところなく伝えられるように、事前の面接練習を怠らないようにしておきましょう。
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