- 新卒カードって何?なぜそんなに大事なの?
- 新卒カードは大手・中小・ベンチャー、どこに使うべき?
新卒カードとは、就職活動において新卒が有利であることを表した造語です。
今の日本ではこの新卒カードは貴重なものとされていますが、一体なぜなのでしょうか?また、貴重な新卒カードをどこに使うべきか迷っている人も多いでしょう。
そこでこの記事では、新卒カードをどこに使うべきかや、新卒カードのメリット・デメリット、就活を成功させるために大切なポイントを紹介します。
この記事を読めば、新卒カードの貴重さがわかり、新卒カードを無駄にせず就活を成功させられますよ。
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新卒カードとは
新卒カードとは、日本の採用市場において新卒が有利な立場にあることを表した言葉で、実際に何らかのカードがあるわけではありません。
日本では長らく新卒採用一括方式が採用されており、大学などに在籍している学生を対象としてスケジュールを組んで選考を行い、卒業後にすぐ入社します。
この採用方式は、終身雇用や年功序列などの日本特有の人事制度と相性が良く、50年以上も続いてきています。企業は新卒学生の採用にあたって、実務経験やスキルではなくポテンシャルや人柄を求めています。
ただ、一部のエンジニアなどのIT系職種は人柄に加えて、スキルも大きな評価ポイントになっています。そのため、新卒学生は実務経験やスキルが求められる海外よりも、断然有利に就職できるのです。
しかし、新卒カードが効くのは大学卒業まで。大学卒業後に就職しなかった場合「既卒」という扱いになり、新卒ではなくなるため新卒カードは効きません。
新卒カードは大手企業と中小企業どちらに使うべきか
貴重な新卒カードを「大手企業と中小企業どちらに使おうか?」と迷ってしまう人もいるでしょう。
新卒で大手企業に行く一番のメリットは、中途採用ではなかなか入れない企業に入社できることです!日本の大手企業の中には、総合商社や銀行など、中途採用で入るのが非常にハードルの高い大手企業が多くあるからですね。
上記のような大手企業は新卒採用をメインで行っており、中途採用では余程の経験やスキルを持っていない限り、入社することは難しいのです。
反対に、中小企業やベンチャー企業は中途採用からでも大手企業に比べて入りやすいですよ。とはいえ、中小・ベンチャー企業は、仕事の裁量が大手企業よりも大きいのと配属リスクが少ないのがメリット。
どちらもメリット・デメリットがあるので、自分の将来やりたいことや目指すべき方向性を決めて、どちらの道のほうが叶いそうかを考えることが大切ですよ。
以下の記事でも、中小企業のメリット・デメリットや、向いている人の特徴を解説しているので、参考にしてください。
新卒で公務員になるのはもったいないのか
この記事を読んでいる学生の中には、「新卒で公務員になるのはもったいないことなの?」と疑問に思っている人もいますよね。
この疑問を解決するには、あなたが将来どういう方向を目指したいのかを考える必要があります。そのためにも、まずは新卒で公務員になるメリットとデメリットを把握することが大切です。
- 安定した給料と充実した福利厚生がある
- 失業するリスクがない
- 社会的に高い信用が得られる
- 高い給与は望めない
- 副業が禁止・制限されている
- 転職が難しくなる
公務員は失業するリスクが少なく、安定した給料をもらえる一方、公務員になった後に転職しようとしても難しくなります。
一生公務員でいるつもりがない人や自分の将来を自分で決めたい人などは、公務員に向いていないかもしれません。
新卒カードはなぜ最強?4つのメリット
新卒カードはなぜ最強と言われるのでしょうか?それは、以下の4つのメリットがあるからです。
- 新卒採用でしか入れない企業があるから
- 実務経験やスキルがなくてもポテンシャルで評価されるから
- 就活に関する情報が手に入りやすいから
- 入社後の研修などサポートが手厚いから
上記のメリットから、大手企業へ行くには新卒採用のほうが受かりやすいといえますね。
1.新卒採用でしか入れない企業があるから
日本では新卒でしか入れないと言われる大手企業や有名企業があるため、新卒カードを持っていることは大きなメリットになります。
中途採用で応募している場合もありますが、難易度は新卒の就活と比べて跳ね上がります。
中途採用はそもそもの募集人数が少なくなるうえに、採用されるには高いスキルや実績が必要になるため難易度が上がるのです。
したがって、傾向としては新卒の就活のほうが、中途採用よりもさまざまな企業に入社できる可能性があります。
2.実務経験やスキルがなくてもポテンシャルで評価されるから
新卒の就活では、ポテンシャルで評価されるため、実務経験やスキルがなくてもアピール次第で内定を獲得できるのがメリットです。
新卒採用を実施する多くの会社は、学生は経験やスキルがなくても当然であり、一から育てる人材と考えているためですね。
その代わり、将来性や人柄、熱意などのポテンシャルがどれだけあるかを重視して見ています。自己PRやガクチカ、志望動機など面接でよく聞かれる質問は、学生自身のポテンシャルや人柄を判断するための質問なのです。
3.就活に関する情報が手に入りやすいから
新卒の就活は中途採用と比べて、就活に関する情報が手に入りやすいところもメリットといえます。
新卒採用はある程度の流れが決まっており、情報もさまざまなところで手に入りやすい環境にあります。
たとえば、インターンシップや会社説明会などが多く開催されていますし、面接対策、書類選考対策などのセミナーも積極的に開かれていますよね。
しかし、中途採用ではインターンシップや会社説明会が開催されることはほとんどなく、新卒採用と比べると情報量が少なくなってしまうのです。
4.入社後の研修などサポートが手厚いから
新卒は入社後に研修期間が設けられ、スキルがなくても教育してもらえる点もメリットです。
新卒採用を行っているほとんどの企業では、新入社員研修として、ビジネスマナーやビジネススキルを教えてもらえますよ。
その反面、中途採用では即戦力が求められるため、手厚い研修などをしてもらうことは難しくなります。
このように、入社後にしっかり研修を受けられ、基本的なビジネスマナーやスキルを身につけられることは新卒採用の大きなメリットといえます。
新卒カードを捨てた場合のデメリット4つ
大学を中退したり、就職しないまま卒業したりする場合、新卒カードを手放すことになり、新卒ではなく「既卒」という扱いに変わってしまいます。
ここでは、新卒から既卒になってしまったときのデメリットを紹介します。
- 新卒で就職しなかった理由を聞かれる
- 新卒よりも応募できる求人数が少なくなる
- 中途採用枠での応募は不利になる
- 就職に関する情報が得にくくなる
卒業してから就活を行おうと考えている人は、上記のデメリットをよく考えてから判断してくださいね。
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1.新卒で就職しなかった理由を聞かれる
新卒で就職しなかった場合、「なぜ大学卒業後に就職しなかったのか?」と面接でほぼ必ず聞かれることになります。
そのときに、採用担当者が納得する理由を答えられないと、マイナス評価がついてしまいます。やむを得ない事情であれば問題ありませんが、ネガティブな理由の場合は注意が必要です。
ただ実際には、やむを得ない事情よりも「就活を行ったけれどどこからも内定を得られなかった」というケースが多いでしょう。
その場合は「失敗から学び、それを活かそうとする前向きな姿勢」を伝えることが大切です。たとえば、以下のようなイメージで前向きさをアピールするといいでしょう。
「就活の軸を定めずなんとなくで業界を絞りすぎたことで、内定を得られませんでした。今回はその反省点を活かし、就活の軸を定め企業選びの視野が広がったことで御社の仕事に興味が湧き、応募しました。」
ネガティブな理由で新卒に就職しなかったとしても、上記のように前向きな姿勢を見せるなどして工夫して伝えましょう。
2.新卒よりも応募できる求人が少なくなる
新卒カードを捨てて既卒として就職活動を行っていく場合、新卒のときよりも応募できる求人数が少なくなる恐れが高いです。
多くの企業は新卒採用で採用人数を賄っているため、新卒採用に比べて中途採用の募集人数はあまり多くありません。
そのため、応募できる求人が少なくなり、希望に合った仕事に出会う可能性が低くなってしまいます。
ただ卒業後3年間は、第二新卒枠や「新卒枠で応募することが可能」としている企業もあるため、視野を広げて求人を探していくことが大切です。
3.中途採用枠での応募は不利になる
既卒は新卒時よりも応募できる求人が少ないうえに、中途採用枠での応募も不利になるというマイナス面があります。
既卒も新卒採用枠に応募できるケースはあるものの、中途採用枠で応募することになるのが一般的。そこで、実務経験のある経験者と比較されて内定獲得に苦戦してしまう恐れが高いのです。
実務経験のない既卒が内定獲得の可能性を上げるためには、しっかりと企業研究を行って熱意を伝えることや、業務に必要な資格を取るなどの対策が必要です。
4.就職に関する情報が得にくくなる
既卒になると、新卒の就活よりも説明会やセミナーなどが減り、就職に関する情報が得にくくなる点も注意しておくべきです。
同級生はすでに就職している状態のため、頼りづらいと感じるでしょう。就職に関する情報量を増やすためには、就職サイトや就職支援サービスなどを徹底的に活用し、情報を取りに行く姿勢が大切になってきます。
新卒カードを無駄にせず就活を成功させるためのポイント6つ
新卒カードを無駄にせず、新卒の就活を成功させる重要なポイントについて紹介します。
- 就活の軸を作り、それを元に就活を進める
- 適性検査の対策を早めに済ませておく
- 志望動機はその企業ならではの理由を伝える
- 早いうちに面接に慣れておく
- 逆求人型の就活サイトを使いこなす
- 就活支援サービスを活用する
上記のポイントを意識して行うことで、周りの就活生と差をつけられますよ。
1.就活の軸を作り、それを元に就活を進める
就活を効率的に進めるために、早い段階から就活の軸を作り、それを元に就活を進めていくようにしましょう。
就活の軸を決めることで、企業選びがしやすくなり、志望動機を伝えるときも一貫性を持って伝えられるようになります。
また、企業からも「就活の軸を教えてください」と聞かれることが多いので、早めに決めておくことが大切です。ただ、就活の軸を決めるには自己分析が欠かせません。
自己分析を通じて自分自身の価値観や考え方を洗い出し、自分の強みや弱み、将来なりたいことなどを考えてみましょう。
こちらの記事で、業界別の就活軸の例や定め方を紹介しているので、参考にして就活の軸を決めてみましょう!
2.適性検査の対策を早めに済ませておく
適性検査の対策も早めに済ませておくと、選考が本格化したときに面接対策などに集中できるようになります。
就活で使われるSPIや玉手箱などの適性検査は独特なものが多く、対策しないで問題を解くのは難しいため、早めに対策をしておくと後々楽になりますよ。
企業によって使われるWebテストは異なるため、まずは志望する企業がどのWebテストを採用しているのかを把握しましょう。
Webテストの種類がわかったら、その参考書を1冊購入し、少なくとも2〜3周することで問題の傾向や回答の導き方がわかるようになりますよ。
一朝一夕で身につくものではないので、毎日少しずつ勉強するようにしましょう。
また、適性検査の練習に使える無料のサイトをこちらの記事で紹介しているので、参考にしてください。
3.志望動機はその企業ならではの理由を伝える
志望動機はどの企業にも当てはまる理由ではなく、その企業ならではの理由を伝えるようにしましょう。
ポテンシャルが重要となる新卒採用では、熱意は重要な評価項目です。いくら優秀だとしても熱意がなければ、「企業は採用したい!」とならないため、熱意は企業から内定を得るうえでとても重要。
企業側もどの企業でも当てはまる理由ではなく、自社ならではの志望理由を聞きたいと思っていますよ。
その企業だけの志望動機を作るには、その企業の業界内での位置づけや他社との違いを明確にし、自分との接点を見つけることが必要です。
どのように企業研究をやったらいいかわからない人は、こちらの記事で企業研究のやり方を紹介しているので、参考にしてください。
4.早いうちに面接に慣れておく
就活が本格的に始まってからではなく、早いうちに面接に慣れておくことも大切です。
面接は、選考全体の中で最も企業が比重を置いているので、対策・準備をしっかり行っていないとお見送りになる可能性が高いためです。
早く慣れるためには、実際の面接や模擬面接をたくさん受けて場数を増やすのが最も手っ取り早いですよ。キャリアセンターや就活エージェントでは、模擬面接を行ってくれるところが多いので、利用してみるといいでしょう。
面接慣れしていくことで、伝えたいことがスラスラ話せるようになったり、自信がついたりと面接に通過しやすくなります。
一人でもできる効果的な面接の練習方法もあるので、自信をもって面接に臨みたい人はあわせてご覧ください。
5.逆求人型の就活サイトを使いこなす
新卒カードを活かして就活を成功させるために、逆求人型の就活サイトを使いこなすのもおすすめです。
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