P&G(マーケティング) インターン選考対策|ES/面接/WEBテスト/GD

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P&Gインターン

P&Gでは職種別に新卒の採用活動をしていたので、私はマーケティング職について応募しました。P&Gはマーケティング職を目指す就活生、ほぼ全員が受けるのではと思うほどの人気企業です。

P&Gの説明会では「世界で最も多くのCEOを輩出する企業」「お金、資産、ブランドが全てなくなったとしても、社員さえいれば、10年でP&Gを元通りに再建できる。」という告知を行っているほど、人への投資を重視した企業です。

日本人では、あのUSJを復活させた森岡さん、マクドナルドやナイアンテックのマーケティングトップを努められた足立さん、スマートニュースのシェアをTOPまで導いた西口さんをはじめ、有名人を挙げるときりがありません。 

さて、そんなP&G マーケティング部門を目指す方向けに、P&Gの選考体験をお伝えします。 

目次

P&Gのインターン応募、ES提出前に|年収・待遇は? 

P&G 年収

マーケティング職の場合、キャリアパスは 

  • アシスタントブランドマネージャー→ブランドマネージャー→エリア統括マネージャー 

という順に進みます。アジアの統括オフィスはシンガポールに移ったため、キャリアが進むにつれシンガポール勤務の可能性もあります。(一部、アメリカ本社のケースもあります) 

P&Gの年収はメーカーでは最高峰であり、ブランドマネージャーで500-750万円万、ブランドディレクターで1,000万円に達します。 

P&Gのインターン応募、ES提出前に|P&Gの求める像とは? 

P&G 求める人材像

いきなりどぎついことを言いますが、P&Gのマーケティング職はマーケターを目指す方は通りにくいです。これはP&Gが 

  • 直観よりも論理性を重視する 
  • 事業環境分析、コンセプト設計、PL管理といった経営に近い業務をする 

ことが背景にあります。

そのため、「テレビCMやSNSでバズらせるにはセンスが大事」といったイメージを持ったマーケターを目指す方よりも、外資系コンサルティング企業や総合商社と併願する方の方が相性が良かったりします。では、それはどういった方なのかについて説明をさせていただきます。 

1)高い論理的思考力を持っている 

「外資系であれば(日系であっても)どこでも求められますよね」という方もいると思いますが、それほどに大切なことなので敢えて取り上げさせていただきました。

理由として、日々の入社後の業務では、常に、数値を元に論理的に問題・解決策を導出する力が求められています。例えば、グループディスカッションやサマーインターン等の選考段階の課題でも仮想の数値を基に戦略策定を求めるお題がありました。

面接においては、「なぜその選択をしたのか?」「どれほどの効果を期待したのか?」等、論理立てて説明する力を求められていました。そういった点から、入社後に苦労しないためにも、論理的な思考力は求められます。では、その論理的思考力をどうやってつけていけばよいのか? 

また、これは内定獲得のためのコツの1つなのですが、 

  • 「1:目的と結論のハイライト」「2:背景」「3:主文(提案や報告。そのほかの重要な内容)」「4:根拠」「5:検討事項や課題」「6:次に取るべきアクションとしてのネクストステップ」 

の順に論理立てて話せるようにしておいてください。 

2)リーダーシップ 

P&G出身者の本を読むと、皆共通して記載されているので分かりやすいですが、高いレベルのリーダーシップ力を求めています。

しかし、リーダーシップといっても人や企業によって求めていることが様々で、定義は何か定めるのは難しいですよね。

これは各社が定義するリーダーシップとは何なのか?を調査することをオススメします。P&Gが定義する「リーダーシップの行動指針」は、(厳密には少し違うが)次の5点を抑えておけば問題ないでしょう。 

Envision 
「いまのビジネスのキーイシューは何か?」「もっとよくできないか?」という観点から、理想の未来像、目標の状態を表現できる力です。さらに、この目標は、定性的な内容だけでなく、定量的に設定する必要があります。例えば、半年で売上を2倍にする、等です。(余談ですが、これを表現できる社会人は本当に少ないです。) 

Engage 
社内の他部署やパートナーをはじめ、そのビジネスに関わるステークホルダー全体の組織の壁を超えて協力できる仕組みを作る力です。考えたらその通りですが自分ひとりの力でできる範囲は限られていて、人と協力することで1+1を2以上にすることが重要です。また、これは入社後にも非常に重要で、日本だけでも営業統括や生産管理、開発の方々と連携をとりつつ、さらに海外の方との連携およびアピールをすることが日常で求められます。なので、入社後に苦労しないためにも、Engageの要素は大切なわけですね。 

Energize 
関与するメンバーが共感し、やる気に繋がる内容にすることです。ポイントは「やらせる」ではなく、「気持ちよく、同じ目線で一緒に頑張る」状態をどうやって作るか考えることです。 

Enable 
チームで成果を最大化するためには各メンバーの強みを把握し、それを活かしきることがマストです。そのため、優れたリーダーとは、関わるメンバーの強みを活かし、成果がでるようにサポートをすることに徹します。ここで世間の認識と異なる点があり、リーダーシップとは必ずしもカリスマ性をもって大勢を引っ張っていくことではありません。逆に、みんなをリードしていこうと考える方は要注意です。我が強いと、人々は反発し、協力とは真逆のベクトルが働くことが世の常です。 

Execute 
文字通り、実行し、成果を出しきることです。これは外資系企業に共通しますが、成果に対するコミットは非常に重要で、いかに手順が素晴らしくても、結果がないと評価はされません。また、成果がでる、出ないにかかわらず、「なぜそうなったのか?」要因を分析し、「次にどうすればよいのか?」をレビューする癖も重要です。例えば、グループディスカッションやインターンのワークで上手くいった、いかなかったとして、その要因は何なのか、それをレビューする姿勢があるとプラスになると思います。 

3)英語力 

当たり前ですが、外資系企業なので、一定数の英語力は求められます。実際、英語面接のケースもあり、ビジネス英語の受け答え、読み書きは必須です。

なお、英語力を示す指標としてはTOEICの勉強が最も効率的にスコアを稼ぐことができます。900点以上を目安にしておくと良いでしょう。 

P&G|インターン選考フロ 

P&G 選考フロー

インターン選考フロー

  • エントリー→WEBテスト→グループディスカッション(ケーススタディ)→ES(サプリメンタルデータシートと呼ばれるもの)→面接→インターン参加 

P&G|本選考フロ 

  • WEBテスト→グループディスカッション→ES→面接(複数回)→サマーインターン→内定 

上記は冬選考の場合の選考フローとなります。時期や年度によっても、選考フローは異なる点に注意しましょう、 

P&Gインターン|WEBテスト対策 

P&G WEBテスト対策

WEB上での性格テストと算数・数学問題です。 

本来の適性検査については、自分に正直に答えていくことが重要です。ですが、コツをお伝えすると、上記の通り求める人物像のリーダーシップ像に合わせた方が通過率が高くなると思います。 

数学問題については、市販の対策テキストを進めていれば問題ないと思います。 

P&Gインターン|グループディスカッション(GD)対策 

P&G グループディスカッション対策

5-6人1グループでグループディスカッションを行います。ここで現役のマーケティング職の社員が各チームの進行状況を確認し、セッション後にはフィードバックをしてくれる場となっています。 

当日はグループディスカッションに関するお題、数値データが用意されています。そのデータをもとに現状分析→目的・目標設定→戦略策定を進めます。先ほど述べた論理的思考力と、リーダーシップを意識して進めるようにしてください。 

現状分析の段階では、与えられた定性・定量情報を基に、5Cの観点で消費者・小売業者・自社・競合・コミュニティについて分かりやすく現状を把握することを優先します。次の目標設定では、現状分析の結果から目的(ビジョン)、目標を設定します。

設定した目標を達成するために、戦略として誰を対象に(who)何を行い(what)、リソースを活用しどのように行うか(how)の順に考えます。このwho→what→howの順番は非常に重要で、入社後もこのフレームは徹底されます。 

就活生によるグループディスカッションでは、傾向として主張を行う人が多いです。(そして、多くの学生は主張して合意をとることをリーダーシップと勘違いしているケースが頻発します) 

意見が強いだけで、最終的な成果を達成していないと間違いなく落ちます。逆に、少し寡黙であっても、目的達成ために必要な手順を進められているのであれば通過します。 

P&Gインターン|エントリーシート(ES)・サプリメンタルデータシート対策 

P&G サプリメンタルデータシート

P&Gでは、エントリーシートのことをサプリメンタルデータシートと呼びます。他の企業との違いは、記載する文字数が多いという点が特徴です。

エントリーシート(サプリメンタルデータシート)においても、上記の求める人材像(論理的思考力・リーダーシップ)に合わせて記載をすることが重要です。ここでは、私が調べた範囲でここ2年のお題について紹介いたします。 

P&Gインターン・ES設問(2024~2025年) 

  • あなたがプロジェクトの方向を変え、その結果、時間やコストが削減された例を話してください。(700字) 
  • あるグループに参加し、全体を率いて、必要なサポートを獲得し、卓越した結果を実現した実例を話してください。(700字) 
  • その職種を志望する理由を入力してください。(200字以内) 
  • 他者とともに仕事をする上で、見解の相違があっても生産的な関係を作り、保つことができたときについて教えてください。(700字以内) 
  • プロジェクトの方向をかえ、コストを削減した経験 
  • 志望動機 

P&Gインターン|面接対策 

P&G 面接対策

面接もES、サプリメンタルデータシートと同じで、論理的思考力とリーダーシップがあるか確認するための面接となります。ガクチカ・学生時代頑張ったこと、自己PRや志望動機を聞くような一般的な質問ではありません。

ESの質問内容に対して「なぜか?」を深堀りされます。面接は2回に分かれていて、1回目は30分程度の短い時間です。2回目は30分~1時間程度です。 

面接の質問と、回答の際に意識する点 

  • 過去に周りを巻き込んで達成したことは何か? 
  • その成果は定量的にどうか? 
  • それは本当に最大の成果だったか? 
  • 達成にあたる障害は何であったか? 
  • なぜ、その結果を出すことができたのか? 
  • もっと良くするためにはどうすればよいか? 
  • 反対や対立をどのような方法で解決するか? 

面接に際しては即答を求められているわけではありません。「1分時間をください」等、少し考えてから回答することも提案しながら、論理的に整合性があるか思考を整理しながら進めていくと良いです。

論理的にずれていると、ご自身の回答に対して、面接官が違和感を持つような表情を見せることがあると思います。面接官の反応を見ながら、怪しかったら逆に「何か気になる点はありますか?」等聞きながら、冷静に対応すると良いです。 

インターン選考の時点では面接にも慣れていない方が多く「緊張する、難しい」と感じる方も多いようです。 

P&Gサマーインターン(ジョブ)当日の内容 

P&G インターン当日

約一週間程度、グループワークをみっちり行います。グループディスカッションをさらにリッチにしたようなイメージです。グループディスカッションよりも分厚い資料が与えられます。

資料は、定量的なデータと、アンケート等の定性的な内容。「調査部が作成したデータによると~」「お客様の声によると~」当、実業務に近い形のシミュレーション環境が用意されています。GD選考と同様、現状分析→目的・目標設定→戦略策定の進め方が重要なポイントです。 

この段階では、これまでの選考を通過した、グループディスカッションの進め方を理解している優秀な学生の参加が増えるため、議論は進めやすくなります。

ただ、その分周りのレベルが高くなるので、よりアピールをする必要があります。常に論理的思考力(特に、定量的に試算し、伝えること)、5Eに基づいたリーダーシップを念頭に進めると良いと思います。 

グループディスカッションの時よりも、メンターの方が細かくフィードバックをしてくれます。メンターからのフィードバックは非常に重要で、それを活かす素直さも見られています。 

サマーインターン(ジョブ)では、毎日、懇親会等が頻繁に開催され、合計10名以上の社員と話す機会があります。このときに、アピールはもちろんですが、社員の方々は自分にとって話しやすいか、自分がP&Gのカルチャーに合っているかを見極めるとよいと思います。 

サマーインターンが事実上の最終選考です。この後、内定の連絡をいただきます。 

P&G|インターン対策まとめ 

このページでは、P&Gのマーケティング職について気になる方向けに、企業概要や業務内容、年収などの待遇情報についてご紹介しました。

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