- 「エントリーシート(ES)の資格欄の正式な書き方が知りたい」
- 「自分は取得した資格がないのだけど、空白で出してもいいのかな?」
- 「資格がない場合はどう書けばいい?」
志望企業へのESを書く際に、資格欄を埋めたいと考える学生は多いですよね。
しかし、企業の採用担当の目に止まる資格の書き方にはポイントがあり、誤ると逆にマイナスイメージになることも!
そこでこの記事ではESの資格欄の記載方法、どんな資格を書くべきかなどを解説します。
本記事を最後まで読めば、ESに書くべき資格や書き方が全て分かりますよ。
ES全体の書き方を知りたい人は、以下の記事もあわせてご覧ください。
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自己アピールにつながる資格を書くことが大切
ESに資格を書くときは、適当に資格を書けばいいわけではなく、自己アピールにつながる資格を書くことが大切です。
企業は資格の数を評価するわけではないので、企業が求めるスキルや能力を理解して、それに応じた資格を書く必要があります。
志望企業の自己アピールにつながる資格を知るためには、会社説明会で質問したり、OB・OG訪問で聞いたりするといいでしょう。
ESを書く前に!重要な前準備を確認
ESを書く前に必要な準備が大きく2つあります。事前の準備があるかないかで、採用担当者の印象が変わります。
ESを書く前は、必ず次の2つを確認するようにしましょう。
1.志望企業の募集要項を確認する
まず、ESを書く前に必ず志望企業の募集要項を確認しましょう。
志望する業界や業種、職種によっては、募集要項に求めるスキルや能力、資格が書かれていることもあります。
中には応募条件として「TOEIC700点以上」などと応募に必須な資格やスキル、資格スコアの最低点数を設定している企業もあるため、注意が必要です。
また、資格の取得には時間がかかることが多いです。
志望度が高い企業については、今年の募集要項が出るまで待つのではなく、昨年の募集要項を読み、早めに確認と対策をしておきましょう。
具体的な時期としては、大学3年生の4月ごろから募集要項を確認し、資格取得に向け準備を開始。エントリーが始まる3月ごろまでには、資格が取得できていることが理想です。
2.企業へのアピールにつながる資格か確認する
ESを書く前に、企業へのアピールにつながる資格かどうか確認することも大切です。
まずは、募集要項に「取得が望ましい資格」の記載があるかどうか確認しましょう。
ただ、募集要項に「取得が望ましい資格」の記載がある企業は少ないです。
記載のない場合は、ESの資格欄には志望企業が求めている資格を予想して、自分の保有資格を書くようにしましょう。
以下に評価につながりやすい資格を記載するので、参考にしてくださいね。
- サービス(ホテル、飲食、旅行)業界:TOEIC、英語検定
- IT業界:ITパスポート、基本情報技術者試験
- 不動産業界:宅地建物取引士(宅建)
- 金融業界:FP技能士
- 一般職・事務職:MOS、秘書検定、日商
エントリーシート(ES)に資格を書くことの重要性やメリット
ここでは、エントリーシート(ES)に資格を書くことの重要性やメリットを4つ解説します。
ESの資格欄は自己PRなど他の欄に比べると、文字数が少ないため、ただ持っている資格を記入しているだけの方も多いと思います。
しかし、資格欄を記入することの重要性やメリットを理解したうえで資格を書くことで、自分のスキルや能力を企業にアピールすることもできます。
1.強い志望熱意をアピールできる
ESで志望企業が求める資格を書くことで、企業に強い志望熱意をアピールできるメリットがあります。
特に、入社後に活かせそうな志望企業の業務に関する資格を保有していると、志望企業の業務や業種への高い興味・関心をアピールすることができます。
また、資格を取得するには時間と努力が必要であり、入社前から入社後のことを見据えて資格取得に励んできた姿勢は高評価となるでしょう。
特に、書類選考では他の学生と横並びになったとき、資格欄に企業が求める資格が書かれていれば、評価され通過する可能性が高まります。
資格は実績であるため、学生のスキルや能力そのものとしてESの訴求力が強まるのです。
2.専門スキルをアピールできる
資格を書くことで、専門スキルをアピールすることもできます。資格は自己PRや長所・短所とは違い、第三者機関が知識やスキル、能力の保有を認めてくれています。
その分野の専門知識やスキルが担保されている証なので、企業に対して強くアピールできるでしょう。特に、専門性の高い資格を取得している場合は、積極的に資格欄に書くといいですね。
ただ、その資格が全く業務に関係しなさそうなものだと評価されにくいため、入社後の仕事と関連性のある資格をアピールすることが大切です。
専門スキルとしては、たとえば、財務、法務、海外営業、ITスキルなどがあります。
3.人となりや人間性を理解してもらいやすくなる
資格を書くことで、企業に人となりや人間性を理解してもらいやすくなるのも、メリットの一つです。
資格の取得には時間や努力が必要であり、興味・関心がなければ、時間をかけて勉強を続けることができません。
たとえば、ITパスポートやその他IT系の資格を保有していた場合は、PCやプログラミングへの興味を読み取ることができます。
さらに、情報処理能力や計算能力が高く、論理的思考に長けていることも読み取れます。
その他、TOEICなどの言語系の資格からは、好奇心やコミュニケーション能力の高さがわかるでしょう。
さらに社交的であることも予想され、営業職への適性も見ることができます。
4.面接の話題作りになる
ESの資格欄に資格を書くことにより、面接の話題作りになるメリットもあります。
資格取得までの苦労話や、なぜその資格を取得しようと思ったか動機を話すことで、ESには書かれていないもう一つの自己PRやガクチカを伝えることができます。
また、資格欄に他の学生と差別化ができるような珍しい資格を書くことも効果的です。面接官の目を引き、面接が盛り上がるかもしれません。
ただし、実生活や業務において実利がない資格やスキルは記入してもアピールできないので、注意が必要です。
業務に関連する資格で難易度が高く、企業が求めている資格を書くのが特に効果的です。
エントリーシート(ES)の資格欄に書くべきものはどんな資格?
では、エントリーシート(ES)の資格欄に書くべきものはどんな資格なのでしょうか。
ここでは、どんな資格を書くと高評価につながるか、面接官の目を引くことができるかなどを紹介します。
闇雲に持っている資格を書くのではなく、企業がどのような資格やスキルを求めているか考えてみましょう。
取得した資格を手当たり次第書けば良いというものではなく、書くべきものと除外すべきものがあることを頭に入れておいてください。
ESに書くべき資格は、以下の通りです。
- 業務に活かせる資格
- スコアが出る資格で企業が求める基準に達しているもの
上記2点を基準として、ESに載せるべき資格を選んでください。
仕事に関連する資格はもちろんアピールになりますし、趣味・興味のあるジャンルで強い動機を持って取得した資格も面接で話が広がるきっかけになります。
逆に「どうしてその資格を取得したのですか?」と聞かれて答えられないものは書かないほうが無難。
資格を取得するだけで満足するタイプに見え、好印象になりません。基本的に、仕事または面接官へのアピールになる資格を書いてください。
1.業務に活かせる資格
まずは、業務に活かせる資格は必ず記載しましょう。
どのような企業でもPCを使用した業務はあるので、Microsoft Office系の資格は書いておくのがおすすめです。
また、財務関連を志望するなら簿記の資格なども有効。営業系に進みたいのなら、運転免許を取得している場合は必ず書くようにしましょう。
ESを見た際に「入社後に使用できる資格を持っているな」と思わせれば、採用担当の気持ちを掴めるでしょう。
2.スコアが出る資格で企業が求める基準に達しているもの
注意しておきたいのは、TOEICやTOEFLなどのスコアが出る試験を記載する場合です。
TOEICの場合、日系大手企業でグローバル展開に力を入れている場合は800点程度、外資系のトップ企業であれば900点以上であれば書くと英語ができることをアピールできます。
また、募集要項や企業研究の際に点数やスコアの目安が出ていれば、それらを参考に書きましょう。
特に希望する業務が英語を必要としない場合であっても、総合職ならば異動で英語が求められることがあるため、企業が求める水準を見極めたうえで記入してください。
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ESに書くべきではない資格
次に、ESに書くべきではない資格も覚えておいてください。
- スコアが出る資格で企業が求める水準に達していないもの
- 専門的かつ志望企業の業務と関係のない資格
この2点に留意して書くことで、資格を記載したことによるマイナスイメージを避けることができます。
それぞれ解説します。
1.スコアが出る資格で企業が求める水準に達していないもの
企業が求める水準に達していない資格は、書かないほうがいいです。
志望する企業の水準に達していない資格を記載すると、他の就活生と比べて能力が劣っているように見え、悪い印象を与えてしまいます。
外資系を受けるのにTOEICのスコアが500点程度なら、書かないほうがベター。
日系企業であっても、明らかにスコアが企業の求める水準より低い場合は書かないようにしましょう。
2.専門的で志望企業の業務と関係のない資格
専門的で志望企業の業務と関係のない資格も、書くべきではありません。
将来的に独立が可能な資格を取得している場合、会社を辞めていずれ独立や転職をしてしまうのではないかという印象を与えるからです。
たとえば、行政書士や公認会計士の資格を持っている場合、会計事務所や行政書士事務所を志望していない限りはマイナスイメージかもしれません。
在学中に国家資格を取得していることは、あなたの能力の高さの証明にはなります。逆に、業務と関連しない資格を持っていることは、企業に定着しない不安材料になり得るのです。
自己PRの材料として、レベルの高い専門的な資格取得をアピールしたいときは、将来的に転職や独立を感じさせない前提でアピールすることが大切。
能力の高さやそこから得た経験を、業務に活かすような方向で話せるようにしておきましょう。
3.趣味で取った資格やスポーツの段や級
趣味で取った資格や、スポーツの段や級は資格欄に書くべきではありません。
大事な観点は、業務に結びつくかどうか、業務で役に立つかどうかです。その視点で考えたとき、趣味で取った資格や、スポーツの段や級は業務に直結することはないでしょう。
ただ、資格やスポーツの段、級の取得には、努力をしたり時間をかけたりと困難なこともあるため、ガクチカや自己PRとしてアピールできる可能性はあります。
資格欄以外で、資格の取得までのエピソードをアピールすると効果的です。
また、趣味で取った資格やスポーツの段や級を伝えたいときは、「趣味・特技」欄に書くといいでしょう。
書き方例付き!ESの資格欄の正しい書き方・手順
次に、ESの資格欄の正しい書き方と手順を解説します。
どんなに素晴らしい資格が書かれていたとしても、書き方が雑でビジネスマナーを守った書き方ができていなければ、高評価は得られません。
細かい部分ではありますが、ESの資格欄の正しい書き方と手順をしっかりと押さえておきましょう。
1.資格は略称ではなく正式名称で書く
資格は略称ではなく必ず正式名称で書きましょう。ESや履歴書などの公的な書類は、すべて正式名称で書くことがビジネスマナーです。
よく聞くのが、MOSや英検、漢検ですが、これらはすべて略称であり、正式名称ではないため注意が必要です。
正式名称だと思っていたものが実は正式名称ではない場合もあるため、必ず正式名称を調べてから書くようにしましょう。
また、正式名称を資格欄に書いていれば、運営団体名を併記する必要はなくなります。
- 実用英語技能検定(英検)
- 日本漢字能力検定(漢検)
- Microsoft Office Specialist(MOS)
- 宅地建物取引士(宅建)
2.日付はESの書き方と合わせて統一させる
資格や免許などを取得した日付を書くときは、ESの書き方と合わせるようにしましょう。
西暦か和暦のどちらで書くか迷った場合は、ESの書式を見て判断するといいです。
大事なことは、ES全体で共通した表記をすること。
ESに書かれている日付の表記が、バラバラであることが理由で書類選考で落とされることはほとんどありません。しかし、集中力がなく、ケアレスミスが多い人だと思われてしまう恐れもあります。
違和感を持たれないように統一して書くようにしましょう。
3.取得年月順で書く
ESの資格欄を書くときは、取得年月順で書きましょう。時系列で書いてあると整理されて見えるため、面接官の目にも入りやすいです。
また、単純に見やすいという理由だけでなく、企業も資格を時系列順で整理したいためです。
企業は資格取得を時系列で追っていき、学生のスキルアップの様子や興味の変化を知りたいと思っています。
また、資格取得年月を記入する場所がない場合は、志望企業の業種や職種に関連性のある順番で資格を記入するといいです。関連性の高い順で書かれていれば、面接官の目に止まりやすいでしょう。
4.仕事に活かせる資格から順番に書く
仕事に活かせる資格から順番に資格欄に書くようにしましょう。保有資格が多く、すべて資格欄に書ききれないときは、資格欄に書く資格を取捨選択する必要があります。
一方、業務にまったく関係のない資格などは資格欄に書かなくても大丈夫です。
- 経理:日商簿記
- 営業:TOEIC、英検、自動車運転免許
- IT系:MOS、ITパスポート
5.資格がない場合は空欄にしないで「特になし」と書く
ESに書く資格がない場合は、空欄にせず正直に「特になし」と書きましょう。
書く資格がなくても、空欄だと印象があまり良くありませんので、空欄は避けます。
ただし、嘘をついて取得していない資格を書くのはNGです。
企業は学生が資格を持っていなくてもマイナス評価は付けません。
期待しているのは入社後の学生の成長なので、資格が特にない場合、ESの他の欄で目いっぱい自己アピールをするといいです。
企業が求める人物に成長できるような人柄や、仕事に対する姿勢をアピールするようにしましょう。
また、今後仕事で役に立つ資格がありそうであれば、勉強をしておくといいです。
6.勉強中や取得見込みのある資格も書く
勉強中や取得見込みのある資格があれば、アピールになるため書くといいでしょう。
資格欄に「特になし」と書くより、勉強中や取得見込みの資格を書くことにより、面接官に意欲や興味をアピールできます。
また、勉強しようと思ったきっかけや取得した後、どのように活用していくかなど面接内容の幅が広がり、盛り上がるかもしれません。
特に、志望企業の業務内容に関連のある資格を勉強していることや資格取得見込みであることを伝えることで、志望度の高さをアピールすることができます。
- 現在、TOEIC公開テスト850点を目標に勉強中(〇月受験予定)
- 〇年〇月の実用英語技能検定2級に向けて勉強中
- 日本商工会議所簿記検定試験2級〇年〇月に取得見込み
ESで資格欄を書くときのアピールのコツ
次に、ESで資格欄を書くときのアピールのコツを2つ解説します。
ただESに取得した資格の名前を書くだけでは、十分なアピールができません。
面接官に好印象を与えられるよう、コツをしっかりと押さえておきましょう。
1.資格取得の過程や工夫をアピールする
資格欄を書くときは、資格取得の過程や工夫したことをアピールすることが効果的です。
「なぜその資格を取得しようと思ったか」や「どのように勉強してきたか」を伝えることで、面接官にどんな考え方の人か、人間性を示すことができます。
また、過程や工夫したことをアピールすることで、入社後どんな活躍ができそうか面接官もイメージしやすくなります。
2.仕事での資格の活かし方をアピールする
取得した資格を今後仕事でどのように活かしていくか、具体的にアピールすることも効果的です。
今ある資格や自分の能力をアピールでき、入社後の仕事に向けた事前準備がすでにできているという熱意も伝えられます。
入社前から準備をしていることで、入社後も自分の業務のために興味・関心を持ってスキルアップできる人であると面接官から期待されるでしょう。
ESの資格欄を書くときのルールや注意点
次に、ESの資格欄を書くときのルールや注意点について解説します。
資格欄は文字数も少なく、あまり力を入れて書かない学生もいると思いますが、書くときは必ずルールや注意点を守るようにしましょう。
ルールや注意点を意識するだけで印象も大きく変わってきます。
1.資格がなくても嘘は書かない
資格がないからといって嘘を書くのはNGです。
履歴書に虚偽の内容を記載した場合、内定取り消しや入社後に解雇される恐れがあります。
ほとんどの企業に証明書や資格証明書を添付する指示はありませんが、入社後にあなたのスキルを見れば一目瞭然。
特に業務に関連する資格で嘘をついたら、仕事を始めれば必ずバレてしまいます。
募集要項に必須の資格を持っていない場合は、入社までに取得するように並行して勉強をしておくべきです。
くれぐれも資格を詐称して、面接を乗り切ろうとする考えはやめましょう。
資格を重要な選考基準にしている企業は少ないため、嘘をつくくらいなら資格欄を空白で出すようにしましょう。
2.合格して未取得の資格は「合格」と書く
合格しているけど未取得の資格は資格欄に「合格」と書きましょう。
志望企業の業務内容に関する資格や企業が求めている資格などは、取得見込みの場合でも必ず書くのがおすすめです。
次でも解説しますが、資格の中には合格した後、資格の発行や登録に時間がかかる資格もあります。
また、企業は合格していても資格が取得できていないという理由で評価をしないということはないでしょう。
もし、面接時に未取得の理由を聞かれたときは、資格の発行や登録に時間がかかる旨を伝えるといいです。
3.合格から取得まで時間がかかる場合は「合格」と書く
合格していても資格の取得までに時間がかかる場合は、資格欄に「合格」と書きましょう。
資格によっては、合格から資格の取得までに時間がかかるものがあります。
たとえば、宅建は試験の合格から資格の発行、登録までに時間がかかります。
企業も資格によっては資格の発行、登録までに時間がかかるものがあることは理解しているので、安心してください。
資格欄に書く資格は発行、登録が完了していなければ書けないわけではないので、合格したものはしっかりアピールしましょう。
逆に、資格をアピールする場面は「資格欄」しかないため、伝えたい資格については必ず資格欄に書いてアピールすることが大切です。
4.誰でも受かる合格率が高い資格やマイナーな資格は書かない
誰でも受ければ受かるような合格率が高い資格や、あまり知られていないマイナーな資格は書かないほうがいいでしょう。
マイナーな資格は、業務に関連していれば書いても問題ありません。
そうでない資格は話のネタにはなるかもしれませんが、あまり好印象にはならないです。
また、志望する職種と関係のない資格であれば、面接官や採用担当に一貫性がないと思われてしまう恐れがあります。
持っている資格をすべて書くのではなく、資格欄に書いても問題なさそうかしっかり確認しましょう。
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自己アピールにつながる資格を書くことが大切
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