- 選考で落ちまくってつらい……
- 就活では平均何社落ちるのが普通なの?
- 平均何社エントリーすべき?
このような疑問や不安から、就活では何社落ちても問題ないのか、何社受けるべきなのか知りたいと考える人もいるでしょう。
就活は優秀さだけではなく、企業と学生自身のマッチングで決まるため、選考に落ちることは当たり前にあるものです。
とはいっても、平均何社落ちるものなのか知ることで、安心したいですよね。
そこでこの記事では、就活では平均何社落ちるのか、選考フェーズごとの落ちる理由と対策、通過率を高めるための対策を紹介します。
最後まで読めば、選考に落ちることへの不安やショックが軽減され、選考の通過率を高められるようになりますよ。
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就活では平均27社落ちる
就活では、平均何社落ちるのでしょうか?結論からいうと、就活では平均27社落ちていることがデータからわかっています。
就職未来研究所の就職白書2022によると、22卒の場合平均エントリー数は29.74社、内定社数2.46で、平均27社落ちている計算になります。
21卒においても、平均エントリー数27.54社、内定者数2.17社で、平均25社程度落ちていることが見て取れますね。
つまり、就活において20~30社落ちることは普通のことであり、選考に落ちても落ち込み過ぎる必要はないといえます。
内定を得られるかどうかは企業との相性の問題という側面もあるため、へこみ過ぎずうまく気持ちを切り換えていくことが大切ですよ。
理系の場合は少し異なる
先ほどは、就活生全体で見た場合の話でしたが、「理系」に絞った場合は少し違う実情が見えてきます。
全国求人情報協会の調査によると、理系学生の平均エントリー社数は15.3社、内定者数は2.1社で、平均13社落ちていることがわかりますね。
このように、理系学生のエントリー社数が文系よりも低いのは、研究室での活動が忙しいといった理系特有の事情があると考えられます。
ただし、エントリー数が少ないにもかかわらず、内定者数は全体平均と同じ程度なので、内定率は文系より理系のほうが高い傾向にあるようです。
就活で平均何社受けるべきか
就活では平均何社落ちるのかわかったところで、平均何社受けるべきなのか気になりますよね。
結論、何社受けるべきかというと、どれくらい内定が欲しいかによって異なるうえに、文系と理系でも異なります。
たとえば、先ほどの結果から言うと、内定が2社欲しいのであれば平均で29社受けるべきといえます。理系学生で言えば、平均15社受けるべきでしょう。
内定をもっと増やすために、受ける企業を増やそうと考える人もいるでしょう。
しかし、あなた自身のキャパシティーにもよりますが、受ける社数を増やすことのデメリットもあります。
たとえば、スケジュール管理が難しくなったり、一社に使える時間が少なくなったりするなどがあり、むやみやたらにエントリー数を増やすのも考えもの。
とりあえずエントリーすることは避け、自分に合った企業を見極めてエントリーすることが前提として大切ですよ。
就活の選考フェーズごとの通過率と落ちる原因
無駄に落ち込まないためにも、書類選考や面接の通過率、落ちる原因を知っておくといいでしょう。
そこで、選考フェーズごとの通過率と落ちる原因、通過率を上げるコツを紹介していきます。
- 書類選考・エントリーシート(ES):約50%
- グループディスカッション:基準なし
- Webテスト・適性検査:40~50%
- 一次面接:30~50%
- 二次面接:40~50%
- 最終面接:約50%
どの選考フェーズでも通過率は企業ごとにバラつきがあるので、あくまで参考程度に考えておいてください。
それぞれ解説します。
1.書類選考・エントリーシート(ES):約50%
書類選考・ESの通過率は、企業によって異なりますが、平均50%前後といわれています。
特に応募がたくさん集まる大手・人気企業ほど倍率が高くなるので、通過率は低くなりますよ。
ESで落ちてしまう原因はさまざまですが、特に志望度の高さやあなたと企業とのマッチ度合いの高さがうまく伝わっていない可能性が高いです。
つまり、あなたが志望先の求める人物像に近いか、どれだけ志望度が高いのかがうまく伝わっていないのです。
上記をうまく伝えるには、自己分析と企業研究が欠かせません。自己分析では自分の強みや価値観、将来の目標などを明確にし、「どの点が企業とマッチしているのか」「どのように貢献できるか」を伝えましょう。
企業研究では、志望企業の強みや弱み、他社との違いなどを明確にし、「なぜその企業でなければならないのか」を伝える必要があります。
また、前提として読みづらいESはそもそも読んでもらえない可能性があるため、以下の内容は最低限クリアしましょう。
- 結論ファースト(PREP法)で書く
- 誤字・脱字
- 適切な文章量(8~9割を埋める)
- 内容を具体的に書く
また、ESでは学歴フィルターを使って、応募者を通過させるかどうかふるいにかける企業もあります。
こちらの記事では、学歴フィルターはどのラインからかけられるのか、学歴フィルターを突破する方法を解説しているので、ぜひご覧ください。
2.グループディスカッション(GD):基準なし
グループディスカッション(GD)の通過率は、企業によって異なり、明確な基準がありません。
特に目立った問題がなければ、ほぼ全員が通過する企業もありますし、リーダーシップの高い優秀な人だけを通過させる企業もあります。
また、企業によって評価ポイントも異なります。たとえば、リーダーシップや協調性がある人を重視する企業もあれば、創造力やアイデア力を重視する企業もあるのです。
通過率を高めるには、経験と慣れが重要。何回も経験して慣れることで、進め方や自分に合った立ち回りがわかってくるので、GDを経験できるインターンシップやセミナーに参加して慣れましょう。
また、グループディスカッションによく落ちてしまうと悩む人もいるでしょう。
こちらの記事で、グループディスカッションで落ちる人に共通する特徴や通過するための対策を解説しているので、あわせてご覧ください。
3.Webテスト・適性検査:40~50%
書類選考通過後または、書類選考と同時に課されるWebテスト・適性検査の通過率は、40~50%とされています。
しかし、すべての企業がWebテスト・適性検査の結果のみで判断しているわけではなく、ESの内容とあわせて評価して合否を決めている企業もあります。
Webテスト・適性検査の結果が良ければ通過率も高くなるので、どちらにしろ十分な勉強・対策が必要になります。
また、SPIや玉手箱、GAB/CABなど企業によって課されるWebテストの種類は異なるため、それぞれのテストに合った対策が不可欠。
したがって、志望する企業でどのWebテストが使われるのかを事前に把握しておく必要もあります。
対策としては、一つのWebテストにつき一冊の対策本に絞って繰り返し勉強することで、問題の特徴や解き方に慣れていくやり方が、効率的でおすすめです。
こちらの記事で、Webテストの中でも有名なSPIの問題例や対策本を紹介しているので、あわせて見ておいてくださいね。
4.一次面接:30~50%
一次面接の通過率は、30~50%といわれています。
一次面接ではマナーや人柄、コミュニケーション能力の有無が評価ポイントであり、自己PRやガクチカ、長所・短所など基本的な質問が多く聞かれます。
しかし、一次面接で落ちてしまう人の多くは、身だしなみやマナーに問題があったり、基本的な質問に答えられなかったりするケースがほとんど。
面接官からの質問にチグハグな回答をしたり、会話のキャッチボールができていなかったりする人は、落ちやすい傾向にあります。
基本的なマナーを守り、身だしなみを整えつつ、基本的な質問にしっかり答えられるよう事前に準備しておくことが通過率を上げるために大切です。
また、自己PRやガクチカでアピールする内容は、できるだけ志望先の企業が求めるものにしましょう。
こちらの記事で、一次面接でチェックされるポイントや突破するためのコツを詳しく紹介しているので、あわせてご覧くださね。
5.二次面接:40~50%
二次面接の通過率は、平均40〜50%といわれており、主に自社とのマッチ度合いや入社意欲を見られる傾向にあります。
それにより面接官は、「学生がどのような価値観を持っているのか」「自社のことをちゃんとわかっているか」を確認しようとします。
そのため、志望動機や自己PRに対して掘り下げた質問をされることが多く、自己分析や企業研究が不十分だと、それが露呈してしまい落ちる原因になるのです。
自己PRやガクチカなどを深掘りして、どんな質問にも自信を持って答えられるようにしておきましょう。
また、志望理由についての深掘りに対応できるよう企業研究を深く行い、「なぜ他社ではなくその会社なのか」を明確に伝えられるようにしましょう。
一次面接との違いや二次面接を通過するためのポイントを、こちらの記事で解説しているので、ご覧ください。
6.最終面接:約50%
最後の難関である最終面接の通過率は、約50%といわれています。
「最終面接は意思確認だけだから落ちることはない」と言われることもありますが、実際には約半分の学生が落ちています。
とはいえ、意思確認のみでほぼ内定が決まっているところもありますが、企業によって対応が異なるのが実情でしょう。
面接官は社長や役員であることが多く、「入社後に活躍してくれそうか」「内定を承諾してくれそうか」を判断して内定を出すかどうか決めます。
したがって、「うちは第一志望ですか?」といった入社意欲を確かめる質問をされます。そこで、熱意をはっきりと示せないと合格することは難しいのです。
大事なのは、その企業に入社するという「覚悟」を持って臨むこと。少しでも迷いがあると見透かされてしまうので、どの企業も第一志望のつもりで臨むようにしましょう。
また、自己PRやガクチカなどの基本的な質問も問われることが多いため、気を抜かずハキハキと答えられるようにしてくださいね。
最終面接でよく聞かれる質問とその答え方、面接前に意識すべきことをこちらの記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
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選考をスムーズに通るためにやるべき準備・対策8つ
選考の通過率を高めるために、どんなことができるのでしょうか?
そこで、選考をスムーズに通過するためのやるべき準備・対策を紹介します。
- 最低限の身だしなみと面接マナーを身に付ける
- スケジュールに余裕を持たせる
- 自己分析を行い、就活の軸を作る
- 会話のキャッチボールを意識する
- 自己PR・ガクチカ・志望動機の完成度を高める
- 面接に慣れる・場数を踏んでおく
- 面接を終えた後、振り返りと改善を行う
- プロの就活アドバイザーに頼る
あなた自身にとって課題だと感じるところから、ぜひやってみてくださいね。
では、それぞれ解説します。
1.最低限の身だしなみと面接マナーを身に付ける
身だしなみを整え、面接マナーを身に付けることは、面接突破のための重要な要素になります。
特に身だしなみは第一印象に大きく影響するので、スーツや髪型、姿勢に気を付けることが必要です。男女問わず、前髪が目にかかると暗い印象を与えやすいため、すっきりと整えておくのがおすすめ。
また、面接では「一緒に働きたいか」という目線で評価されるので、マナーができていない人とは働きたいと思ってもらえずお見送りになりやすいです。
したがって、正しい面接マナーや身だしなみを整えるだけでも、落ちる確率を減らせますよ。
こちらの記事で、面接当日に抑えておくべきマナーを解説しているので、参考にしてみてください。
2.スケジュールに余裕を持たせる
面接の通過率を高めるには、予定を詰め込み過ぎず、スケジュールに余裕を持たせることも大切です。
余裕を持ったスケジュールを心がけて行動していくことで、精神的に余裕を持ちながら就活に臨めるようになるからです。
就活は説明会や選考など短時間で終わるので、つい予定を詰め込みがちになりますよね。
しかし、予定を詰め込み過ぎるとパンクして何から手を付ければいいかわからなくなったり、準備してきたことを発揮できなくなったりします。
一社一社への対策がおろそかにならないようスケジュールを調整しながら、就活に取り組みましょう。
3.自己分析を行い、就活の軸を作る
自己分析を行い、就活の軸を作ることで、就活を効率的に進められるようになります。
自己分析をすることでわかる自分の強みや価値観は、今後の企業選びの軸になったり、自己PRやガクチカを作ったりする際に重要なもの。
自分の強みや価値観を知り、就活軸を作れれば、ESや面接でうまく自分をアピールでき、通過しやすくなります。
しかし、就活の軸を定めるには自己分析が不可欠なので、自己分析で自分自身の価値観や考え方を洗い出し、明確な就活の軸を定めましょう。
就活の軸が定まることで企業選びに活用でき、面接でも説得力のある志望動機を伝えられるようになりますよ。
こちらの記事で、業界別の就活軸の例や定め方を紹介しているので、就活軸を作る際の参考にしてくださいね。
4.会話のキャッチボールを意識する
面接を突破するために、聞かれた質問にしっかり答え、会話のキャッチボールを意識して会話することが大切です。
面接官からの質問にズレた回答をしてしまうと、コミュニケーション能力が低いと判断されてしまい落ちる確率が高まります。
会話のキャッチボールをうまく成立させるためには、質問に対して結論→理由の順で簡潔に答えることがポイント。
結論→理由の順に答えられると話の要点がわかりやすく、「会話のキャッチボールがちゃんとできる人だ」という印象を与えられますよ。
会話のキャッチボールができてない人は意外にも多いので、できるだけで通過率を大きく上げられるでしょう。
5.自己PR・ガクチカ・志望動機の完成度を高める
どの段階の面接でも必ず聞かれるといっていい、自己PR・ガクチカ・志望動機の完成度を高めることも通過率に大きく影響します。
特に自己分析と企業研究は、質の高い自己PR・ガクチカ・志望動機の作成に必要のため、再度取り組んでみたり、内容を整理したりするといいでしょう。
また、上記を行ったとしても完成度を高められなければ、第三者に添削してもらうのがおすすめ。
たとえば、周りの友人に見てもらうことで有益なアドバイスをくれるかもしれません。
友人に見てもらうのが恥ずかしければ、就活のプロである就活エージェントや大学のキャリアセンターのアドバイザーに見てもらうのもいいでしょう。
6.面接に慣れる・場数を踏んでおく
面接に慣れるために、面接の場数を踏んでおくことも通過率を高めるのに大切です。
面接自体に慣れることで、実力を発揮しやすくなるためです。面接は、普段ではなかなか経験しないような雰囲気で進み、慣れるまで本来の実力を出すのが難しくなります。
また、何が質問されるかも本番になってみないとわからないため、慣れていないと自信を持ってハキハキ話せません。
実力を発揮しやすい状態で臨むほうが、当然通過率も高くなるので、志望度の高い企業ほど面接に慣れてから臨むほうが賢いやり方といえますね。
面接慣れには、模擬面接を繰り返し行うのがおすすめ。第三者からの客観的な意見をもらうことができ、これまで気づけなかった改善点が見つかります。
友人や就活仲間に頼んで、模擬面接を行ってみましょう。周囲に頼れる人がいなければ、就活エージェントを利用してみましょう。
他にも効果的な面接の練習方法を以下の記事で紹介しているので、あわせて見てみてくださいね。
7.面接を終えた後、振り返りと改善を行う
面接を終えた後に、振り返りと反省点を改善していくようにしましょう。
面接での質問内容とうまく答えられなかった質問などを、ノートまたは携帯のメモ帳に書いておきます。
良かった点や反省点を書いておき、どうやったら改善できるか考えてみましょう。
たとえば、「面接でハキハキ話すことができなかったこと」が反省点だとしたら、話す内容がスラスラ出せるようになるくらい練習するといった具合です。
振り返るだけではなく、反省を次に活かすことが大切です。
このように面接を終えた後に、振り返りと改善を行うサイクルを身に付けることで、通過率がアップしていきますよ。
8.プロの就活アドバイザーに頼る
- なかなか選考に通らず、自分一人ではどうしようもない……
- ES添削や面接などのアドバイスが欲しい
このように悩んでいる場合は、ぜひプロの就活アドバイザーに相談してみましょう。
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落ちるのは当たり前なので気持ちの切り替えが大切
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ただ、落ちた原因を分析せず、何事もなかったかのように振る舞うのは違います。落ちたときは落ちた原因を自分なりに分析し、次の選考に活かして改善していくことが就活成功のために必要です。
気持ちを切り替え、反省点を次に活かしていくサイクルを作れれば、落ちた経験も無駄にはなりませんよ。
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