就職浪人の実態！やめとけと言われる理由や知っておくべきことを解説

• 就職浪人はやめとけと言われるけど実際どうなの？
• 就職浪人をしたら、新卒扱いにならない？

就活がうまくいかず、就職浪人をしようかと迷っている人もいるのではないでしょうか？納得のいく企業からの内定が欲しいために、就職浪人をしようと思う人もいるでしょう。

就職浪人という選択肢もありますが、その後の就活が不利になる点を踏まえて決めることが大切です。

この記事では就職浪人はやめとけと言われる理由や、就職浪人の割合、就活をやり直すときのポイントを紹介します。

この記事を読めば、就職浪人すべきか就活を続けるべきかわかり、後悔しないようになりますよ。就活を再度頑張ると決めたときのポイントもわかり、内定獲得まで効率良く進められるようになるでしょう。

明確な目的がないなら就職浪人は避けよう

就職浪人は、明確な目的がない限りは避けたほうが良いでしょう。詳しくは後述しますが、就職浪人はリスクが多く、貴重な「新卒カード」を失うためです。

近年は就活の多様化が進んでいるものの、まだまだ日本は新卒至上主義とされています。新卒が有利とされる就活で、「新卒カード」を失うのは大きなリスクとなるでしょう。

しかし、今後の目標に近づくためなど、企業への就職が必要でないときはその限りではありません。

なんとなくや、就活がしんどいといったマイナスな理由で就職浪人をしても、その後の就活も良い結果になりにくく後悔する可能性が高いです。

就職浪人の割合

文部科学省の2022年「学校基本調査」によると、以下のデータより就職浪人の割合は11.4％と考えられます。

学校基本調査の結果

• 就職した人：74.5％
• 進学した人：12.4％
• 臨床研修医：1.7％
• 上記以外の人：11.4％

引用：令和4年度学校基本調査｜文部科学省

11.4％の中には留学準備をしている人もいる可能性もありますが、ここでは就職浪人をした人として計算。

この結果より約10人に1人が就職浪人を選んでいることがわかります。就職浪人はやめとけと言われている中、毎年一定数の就職浪人をする人がいるのは以下のような理由が考えられます。

就職浪人を選ぶ理由は、何かしらの理由で就職がうまくいかなかったためでしょう。また部活やサークルで就職活動が出遅れ、希望する企業の内定がもらえなかった人も。

いずれにしても、就職浪人になった理由をしっかりと受け止めることが大切です。

就職浪人と就職留年との違い

就職浪人と就職留年は言葉は似ていますが、大きな違いがあるので注意しましょう。

就職留年は「新卒カード」を手放すことなく再度就職活動を行えますが、もう1年分の学費がかかるため費用的負担が大きいです。

就職浪人になると、新卒でなはく既卒扱いとなり不利になるのですが、費用面は抑えられます。どちらも、再度就職活動を行うときは「留年・浪人した理由」を聞かれることとなるでしょう。

企業側からネガティブな印象を持たれやすい分「留年・浪人した理由」「その間に取り組んだことや得たこと」をしっかり答えることが重要です。

就職浪人はやめとけと言われる理由6つ

就職浪人はやめとけと言われる理由は、前述したように新卒カードが使えない点や精神的な面以外にもいくつかあります。

• 新卒カードを活かせなくなる
• 企業からネガティブなイメージを持たれやすくなる
• 同じ企業を受けてもほとんどの場合また落ちる
• 孤独やプレッシャーとの戦いになる
• 大学のサポートが受けられない可能性がある
• 就職浪人期間の行動も評価の対象になる

それぞれ具体的に以下で解説していきますね。

1.新卒カードを活かせなくなる

一番大きな理由としては新卒カードが活かせなくなることです。

新卒カードとは、就職活動において新卒の有利性を表す言葉です。企業によっては、就職浪人を新卒扱いするケースもありますが、多くの企業は既卒として考えます。

多くの企業が新卒至上主義の採用を行っている日本では、採用をする際、中途採用に消極的で新卒採用しか行っていない企業もあるのが現状。

新卒は、吸収力が早く企業理念や考え方を身に付けるのが早いと期待されているため、将来の幹部候補として育てやすい点も、企業が新卒を求める理由です。

就職浪人となり新卒カードが使えないことは、大きなデメリットと言えるでしょう。新卒カードについてさらに詳しく知りたい人は以下の記事もチェックしてみてください。

2.企業からネガティブなイメージを持たれやすくなる

就職浪人になると、企業から「何か問題があるのではないか」とネガティブなイメージを持たれやすくなります。そのため企業は「なぜ新卒の就活で就職しなかったのか」を面接で聞いてくることになるでしょう。

不安要素を払拭するために、きちんと就職浪人になった理由を答えられるようにすることが大切です。

もし、ネガティブな要素を含む理由だとしても、反省点を述べどのように意識や行動が変わったかなどを伝えると良いでしょう。

企業側が就職浪人に対してマイナスイメージを持っている可能性が高いことを理解し、対策を行うことが重要です。

3.同じ企業を受けてもほとんどの場合また落ちる

第一希望の企業の内定が取れず就職浪人を選ぶ人もいますが、同じ企業を受けても落ちる可能性が高いです。

書類選考や1次面接で落ちた場合は、対策をすれば以前より選考を進められるかもしれません。

しかし、就職浪人をしてまで再度同じ企業を受けようとする人の多くが、最終面接などあと一歩のところで惜しくも内定を獲得できなかったケースが多いでしょう。

最終面接では、人柄や将来性などを評価して合否判定をされます。就職浪人になっても自分自身に大きな変化がない限り、前回と同じ理由で落とされる可能性が高いことを認識しましょう。

4.孤独やプレッシャーとの戦いになる

就職浪人になると、新卒で就職した友人と話や時間が合わず、孤独を感じやすくなります。周りと比べて「自分は何をしているんだ」と不安や焦りを感じることもあるでしょう。

また、既卒扱いでの就職活動は、新卒や第二新卒、中途採用と比べられることも多く、就活の難易度が上がります。

早く内定を獲得しなければという思いが強くなり、無意識に自分自身を精神的に追いつめてしまうことも。そのため就職浪人は、就職が決まるのかというプレッシャーとの戦いでもあります。

就職浪人をすると決めたら、ネガティブな感情に惑わされず覚悟を持って就職活動を行うことが大切です。

5.大学のサポートが受けられない可能性がある

就職浪人は大学を卒業しているため、大学のキャリアセンターなどの就活サポートを受けられない可能性があります。

大学のキャリアセンターは、在学中の学生しか就活サポートを実施していないケースもあるためです。

サポートを引き続き受けられる場合でも、在学中の学生を優先する場合もあるでしょう。キャリアセンターを利用できなければ、模擬面接やESの添削なども受けられなくなり、全て自分自身で対策をしなければなりません。

就職浪人することが決まれば、すぐに大学のキャリアセンターに問い合わせをし、卒業後もサポートを受けられるのか確認しておきましょう。

6.就職浪人期間の行動も評価の対象になる

企業側は就職浪人をした理由と同じくらい、「就職浪人期間に何をして過ごしていたか」も面接で厳しく聞いてきます。

目的を持って過ごしていたか」「その期間に何を得たか」など、確かな行動や成長をアピールできれば、企業側の就職浪人に対するマイナスイメージを払拭できるでしょう。

一方で、曖昧な答えや、学びや経験が乏しければ厳しい評価を受けることもあります。

資格取得や希望企業の業務に関わるアルバイト、業界研究などしっかりと行動を起こし、入社意欲が高いことをアピールできるようにしましょう。

就職浪人のメリット3つ

就職浪人はやめとけと言われることが多いですが、いくつかのメリットもあります。

• 就職留年と比べて多額のお金がかからない
• 多くの時間を就活に充てられる
• 過去の就活体験を活かせる

学生ではない分自由に時間が使えたり、一度した就活の体験を活かしたりすることも。以下で具体的に解説していきますね。

1.就職留年と比べて多額のお金がかからない

就職留年をすると、もう一年分の学費が必要になりますが、就職浪人は学費がかからない分、金銭的負担は軽減されます。

学費を親に払ってもらっている場合、就職留年をすれば家族からのプレッシャーも感じたり、必要以上に自分自身を追い込んだりする可能性も。

ただし、就職浪人中はアルバイトなどをしない限り収入がないため、金銭的余裕があるわけではありません。交通費や飲食代などの生活費を抑えながら、就職活動をすることが大切です。

2.多くの時間を就活に充てられる

就職浪人の場合は、大学の授業やテストがないため、物理的に多くの時間を就活に充てることが可能です。

就職活動は、自己分析や企業研究、面接対策などやるべきことがたくさんあります。多くの時間を就活に費やせられるのは、メリットの一つと言えます。

しかし、就活仲間がいないため孤独を感じやすく、モチベーションを維持することが難しくなることも。適度に息抜きもしながら、時間にメリハリをつけて取り組む工夫が必要です。

また、時間が自由に使える分、スケジュール管理も就職活動を成功させるポイントになるでしょう。

3.過去の就活体験を活かせる

就職浪人の多くがすでに就活を経験しているため、過去の自分を反面教師にして就職活動を行えます。

たとえば、面接が苦手だった場合は面接対策を重点的に、ESで落とされることが多ければ自己分析を一から見直すなど。

上記のようにうまくいかなかった原因を探り対策を講じましょう。また、基本的な就活の流れや自己分析、業界・企業研究のやり方などを知っている分、効率的に進められます。

納得のいく就活の経験ではなかったとしても、活かせる部分は大いにあるはずです。しっかりと見つめ直し、経験をプラスに変えていくことが大切です。

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就活エージェントに相談もおすすめ

ここではおすすめの就活エージェント5社を紹介します。

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今から就活をやり直すときのポイント6選

就活浪人をせずに、今から就活をやり直したいと思ったときの取るべき行動やポイントについて紹介していきます。

• ESを添削してもらう
• 志望動機はその企業でなければならない理由を伝える
• 自分の話す様子を録画して改善する
• 選考ステップの短い企業を優先的に受ける
• 説明会と選考が一体になっている企業を受ける
• 就活支援サービスに内定獲得をサポートしてもらう

上記のポイントを押さえて、納得のいく就活をしていきましょう。

1.ES添削をしてもらう

より良いESを作り上げるためには、添削をしてもらうことが効果的です。

自分で書いた文章は自分では改善すべき点になかなか気付けないですが、第三者に見てもらうことで、改善点に気付けることが多いです。

伝わりやすい文章になっているかや誤字脱字をチェックしてもらえるだけでなく、選考に通過しやすくなるためのアドバイスがもらえることも。

より質の高い添削を受けるのなら、周りの友達や先輩などよりも就活エージェントがおすすめです。プロの就活アドバイザーが希望業種や企業に合わせてESの添削を行ってくれます。

2.志望動機はその企業でなければならない理由を伝える

志望動機は、「なぜ他の企業ではなくその企業なのか」を伝えることが大切です。内定が獲得できない就活生の中には、志望動機がうまく伝えられていない人が多くいます。

どの企業にでも当てはまるような、当たり障りのない志望動機だと面接官からの印象は良くありません。

その会社だけの志望理由を作るコツは、同業他社と比較することです。比較することにより、その会社だけの特徴が見えてきます。

希望する会社の特徴と、自分だけのエピソードや価値観と紐づけ面接官を納得させる志望動機を伝えるようにしましょう。

会社の特徴を見つけるためには、企業研究も重要になってきます。企業研究の具体的なやり方を知りたい人は以下の記事もチェックしてみてください。

3.自分の話す様子を録画して改善する

面接対策の一つとして、実際の面接を想定し自分の話す様子を録画してみましょう。就活がうまくいかない人は、面接が苦手な人も多いです。

しかし、面接は避けては通れない就活のステップです。

録画して客観的に見ることで、自分の良い点や悪い点がわかります。たとえば、声のトーンや姿勢、話すスピードなども面接官の印象に影響するため、気を付けなければなりません。

悪い点を改善して面接に受かる確率を高めていくことが、内定獲得するために重要になってきます。

一人でできる面接の練習方法については以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。

4.選考ステップの短い企業を優先的に受ける

企業によって選考のステップが長かったり短かったりするため、今から就活をやり直そうと思っている人は、選考ステップが短い企業を優先的に受けましょう。

特に、とりあえず内定が一つ欲しいと思っている人には、選考の長さを見極めて受けることがポイントです。内定が一つもらえることで精神的余裕もでき、就活全体がうまくいくケースも。

選考ステップの短い企業を選ぶために、たとえば内定直結イベントや選考免除イベントに参加する方法もあります。また就活エージェントに登録し、選考ステップの短い企業を紹介してもらうのもおすすめです。

効率良く内定を獲得するために、受ける企業を見極めることも大切になってきます。

5.説明会と選考が一体になっている企業を受ける

説明会と選考が一体となっている企業を受けることもおすすめです。選考回数が少なく、日にちを何度も調整する必要がないため、内定獲得までのスピードが上がります。

就職浪人をせずに、今からもう一度就活をしようと考えている人にとって、内定獲得までのスピード感はモチベーションを維持するためにも重要です。

しかし、選考回数が少ないため、自分に合う企業かどうかわかりにくいことも。入社後にギャップを生まないためにも、少ない選考回数でしっかりと見極める必要があります。

6.就活支援サービスに内定獲得をサポートしてもらう

就職活動は誰でも悩んだり、行き詰ったりするものです。一人で悩まず、就活のプロである就活エージェントに内定獲得までのサポートをしてもらうのも良いでしょう。

就活エージェントを利用すれば、就活のプロに相談できるだけでなく、見つけにくい優良企業を紹介してもらえることも。

さらに、履歴書やESのサポートや面接の練習も行ってくれるため、効率的に就活を行うことができます。

どの就活エージェントに相談するか悩んだ場合は、就活キャリアがおすすめです。専任のアドバイザーが今の現状を踏まえて、どうすればいいかアドバイスをくれます。

就職浪人やフリーターなど、就職をせずに卒業するかどうか悩んでいる場合もぜひ相談してみてください。より良い方向に進むためのアドバイスや、次に起こすアクションを丁寧にサポートしてくれますよ。

今後のキャリアプランを考えて自分の道を選択しよう！

就職浪人をするかどうか悩んだ人は、後悔しないために、もう一度どの選択肢がベストか考えてみましょう。

就職浪人をすべきか、就活を続けるべきかも、自分が納得したうえで選択することが大切です。

就活がうまくいかず冷静に判断できないときや、悩んだときはぜひ一度「就活キャリア」に相談してみてください。

現状の悩みや迷いをヒアリングし、あなたの今後のキャリアプランを一緒に考えていきます。一人で悩まずぜひ相談してみてください。