- 「業界研究セミナーってそもそも参加する意味あるの?」
- 「業界研究セミナーで人事や社員に好印象を与えるには、何をすればいいんだろう?」
このように悩んでいる人もいるでしょう。
「合同説明会やセミナーは行く意味がない」なんていう意見も目にしますよね。
実は、業界研究セミナーは面接の材料集めに活用することで、効率的に就活を進められるのです。
この記事では、業界研究セミナーに行く目的やメリット、セミナーを活用して他の就活生と差をつけるコツを解説します。
本記事を読めば、業界研究セミナーで意識すべきポイントについて理解でき、人事に好印象を持ってもらえるようになりますよ!
なお、以下の記事では、業界研究の方法や意識すべきポイントについて解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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業界研究セミナーに参加すれば業界研究が効率的にできる!
業界研究セミナーとは、さまざまな業界の企業または特定の業界の企業が就活生に向けて、企業の説明をするイベントです。
業界研究セミナーは、主に合同企業説明会の会場内や学校内で行われます。
一度に多くの業界や特定の業界について深く知ることができ、自分の目的に合わせて効率的に業界研究を行えるのが特徴。
また、本やインターネットを使った情報収集とは異なり、直接社員の方のお話を聞いて雰囲気を体感できる点が大きなメリットです。
合同説明会(合説)や他のセミナーとの違い
合同説明会は、学生に自社の魅力や仕事内容を知ってもらうための説明型イベントのことです。
日々の仕事内容ややりがいなど働くイメージを持つことで、その企業への理解を深めることができるのが特徴です。
大手就活情報サイトや自治体などが中心となって開催していることが多く、一度に多くの企業を知ることができます。
また、2020年以降はオンラインで開催されることも増えたため、全国どこからでも参加が可能になりましたね。
業界研究セミナーと合同企業説明会には、以下のように大きな違いがあります。
- 業界研究セミナー:業界への理解を深める
- 合同企業説明会などその他セミナー:企業ごとの魅力や仕事内容への理解を深める
開催をする趣旨が異なりますので、違いを理解したうえで参加すると良いでしょう。
業界研究セミナーの種類は3つ
業界研究セミナーの種類は、主に以下の3つがあります。
- 企業主催のセミナー
- 大学主催のセミナー
- 自治体主催のセミナー
主催者ごとに参加する企業の層が異なるので、参加するメリットを理解したうえで、自分の目的に合った業界研究セミナーに行きましょう。
それでは、それぞれのセミナーの特徴を詳しく解説しますね。
1.企業主催のセミナー
企業主催のセミナーは、民間企業が主体となってさまざまな大学の学生向けに業界・企業の説明をします。
具体的には、「業界研究EXPO(マイナビ主催)」や「業界研究セミナー(CAMPUS CAREER)」などがあります。
企業主催のセミナーは、規模の大きいイベントが多く、業界の中でも大手の企業が多く参加している可能性が高いです。
大手企業への就職を希望している人や大手企業の説明を聞いてみたい人は、企業主催のイベントがおすすめ!
以下の記事では、業界研究EXPOの紹介やセミナーを活用して内定に近づくコツを紹介しているので、参考にしてみてください!
2.大学主催のセミナー
大学主催の業界研究セミナーは、その大学の学生向けに企業や担当者が業界・企業の説明をします。
大学は通い慣れた場所であり、その大学のために開かれているため、気軽に参加できる点がメリットです。
また、企業の方は「この大学の学生に向けて説明したい」という思いをもって、セミナーに参加しています。
そのため、積極的に行動すれば自分の顔を覚えてもらいやすいメリットもあります。
大学主催の業界研究セミナーは、大学のポータルサイトや掲示板に案内が掲示されていることが多いので、随時確認しましょう。
3.自治体主催のセミナー
自治体主催のセミナーには、各地域の商工会議所やハローワークなどが主催するセミナーがあります。
地域に根付いた企業が出展するため、地元で就職したい人におすすめのセミナーです。
企業が主催する大規模なセミナーと比べると規模は小さいですが、そのぶん企業や担当者との距離が近く、業界に対する理解をより深められますよ。
企業の方は「この地域で働きたい学生に向けて説明したい」と思っています。そのため、大学主催のセミナー同様、積極的に行動をすれば自分の顔を覚えてもらいやすいメリットもあります。
あなたが知らなかった業界や企業に出会うことで、視野を広げるきっかけになるでしょう。
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業界研究セミナーに参加する4つのメリット
ここからは、業界研究セミナー参加をするメリットを4つ紹介します。
- さまざまな業界に関する理解を深められる
- ネットでは入手しにくい生の声を聞ける
- 他大学の学生から刺激を受けられる
- 業界研究に参考になる講義に参加できる
メリットを理解したうえで、目的をもって業界研究セミナーに参加しましょう。
1.さまざまな業界に関する理解を深められる
業界研究セミナーには、業界のテーマを絞った特化型のイベントや、複数の業界が集まるイベントがあります。
特化型の業界研究セミナーは、業界理解をさらに深めたり同業界の企業の比較ができたりするので、志望業界をある程度絞っている学生におすすめです。
「まだ志望業界が絞れていない」「さまざまな業界を知りたい」と思っている学生には、複数業界が集まる業界研究セミナーがおすすめ!自分が興味のある業界を見つけるきっかけにしましょう。
どちらの業界研究セミナーにも多くの企業が参加をするため、1日で多くの情報が得られます。多くの情報に触れることで、就活の軸を見つけ、自分の人生の選択肢を広げていきましょう。
2.ネットでは入手しにくい生の声を聞ける
業界研究セミナーに参加することで、ネットでは入手しにくいリアルな声を聞くことができます。
業界研究をするときは、まず就活情報サイトや企業のホームページを閲覧するかと思います。しかし、誰でも手に入る情報だけでは、他の就活生に差をつけることは難しいです。
少しでも気になる企業には、質問をしたり担当者とコミュニケーションをとったりして、積極的に自分から行動し情報を得るようにしましょう。
質問内容に決まりはありませんので、自分が聞きたいことを素直に聞いてみてください。
また業界研究セミナーには、人事の他に働いている先輩社員が来ている企業もあります。
会社全体の雰囲気や、社員同士の人間関係を垣間見ることができるのも、リアルでしか手に入れられない大切な情報ですね。
3.他大学の学生から刺激を受けられる
業界研究セミナーに限らず就活イベントには色々な大学から学生が参加しているため、刺激を受け、就活のモチベーションアップにつながります。
同業界に興味のある学生と仲良くなれれば、その後もお互いに情報交換ができ、就活にプラスになる可能性もあります。
また、実際に話ができなくても、他の学生が真剣に話を聞く姿や積極的に質問している姿を目の当たりにしたら「自分ももう少し頑張ろう」と感じ、就活意欲を高められるでしょう。
就活は自分一人だけで全てやり切ろうとするのではなく、就活仲間や周囲の人たちの力を借りて進めていけると、「働く」ことに対する視野も広がりますよ。
4.業界研究に参考になる講義に参加できる
業界研究に参考になる講義に参加できることも、大きなメリットの一つです。
業界研究セミナーでは、人事や先輩社員から企業の話を聞けるほかに、業界研究に活かせる講義が企画されていることもあります。
就活準備に役立つノウハウ、今やるべきこと、これからやるべきことなど内容はさまざまですが、新たな視点が得られる機会になるでしょう。
また、イベントに参加している企業が講師をつとめ、業界のリアルや先行きについて話をする講義もあります。
興味のある業界や企業の場合は積極的に参加をして、自分のイメージとギャップがないか確認すると良いですね。
業界研究セミナーを通じて他の就活生と差をつけるコツ4つ
ここまでは、業界研究セミナーに行く意義や種類について紹介してきました。
業界研究セミナーは目的を持ち、ポイントを押さえることで効率良く業界研究ができます。
業界研究セミナーを生かして内定に近づくコツは、以下の4つです。
- 個人的に質問をしに行く
- 業界ごとに異なる「必要な力」を見定める
- 雰囲気を感じ取ってメモする
- 興味の薄い業界も見る
それぞれ詳しく解説します。
1.個人的に質問をしに行く
1つ目のコツは、個人的に質問をしに行くことです。
セミナーの説明として確保されている時間には、大抵の場合質疑応答の時間が設けられています。
この時間を利用して質問をしてももちろん良いのですが、よりおすすめなのは説明が終わったあとに個人的に質問をすること。
説明終了後に個人的に質問をすることで、人事担当者に自分の顔を覚えてもらえる可能性があり、より自分の熱意を伝えやすくなります。
質問するときは、しっかりと「○○大学○○学部の○○ですが、質問させていただいてもよろしいですか?」と名前を名乗って聞きましょう。
この際に、全体としての質疑応答の時間では聞きづらい、自分なりの深い質問もしやすくなります。
このような理由から、個人的に質問をするのがとてもおすすめですが、「 人事担当者に時間を割いていただいている」という意識を持つことが必要です。
説明終了後に忙しそうにしていたり、終わったあとの質問は受け付けない旨の説明がされていたりする場合は、質疑応答の時間に質問をするようにしましょう。
2.業界ごとに異なる「必要な力」を見定める
2つ目のコツは、業界ごとに異なる「必要な力」を見定めることです。
採用する企業側からすれば、学生には当然「自社の業務を進めるために必要な能力を持っていてほしい」と思うもの。業務を進める際に必要な力は、業界によって異なります。
業界研究セミナーで、必要な力を企業の方の話を通じて見定めることで志望企業に合った自己PRが作成できるようになり、内定につなげることが可能ですよ。
例えば、デベロッパー(不動産業界)の場合は、地権者の方との信頼関係を築きながら業務を進めていくことになります。
そのため、「多くの人を巻き込み、信頼関係を築くことができる」人材を求めている可能性が高いです。
業界によって求められる能力はさまざまであるため、セミナーを通じてそれを見定められるようにしましょう。
お話だけでは分からなかった場合は、質疑応答の時間に質問することをおすすめします!
自己PRの作り方については、以下の記事を参考にしてみてください。1分間で自己PRとして含めるべき要素について解説しています。
3.企業の雰囲気を感じてメモを取る
3つ目のコツは、企業の雰囲気を感じてメモを取ることです。
業界研究セミナーに参加することの大きな意義は、「本やインターネットでは感じることのできない、働いている方の雰囲気を知れる」ことにあります。
例えば、「この業界の社員さんははつらつとしている」「この業界の社員さんは穏やかで優しそう」など、業界に共通する雰囲気を実際に感じ取れます。
実は、社員の方の雰囲気を知ることは、企業から内定を得るために非常に重要なこと。
志望企業から内定を得るために重要な要素として、「雰囲気が自社にマッチしているか(社員として働いていることが想像できるか)」という要素が挙げられます。
特に、企業の人がよく使っている言葉がないか注意して聞いておくと良いでしょう。それらの言葉を志望動機に入れることで、「雰囲気が合っている」と感じてもらいやすくなります。
セミナーで業界ごとの雰囲気を知ることで、自分が心地良く働けそうな企業や、内定をもらいやすそうな企業を見定めることができるのです。
また、セミナーを通じて感じたことは、忘れないようにその日のうちにメモを取っておくことも大切ですよ。
4.興味の薄い業界も見る
4つ目のコツは、興味の薄い業界も見ることです。
セミナーで興味のある業界の説明ばかり聞きに行くのは、セミナーで得られるものを減少させてしまう可能性があります。
興味のある業界・企業の説明であれば、その説明会以降に個別の説明会に行く可能性が高いでしょう。
セミナーは個別説明会に比べると、それぞれの企業あたりの持ち時間は少ない傾向にあります。
個別説明会と同じ内容、またはそれよりも薄い内容の説明である可能性が高いです。
そのため、興味のある業界ばかり説明を聞きに行くだけでなく、興味の薄い業界の企業説明も聞きに行きましょう。そこで自分によりマッチする、内定をもらえる可能性の高い企業を探すのがおすすめ!
仮に興味の薄い企業の説明を聞いて自分とは合わないと感じても、問題ありません。
合わないと感じた理由を考えることで、志望業界に入りたい動機を補強でき、面接で志望度の高さをアピールすることにも繋がります。
業界研究セミナーに行く際のポイント3つ
ここからは、業界研究セミナーに参加する際に意識すべきポイントを3つ紹介します。
- 目的を持って参加する
- 最低限のマナーを身につける
- 適度な緊張感を持って参加する
業界研究セミナーといえど、最低限のマナーを身につけて参加することは大切なので、参加する際は意識して参加しましょう。
1.目的を持って参加する
業界研究セミナーに参加する際に意識したほうがいいポイントとして、目的を持って参加することが挙げられます。
先述したように、業界研究セミナーの内容は個別の説明会と比べれば内容の薄いものである可能性が高く、目的を持たずに参加するとセミナーの意義が減少してしまいます。
そのため、先述した内定に近づくためのポイントを実践するなど、何かしらの目的を持ってセミナーに参加するようにしましょう。
2.最低限のマナーを身につける
社員の方と直接話す機会があることを考えて、最低限のマナーを身に付けてからセミナーに参加するようにしましょう。
セミナーは積極的に参加することで顔を覚えてもらえる可能性がある一方で、印象が悪ければ「印象の悪い学生」というふうに覚えられてしまう恐れがあります。
完璧なビジネスマナーを身につける必要はなく、社員の方に不快な印象を与えなければ問題ないので、マナーの勉強を事前にしておくことをおすすめします。
マナーを身に付けることはインターンシップ面接や本選考の面接の準備でも重要であるため、今のうちから身につけておくとあとが楽になりますよ!
3.適度な緊張感を持って参加する
業界研究セミナーには、適度な緊張感を持って参加しましょう。
参加時点では志望する企業が決まっておらず、身が入らないこともあると思います。
選考本番ではないので実際に合否がつくわけではありませんが、「企業からも評価されている」という意識を持つことが大切。
就活は恋愛に例えられることがあるように、学生・企業がお互いを評価しあい両者の思いが一致した場合にのみ入社が決まります。
つまり、学生が企業を評価するのと同様に、企業も学生を評価しているということです。
業界研究セミナーなどのイベントに参加することは、就活を始める大きな第一歩でもあります。選考の練習だと思って、社会人らしい振る舞いを意識してみましょう。
業界研究セミナー参加する際の服装の注意点
ここからは、業界研究セミナーに参加する際の服装の注意点を4つ解説します。
- 特に指示がない場合はスーツが無難
- ビジネスカジュアルや私服が指定の場合
- 服装指定がない場合
- オンラインセミナーの場合
就活を通して、服装は多くの学生が悩むものでありますが、それぞれのポイントを抑えてその場に合わせた服装を心がけましょう。
1.特に指示がない場合はスーツが無難
セミナーに参加する際に、特に服装に関する指定がない場合の服装は、スーツが無難です。
先ほどセミナーに行く目的として、個人的に質問をしに行くなど、社員の方と接触するということを挙げました。
社員の方と会ってお話をする以上、自分の印象を悪くするリスクはできるだけなくすのが望ましいです。
人によってはあまり良い印象を持たない私服で行くのではなく、スーツで行くことをおすすめします。
2.ビジネスカジュアルや私服が指定の場合
ビジネスカジュアルや私服が指定の場合には、「企業に訪問しても問題ない服装か」をポイントに判断しましょう。
ビジネスカジュアルの場合、襟付きのシャツやジャケット、落ち着いた色のスラックスやチノパン、靴は革靴がおすすめです。
女性はスーツより柔らかい印象になるよう、落ち着いた色のジャケットにスカートやパンツを合わせると良いでしょう。
私服の場合は、ジーパンやTシャツなどのラフすぎる格好、ショートパンツやミニスカートなどの肌の露出が多くなる格好は控えましょう。
「私服指定=普段着でOK」ではなく、いち社会人としてTPOに合わせた服装を意識できると良いですね。
3.服装指定がない場合
特に服装の指定がなく「服装自由」と記載がある場合は、オフィスカジュアルで行けばその場で浮くことなく、マイナスな印象になることはないでしょう。
オフィスカジュアルとは、「社内で仕事をするうえで最低限のマナーを守った服装」とも言い換えができます。来客があった際にも適している服装か否かを、ポイントとして考えてみましょう。
男性の場合は襟付きのシャツ、羽織りはジャケットやカーディガン、スラックスやチノパンに靴はスニーカーがおすすめです。
女性の場合は襟付きのシャツやブラウス、羽織りはカーディガン、スカートやパンツを合わせると良いです。
男女ともにカジュアルすぎるものや、華美なアクセサリーは控えた服装を心がけましょう。
4.オンラインセミナーの場合
オンラインセミナーの場合でも、基本的にはスーツやオフィスカジュアルがおすすめです。
自宅からの参加でついリラックスしてしまいがちですが、全身の服装を整えて適度な緊張感をもって参加しましょう。
Web業界のような服装が緩めな業界や、服装指定のあるオンラインセミナーなどは例外ですが、迷った場合はスーツやオフィスカジュアルを着ておけば問題ないでしょう。
画面越しに自分を見たとき、相手にはどう映っているのかを意識できると良いですね。
オンラインといえど、学生と企業が出会う大切な場です。お互いに貴重な時間を使って参加しているので、社会人としての自覚をもちマナーを守った服装を心がけましょう。
業界研究セミナーに参加して就活を有利に進めよう!
この記事では、業界研究セミナーの概要や参加のメリット、セミナーを生かして他の就活生と差をつけるポイントを解説しました。
業界研究セミナーに参加する際は、目的を持ち、社員の方と直接交流するのが大切です。
ただ何となく受け身な気持ちで参加するのは、時間がもったいないです。有意義な業界研究セミナーになるように、この記事で紹介した内容を実践してみてくださいね。
この記事を生かして業界研究セミナーを意義あるものにし、内定に一歩近づきましょう!
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