- 新卒の就活でChatGPTを使うのはあり?使ったらバレる?
- ChatGPTを使うことで、就活が楽になるの?
このように考えていませんか?
今話題になっている生成型AI(人工知能)のChatGPTを、就活に利用できるのか気になる人も多くいるでしょう。
実際にChatGPTは、就活の補助ツールとして活用できる部分が大いにあります。うまく活用して効率化できる部分は効率化し、就活を楽に進めていきましょう。
この記事では、就活におけるChatGPTの活用方法や、ChatGPTを使った自己PR・志望動機の作り方、ChatGPTを使う際の注意点を紹介します。
この記事を読めば、就活でChatGPTをうまく使いこなし、就活をより楽にかつ効率的に進められるようになりますよ。
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ChatGPTは就活のさまざまな場面で使える
「ChatGPTを就活に活用することってできるの?」と感じている人もいると思いますが、ChatGPTは就活のさまざまな場面で使うことが可能です。
特に、ESで頻出の自己PRや志望動機の作成などに使えます。
ただ、後半のほうで解説しますが、ChatGPTにも弱点があり、完璧な物を作れるわけではないため、注意点も把握しつつ利用することが大切です。
まだ、ChatGPTを使いこなせていない人や、ChatGPTの波に乗れていない人は、大変な就活を乗り切るためにもうまく活用していってくださいね。
ChatGPTとは
ChatGPTとは、OpenAIが開発したAIチャットツールで、ユーザーが入力した質問に対して、人間のような自然な対話形式でAIが答えてくれます。
画像引用:ChatGPT
上記のテキストバーに聞きたいこと(プロンプト)を入力することで、AIが回答してくれますよ。
プロンプトとは、ChatGPTに対して入力する命令文や質問文のことを指します。プログラミング言語などの難しい言語を使うことなく、普段使っている日本語で入力できるのが特徴。
実際に、ChatGPTを就活に活用する人も増えています。マイナビの調査によると、24卒学生のうち約18%の人が就活でChatGPTを使った経験があると回答しています。
画像引用:2024年卒大学生活動実態調査 (5月)|マイナビキャリアリサーチLab
また、ChatGPTなどの生成系AIチャットサービス自体の利用経験がある学生もすでに4割と多く、ChatGPTを活用する人は今後も増えていきそうですね。
就活におけるChatGPTの活用方法5つ
「ChatGPTを就活でどのように活用できるの?」
この疑問に答えるために、就活においてのChatGPTの活用方法を5つ紹介します。
- 自己分析
- 業界や職種適性の判断
- 業界・企業研究
- 自己PR・ガクチカ、志望動機の作成
- 面接対策
自分でも試せそうなものがあれば、活用してみてくださいね。
1.自己分析
ChatGPTは、自己分析に活用することが可能です。
具体的には、ChatGPTに自分の強みやスキルについて質問させ、それに答えていくことで自分について客観的に把握でき、自己理解を深められます。
自分自身を客観的に捉えることで、自分でも気づかなかった強みや弱みに気づけるかもしれません。
他にも、過去の経験やエピソードについてChatGPTに深掘ってもらうことで、自分一人では気づけなかった価値観にも気づける可能性があります。
また、自己分析を手軽かつ効率的に行う手段として、自己分析シートを活用するのもおすすめです。効率的に自己分析を行いたい人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
2.業界や職種適性の判断
ChatGPTは、業界や職種適性の判断に使うことも可能です。
実際に、ChatGPTに自分のスキルや強み、価値観を伝えれば、あなたに合いそうな業界や職種を提案してくれます。
たとえば、あなたが人と関わることが好きで、接客業に就きたいと思っているとします。そこで、ChatGPTにあなたの価値観や強みなどを伝えることで、あなたに合いそうな他の職種や業界を教えてくれるでしょう。
他にも、適性検査の結果をコピーして、ChatGPTに伝えるというやり方でも具体的なアドバイスをしてくれますよ。
ただ、ChatGPTの情報が間違っている恐れも十分あるため、すべて鵜呑みにせず判断材料の一つとして参考にする程度にしましょう。
3.業界・企業研究
ChatGPTは、業界・企業研究にも利用できます。
実際に、企業について知りたい情報を入力してみましょう。業界・企業の強みや弱み、将来性などを教えてくれます。
プロンプト:三井住友銀行の強みや弱み、将来性について教えてください。
実際に使ってみたところ、大手や有名企業については詳細に教えてくれますが、知名度が低い企業の情報については答えられないことが多くありました。
ChatGPTには間違った情報も含まれている恐れがあるため、ChatGPTに頼り過ぎず、自分自身でも必ず情報を調べるようにしましょう。
他にも効率的に業界・企業研究を行う方法が知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。
4.自己PR・ガクチカ、志望動機の作成
ChatGPTを活用して、一定レベルの自己PRやガクチカ、志望動機を作成することも可能です。
ChatGPTに「就活の自己PRをしてください」と入力すれば、数秒で作成してくれます。詳しい作り方は後述しますが、事前に入れてほしい内容を指定することで、精度の高いものを作れるようになります。
また、文章の添削をしてもらうこともできますよ。できあがった自己PRに対して、以下のような添削が可能です。
- 誤字脱字
- 文章の要約
- 別の魅力的な表現を考えてもらう
このようにChatGPTを使うことで、エントリ―シート(ES)作成をスムーズに終わらせ、面接対策など他の重要なことに時間を使えるようになりますよ。
通過率の高いESの書き方やポイント、注意点を知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。
5.面接対策
面接対策にもChatGPTを活用することが可能です。面接での一般的な質問例やその回答例を教えてくれ、自分が回答する際の参考として役立てられます。
プロンプト:あなたは一次面接の面接官です。志望動機に関する質問を5つ作成し、あわせてその回答例も作成してください。
このように、質問例と回答例をわかりやすく教えてくれます。
また、エピソードに対して想定される深掘りの質問も考えてもらえたり、模擬面接の練習相手になってくれたりもします。自信を持って面接に臨めるようになるためにも、ChatGPTを活用して面接対策を行ってみましょう。
他にも一人でできる効果的な面接練習方法が知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。
ESに使える!ChatGPTを使った自己PRの作り方
ここからは、ChatGPTを使った自己PRの作り方を紹介していきます。
入力してほしいプロンプトと、実際に出力された自己PRについてもお見せしますので、自分で作る際にも真似してみてください。
入力する内容:プロンプト
以下が、自己PRを作成するときに、入力してほしい内容の例となります。
〇〇をアピールする、〇〇字程度の就活の自己PRを作成してください。
また、以下の条件に従って書いてください。
#条件
- 志望業界:〇〇
- エピソード:〇〇
- 「私には~という能力があります」と、アピールしたい能力を最初に書いてください</li>
- 〇〇(アピールしたい能力)を仕事でどのように活かせるかを書いてください</li>
- 最後に、企業への貢献を示す文章を入れてください。
上記のプロンプトを使って、実際に以下のようにChatGPTに入力しました。
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自己PRの完成例
上記のプロンプトで実際に出力された自己PRが、以下になります。
このように、ChatGPTに条件を与えて指示することで、自己PRを作成できますよ。
ただ、一発であなたが思い描いている自己PRを作るのは難しく、機械的な文章だったり、あまり具体性のないエピソードだったりします。
したがって、できあがった自己PRに対して、追加で指示を加えたり、自分自身の手で修正したりして、完成に近づけていくことが必須です。
また、自分が求める自己PRを作るには、最後は自分の手を加えたり、高評価な自己PRにするための知識が前提で必要になったりしますよ。
「ChatGPTだけで完璧な自己PRが作れる」とはいえない点に注意しましょう。
ESに使える!ChatGPTを使った志望動機の作り方
ここからは、ChatGPTを使った志望動機の作り方を紹介していきます。
入力してほしいプロンプトと実際に出力された志望動機についてもお見せしますので、自分で作る際にも真似してみてください。
入力する内容:プロンプト
以下が、自己PRを作成するときに、入力してほしい内容の例となります。
以下の条件に従って、〇〇字程度の志望動機を作成してください。
#条件
- 志望業界:〇〇
- 志望企業名:〇〇
- 志望職種:〇〇(あれば)
#入れてほしい内容
- その業界を志望した理由
- 同業他社ではなくなぜその企業か
- 入社後に貢献できること
志望職種については、決まっていなければ入れなくても構いません。
志望動機の大事なポイントとして、業界選択の理由や同業他社ではなくなぜその企業なのかを入れるよう指示を入れました。
今回は上記のプロンプトを使って、広告業界向けに以下のようにChatGPTに入力しました。
志望動機の完成例
上記のプロンプトで実際に出力された自己PRが、以下になります。
このように、ChatGPTに条件を与えて指示することで、志望動機を作成できます。
実際に読んでもらえるとわかるように、以下のようなあまり使わない表現が見受けられますね。
- 「~という思いが私を駆り立てています」
- 「~という情熱を抱いています」
このような不自然な表現は、修正する必要があります。
ChatGPTで作る志望動機も、そのまま使えるほど完璧なものとはいえません。初めのたたき台として活用する分には問題ないですが、ChatGPTで生成された文章をそのまま利用するのは難しいといえます。
注意すべきChatGPTの弱点3つ
ChatGPTは就活で利用できる部分も大いにありますが、完璧ではなく弱点も持っています。
そこで、使う際に注意すべきChatGPTの弱点を3つ紹介します。
- 自分自身の経験や考えとずれることがある
- オリジナリティーに欠けやすい
- 不自然な文章を生成することがある
ChatGPTにすべてを任せるのは危険です。上記の弱点を把握しつつ、うまく利用するようにしましょう。
1.自分自身の経験や考えとずれることがある
ChatGPTの弱点として、自分自身の経験や考えとずれることがあります。
ChatGPTはAIなので、実際の経験と異なる内容だったり、自分自身の考えと違う文章が生成されたりといったことが往々にして起こります。
ChatGPTで出力された文章自体がすばらしく見えても、ChatGPTで生成された文章をそのまま使わないようにしましょう。
もし使ってしまうと、いざ面接で深掘りの質問をされたときに答えられず、落とされてしまう可能性が高まってしまいます。
ChatGPTで出力された文章が想定と違っていた場合は、必要に応じて補足したり、書き直したりするようにしましょう。
2.オリジナリティーに欠けやすい
ChatGPTは一般的なガイダンスや情報提供を目的としているため、オリジナリティーに欠けた文章になってしまいやすいのが弱点といえます。
誰が見てもある程度納得するような平均的な文章は作ってくれますが、個別の状況や経験に基づいた具体的な文章を生成することは苦手。
このオリジナリティーに欠けてしまうという弱点は、就活においてマイナスに働きます。学生から提出された自己PRや志望動機がオリジナリティーに欠けていると、採用担当者から以下のような印象を与えてしまいます。
- 「よくありがちな内容だな」
- 「他の人と似た内容で、合格の決め手がないな」
上記のような印象を与え、落とされやすくなるので、ChatGPTで生成された文章をそのまま使うことは避けましょう。
3.不自然な文章を生成することがある
ChatGPTは不自然な文章を生成することがあり、注意が必要です。
やはりChatGPTはAIなので、言葉のあやや、日本語のニュアンスの違いまで汲み取ることが難しく、不自然に感じる文章が生成される場合も多いのです。
学生から提出されたESの文章が不自然だと、採用担当者に以下のような疑いを与え、不信に思われて落とされてしまうかもしれません。
- 「ChatGPTで作ったものをそのまま使っているのではないか」
- 「何かをコピペした文章ではないか」
ChatGPTで生成された文章をそのまま使うのではなく、日本語がおかしいところはないか、文章としておかしいところがないか事前にチェックしましょう。
ChatGPTを使う際の注意点3つ
ChatGPTは就活に有効なツールですが、あくまでも人工知能なので、使う際に注意すべき点があります。
そこで、ChatGPTを使う際の注意点を3つ紹介します。
- 嘘は書かない
- 正確で正しい情報かどうか確認する
- 個人のプライバシーとなる情報は入力しないようにする
上記の注意点を理解しながら、うまく活用していきましょう。
1.嘘は書かない
ChatGPTを使う際は、嘘のエピソードや経験を書かないようにしましょう。
嘘の経験を書いてしまうと、その後の面接で深掘りされたときに答えられず面接官に不信に思われてしまう恐れがあります。
面接で嘘がバレたときは、通過する可能性が限りなく低くなるので、絶対に嘘は書かないようにしてください。
面接で避けるべき嘘や許容されやすい嘘の違いについて知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
2.正しい情報かどうか確認する
ChatGPTが出した情報は100%正しいとは限らないので、鵜呑みにせず正しい情報かどうか確認しましょう。
2023年8月時点では、ChatGPTが持っている情報は2021年9月までのもので、2021年9月以降の情報は持っていません。
そのため、間違った情報や古い情報が入っていることがあるので、自分で事実確認することが必要です。企業のホームページや調査元のデータにあたるなどして、事実確認を行いましょう。
3.個人のプライバシーとなる情報は入力しないようにする
ChatGPTを利用するときは、住所や携帯番号など個人のプライバシーとなる情報は入力しないようにしましょう。
ChatGPTはオンライン上で利用されるので、入力した情報が外部に流出するリスクがあるためです。さらに、入力された情報も学習データとして利用するケースが考えられます。
したがって、個人情報を入力してしまうとそれを学習データとして蓄積し、第三者への回答データとして生成されてしまうかもしれません。
またセキュリティー面では、入力した情報が漏れないよう安全なセキュリティー環境下で利用することも大切です。
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この記事では、就活におけるChatGPTの活用方法や、ChatGPTを使った自己PR・志望動機の作り方、ChatGPTを使う際の注意点を解説しました。
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