- 体育大学やスポーツ学部の人は就職先がないの?
- 体育会系の学生にはどんな就職先があるの?
体育大学やスポーツ系の学部の人はさまざまな業界に就職しているので、どこにも行けないことはありません。
体育会系学生を魅力的に感じている企業もあるので、部活経験を活かしてうまくアピールできれば、面接官からも高評価を得られるでしょう。
この記事では、体育会系学生は就職に有利なのか不利なのか、また体育会系出身者の主な就職先、就活成功のためにやるべきことを紹介します。
本記事を読めば、体育会系出身者がどのような企業に就職しているかがわかり、自分の就職先選びの参考になるので、チェックしてみてください。
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体育会系の学生にも就職先は十分ある
「体育会系の学生って就職先は少ないのかな?」と不安を感じている人もいるかもしれませんが、就職先は十分あります。
企業には、体育会系学生のスポーツで頑張った経験を活かしてほしいと考えて、体育会系出身者を採用したいと考えているケースもあるからです。
スポーツを通して培った協調性や継続力は仕事でも求められる能力なので、面接官から高評価をもらえる可能性が高いでしょう。
さらに、部活動で学んだ礼儀正しさや上下関係なども好印象を抱いてもらいやすいです。
ただし、体育会系に所属していたからといって、就活が必ずしも有利になるわけではないので対策は必須といえます。就活成功のために、油断せずにきちんと対策を進めていきましょう!
体育会系学生は就職に有利なのか不利なのか
「体育会系学生は就職に有利なのかな?」と疑問を感じる人もいるでしょう。
ここからは、体育会系学生は就職に有利になるのか、それとも不利になるのか解説します。
- 体育会系学生は一般的に就職に有利とされている
- 体育会系学生が就職に強い理由はいくつかある
- 就活を有利に進めるかは自分次第である<
一つずつ説明していきます。
結論:体育会系学生は一般的に就職に有利とされている
一般的に、体育会系学生は就職に有利とされています。実際に、以下のデータからも体育会系学生の内定率は優れていることが読み取れます。
引用:早稲田大学審査学位論文博士(スポーツ科学)概要書|早稲田大学東証1部上場企業の内定率
- 大学生全体:約20%
- 体育会系の男性学生:28.4%
- 体育会系の女性学生:21.1%
体育会系学生のスポーツを通じて養ったリーダーシップや忍耐力などは働くうえでも重要な能力ですが、それらを企業は評価しているといえますね。
また、一部の大企業には体育会系学生の入社枠があるともいわれています。
体育会系学生が就職に強い理由はいくつかある
体育会系学生が就職に有利な理由として、以下が挙げられます。
- 仕事でも努力してくれそうと思ってくれるから
- コミュニケーション能力が評価されるから
- ガクチカの説得力が高いから
スポーツに真剣に励んできた経験があれば、面接官は「仕事でも頑張ってくれそう」と評価してくれる可能性が高いです。仕事では成果が求められるので、継続的に努力できる人材が求められていますよ!
また、どのような仕事でも一人で完結するケースはありません。
他者とコミュニケーションを取って協力することが不可欠なので、体育会系学生の部活動から培ったコミュニケーション力は企業から評価されるでしょう。
さらに、体育会系出身者の「4年間スポーツと向き合ってきた」というガクチカは、説得力を感じやすいです。1つのことを長期間やり切ることは簡単ではないため、他の就活生との差別化につながるでしょう。
体育会系学生が企業からどのように見られているかを理解して、就活の対策を進めてみてください!
就活を有利に進めるかは自分次第である
体育会系学生だからといって無条件で有利になるわけではないため、就活を有利に進められるかは自分次第です。
体育会系出身者はアピールできる強みは多いが、その強みが企業にきちんと伝わらないと高評価にはつながりにくいでしょう。素晴らしい強みを持っていても、面接官に伝えきれずに就活が失敗に終わってしまうともったいないです。
そのため、一般的な学生と同じく、ESや面接、学力試験などの対策を行う必要がありますよ!
就活成功のためには単なる精神論ではなく、内定への道筋をきちんと考える必要があります。部活動の経験を活かして第一志望から内定をもらうためにも、一緒に準備していきましょう。
体育会系出身者の主な就職先6つ
「体育会系出身者は、どんなところに就職しているのかな?」と気になる人もいるでしょう。
以下では、体育会系学生の主な就職先を紹介します。
- スポーツ業界
- 教育関係
- 公務員
- メーカー業界
- サービス業界
- 医療・福祉業界
あなたの就職先選びの参考にするためにも、過去の体育系出身の学生がどのような企業に就職しているのかチェックしておきましょう。
1.スポーツ業界
体育会系出身者の主な就職先の一つは、スポーツ業界です。この業界には、スポーツ用品を開発・販売したり、スポーツに関するサービスを提供したりする企業があります。
スポーツが好きな体育会系出身者は、仕事でもスポーツに関する商品・サービスに触れることでやりがいを感じやすいでしょう。あなたが興味のある分野で働けば、毎日活き活きと働ける可能性も高いです。
なお、日本体育大学の就職データ(2022年度)によると、スポーツ業界で以下のような企業に就職しています。
体育学部生がスポーツ業界で働く場合、職種は営業であることが一般的です。
自社のスポーツ商品の魅力をお客様に伝えるためには、コミュニケーション力が求められますが、部活動での経験が活かせるでしょう。
「スポーツ関連に関わりたい!」という体育会系学生は、スポーツ業界を目指してみてください。
2.教育関係
教育関係も体育会系出身者が進む進路の一つです。教育関係とは、小中高の体育教師やスポーツ指導者など、スポーツを通じて培った知識やスキルを学習者に教える仕事です。
これまでの体育会系で学んだスキルや能力を教えて人の役に立つことは、やりがいにもつながりやすいでしょう。
大阪体育大学の体育学部の就職データ(2022年度)では、学校関係に進んでいる人は全体の21.5%で、約5人に1人が就職しています。
また、以下のような教育関連企業・ジム運営企業が就職先として挙げられていました。
体育会系の経験から、指導力が養われたという人も少なくないでしょう。学校やジム運営企業では、その指導力を活かせますよ!
「教員として学生の成長に関わりたい!」「人に教えるのが得意!」という体育会系出身者は、教育関係が向いているでしょう。
3.公務員
消防士や警察官、市役所職員などの公務員として市民の暮らしを支える体育会系出身者も多数います。特に、消防士や警察官では体力が求められるため、体育会系で養った体力が活かせます。
公務員は、「自分の仕事が直接市民の暮らしに貢献している」とやりがいを感じやすいのも特徴の一つ。
なお、国士舘大学体育学部の就職先データ(2022年度)によると、以下が主な就職先として挙げられていました。
公務員は転勤がほとんどなく、残業も少ないことから安定した職業だといえます。
「ワークライフバランスを実現させたい!」「市民の安全安心な生活を支えたい!」という人におすすめの仕事ですよ!
4.メーカー業界
メーカーは、何らかのモノを開発・生産・販売しています。体育会系出身者の主な進路先として、メーカー業界も挙げられますよ。
メーカーに就職するなら、体育学部の学生は営業職として働くのが一般的です。部活動を通して培った課題発見力を活かし、自社商品を提供してお客様の課題を解決するのはやりがいにつながるでしょう。
メーカー業界には、食品や家電、アパレルなどさまざまな製品があるので、あなたが興味のある企業を選べますよ。
なお、日本体育大学の就職先データ(2022年度)によれば、メーカー業界で以下のような企業に就職しています。
メーカーは、「自分の好きな商品に携わりたい!」「商品を売り結果を出したい!」という体育会系出身者におすすめです。
なお、以下の記事では、メーカー業界を志望するなら知っておきたい隠れ優良企業20選を解説しています。メーカーを目指す人は、チェックしてみてください。
5.サービス業界
サービス業界に就職する体育会系学生もいます。
サービス業界の仕事としては、飲食店やアパレルショップで接客するものや、美容師やキャビンアテンダントのような専門的なサービスを提供する仕事も。
オフィスでもくもくと事務作業するよりも、身体を動かして接客するほうがやりがいを感じる体育会系出身者もいるでしょう。
なお、日本女子体育大学の就職実績(2022年度)を確認したところ、サービス業界では以下のような企業に就職していることがわかりました。
サービス業界ではお客様に接客サービスを提供することが多いので、スポーツで養われた対人能力を活かせるでしょう。
「身体を動かして接客したい!」「人と話すのが好き!」という体育会系出身者におすすめの業界です。
6.医療・福祉業界
体育会系学生の主な就職先として、医療・福祉業界も挙げられます。この業界では、リハビリテーションや介護、健康サポートなどの分野でスポーツを通して得た知識や体力を活かせるのが特徴の一つ。
自分のスキルで患者さんが健康になるのは、大きなやりがいにつながりやすいでしょう。
なお、日本体育大学の就職先データ(2022年度)によれば、医療・福祉業界で以下のような病院・団体に就職しています。
日本の高齢化社会が進むうえで、医療・福祉業界は重要な位置づけとされています。「日本の医療・福祉を支えたい!」「人の役に立つのが好き!」という人は、医療・福祉業界が向いているでしょう。
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体育会系の出身者が多い業界4つ
「どの業界に進めばいいのかがなかなか決めきれない……」
体育会系の学生がよく就職している企業がわかっても、どの業界を狙えばいいのかわからないですよね。そこで、参考となるのが体育会系出身者が多い業界です。
以下では、体育会系の出身者が多い4つの業界を解説します。
- 商社
- 広告
- マスコミ
- 金融
体育会系が多い業界を理解して、自身のキャリア選択に活かしてくださいね。
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1.商社
商社は、体育会系出身者が多い業界の一つです。商社業界では、総合商社と専門商社の2つに分けられます。
総合商社:幅広い産業分野で商材を取り扱う
専門商社:鉄鋼や食品などの特定分野の商材を取り扱う
総合商社も専門商社も、製品を売る力や事業を作り出す企画力が求められます。さらに、国内外への出張や転勤が多く、体力が必要な仕事です。
体育学部で入社すると、メインとなるのは営業。社内外問わず多くの人と関わり合いながら業務を進めていくので、体育会系で培ったコミュニケーション力や人付き合いの良さが活かせますよ。
なお、以下の記事では商社の仕事内容や年収などについて解説しているので、商社に少しでも興味がある人は参考にしてみてください。
2.広告
広告も、体育会系出身者が多数働いています。販売元に代わって、広告の方向性や内容を決めていく広告代理店では、体育会系出身者が特に多い傾向にありますよ。
業務内容はかなり幅広く、毎日やることは多いです。たとえば、CMを制作する仕事では、CMの方針を決めることや、テレビ局とCM枠を調整することなどが求められます。
多くの人と協力しながら仕事を進めていくため、スポーツで培ったチームワーク力を活かせるでしょう。
なお、以下の記事では広告マンの仕事内容や年収、モテるのかを解説しています。「広告業界に興味がある!」という人は、チェックしておきましょう。
3.マスコミ
マスコミも、体育会系出身者が多く働いていると言われています。
テレビや新聞、雑誌などのメディアは常に最新の情報を提供するスピード感が求められるため、情報収集力が欠かせません。また、国内外を飛び回って取材して、納期の締め切りまでに資料を作成しなければいけないときもあるでしょう。
このようなシーンでは、体育会系で培ったタフさを活かせますよ!
「絶対にやりきる」という精神力があれば、忙しくてもあきらめずに、世間に情報を迅速にかつ正確に届けられるでしょう。
なお、以下の記事ではマスコミ業界を目指すなら知っておきたいスケジュールや対策方法を紹介しています。マスコミ業界で働きたい人は参考にしてみてください。
4.金融
金融も体育会系出身者が多い業界の一つです。
銀行や証券、保険会社などが存在する金融業界。お客様のお金を扱う金融業界では、一つのミスが会社の信頼低下につながりかねません。そのため、たとえ慣れてきた業務であっても初心を忘れずに業務にあたる継続力が必要です。
また、金融業界の営業では厳しいノルマを課されるときもありますが、体育会系の活動を通して培った忍耐力や目標達成能力を活かせるでしょう。
なお、以下の記事では金融業界で働くメリット・デメリットを詳細に解説しているので、金融業界を目指すか悩んでいる人は確認しておきましょう。
体育会系学生が就活成功のためにやるべきこと5つ
「体育会系出身者が多い業界はわかったけど、まだ就活がうまくいくか心配……」
以下では、体育会系学生が就活成功のためにやるべき5つのことを紹介します。
- インターンシップに参加する
- 部活動で培った強みや経験を言語化する
- 就活の軸を作る
- OBOG訪問を行う
- 体育会系学生向けの就活サービスを利用する
まだ実践できていない人は、早めに取り組んでいきましょう。
一つずつ解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.インターンシップに参加する
インターンシップの参加は、就活成功へのスタートです。以下のように、インターンに参加すればさまざまなメリットが得られます。
- 選考を体験できる
- 業界・企業の理解が深まる
- 働くイメージを具体化できる
- 他大学の学生とのつながりができる
選考があるインターンに参加すれば、本選考の前にESや面接を体験できますよ。また、実際にインターンに参加できれば、具体的に働くイメージを持てるだけでなく人脈も広がるでしょう。
以下の記事では、インターンの種類や参加するメリット、おすすめサイトを解説しています。インターンに参加する前に、それぞれの特徴をつかむためにチェックしておきましょう。
2.部活動で培った強みや経験を言語化する
部活動で培った強みや経験を言語化するのは、就活成功に必要なステップです。
スポーツで素晴らしい経験をしていても、面接官の前で言語化できないと「何が言いたいんだろう……」というマイナス評価につながります。たとえば、以下のような観点で経験を振り返り、強みを明確にしていきましょう。
- 部活動でどのような経験をしてきたか
- あなたはどんな目標を持っていたか
- 目標を達成するにあたって感じていた課題は何か
- 具体的にどのような行動を取ったのか
- 目標は達成できたのか
- これらの経験から培った強みは何か
上記のステップで、あなたの経験と強みを言語化してみてください。部活動を通して養われた強みは、あなただけのものなので自信を持って面接官にアピールしていきましょう。
3.就活の軸を作る
就活成功のためには、就活の軸を作るのも大切です。なぜなら、業界・企業選びの指針となる、就活の軸を早めに定めておくことで、就活を有利に進めやすくなるからです。
就活の軸がない状態で面接を受けても、仕事選びに一貫性がないため、面接官から「さっき言っていたこととずれている……」と思われることも。
就活の軸を決めておけば、「このような考えのもと御社を志望している」と説得力のある受け答えができますよ!
また、一般的に就活の軸は3つ持っておくといいでしょう。
- 社会的使命が大きい仕事に就きたい
- お客様に喜びを提供したい
- 食にかかわる仕事がしたい
以下では、各業界における就活の軸や、軸を定めるメリットなどを詳しく説明しています。「就活の軸が決められない」という人は、参考にしてみてください。
4.OB/OG訪問を行う
就活を成功させるために、OBOG訪問を行っていきましょう。
OB/OG訪問をすれば、リアルな仕事内容や企業の雰囲気などを知れるので企業理解が深まります。企業の採用ホームページや業界研究本などには記載されていない、リアルな情報に触れられますよ!
特に体育会系学生は、多くの先輩との人脈を持っている傾向にあるため、OB/OG訪問を利用する価値は一般的な学生よりも大いにあるでしょう。
以下の記事では、OB/OG訪問するメリットややり方、質問リストを紹介しているので、OB/OG訪問を行う前に確認しておきましょう。
5.体育会系学生向けの就活サービスを利用する
体育会系学生向けの就活サービスを利用すれば、就活を成功させやすいです。初めて行う就職活動では、どのように対策していけばいいかわからない人も多いでしょう。
体育会系学生に特化した就活エージェントなどを活用すれば、ナビサイトや自分のネットワークだけでは辿り着けない情報を得られやすいですよ!
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