- 「社風を志望動機に書いていいのか分からない」
- 「どのように書いたら好印象を与えるのか分からない」
このように思っている人は多いです。
社風を気に入って企業に応募する人は多いですが、書き方次第であなたの敵にも味方にもなる重要なテーマです。
そこでこの記事では、まず社風を志望動機に書くメリットとデメリットを説明し、社風の探り方を確認していきます。
それから志望動機に社風を書く際の3つのポイントや例文を紹介していきます。
本記事を読んで、志望動機に社風を好印象に書けるようにしていきましょう!
志望動機を書いた経験がない人は、以下の関連記事をあわせて読むのがおすすめです。
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志望動機に社風を取り上げるメリット・デメリット
一般的に社風とは、その企業がもつ独特の価値観や雰囲気、人間関係などを指します。
保守的なのか、革新的なのか、人間関係はドライかなど様々な要素が重なり合って社風が構成されます。
企業によって異なる社風ですが、それが自分に合わなければ長く働いていくことは難しいでしょう。
例えば、体育会系特有の厳しい上下関係や情熱的な雰囲気についていくのが得意な人もいれば苦手な人もいます。
しかし社風を書くことで裏目に出る部分もあるので紹介します。
そのためメリットとデメリットをみてから社風を書いた方が良いのか判断して書きましょう。
1.メリット
志望動機に社風を挙げるメリットは、同じ業界の他社と差別化ができることです。
仕事の内容だけでは差別化が難しい業種でも、社風までまったく同じという企業はそうそう無いといえます。
例えば、業界2位のシェアのメーカーに応募し、志望動機に「貴社でよりよい製品を作りたい」と書いたならば、採用担当者は「なぜ弊社を選んだのか?その志望動機なら1位の企業の方がいいのでは?」と考えるでしょう。
そこに「消費者に寄り添うA社の姿勢に共感し~」といった志望動機が追加されると、志望度の強さが採用担当者に伝わります。
社風を志望動機に盛り込むことで「なぜその企業でないといけないのか」「なぜ他の企業ではだめなのか」をより明確に採用担当者に伝えることができるでしょう。
2.デメリット
志望動機に社風を挙げるデメリットは、他の就活生に埋もれやすいことです。
志望動機において社風はよく使われるワードだからです。
採用担当者は何十人もの就活生の志望動機を見ていて、その中で「社風に共感した」というフレーズはすでに使い古されており、採用担当者は「またか」「この就活生もか」と思ってしまう場合もあります。
そのため、「社風に共感した」の一言だけでは志望動機としては不十分になり、「それだけ?他にはないの?」と採用担当者に呆れられる可能性が高いです。
社風を志望動機にすること自体が間違っているわけではありませんが、伝え方に工夫が必要だということを覚えておきましょう。
志望動機に書く社風の探り方
実際に社風を元に志望理由を書こうと思っても、なかなか書きたいことが思いつかないですよね。
そんな方は以下で紹介するイベントなどに参加してみて書けるエピソードを作ってみましょう。
- インターン
- 面接による逆質問
- OB訪問
3つのイベントを1つずつ紹介していきます。
実際に行動して、より良い志望動機を書けるようにしましょう。
1.インターン
1つ目の社風を知る機会は、インターンです。
実際に業務の内容や勤めている方がどのような人なのか見ることが可能です。
インターンではディスカッション以外にも勤めている方との会話もあり社風や人間関係、働きやすさなど様々なことを聞き出すことができます。
そのため、積極的にインターンに参加して情報を集めていきましょう。
インターンは1日で終わるものから3日間、1ヵ月と企業によって期間や開催時期が違かったり、選考があったりするので注意して申し込みましょう。
インターンについて詳しく知りたい人は、以下の記事も読んでおきましょう。
2.面接による逆質問
面接による逆質問でも、企業の社風を知ることができます。
インターン選考の面接などで面接官が「最後に質問や聞きたいことはありますか」という質問をしてくると思います。
それに対して「御社の社風について教えてください」「職場の人間関係について教えてください」などと面接官に社風を直接尋ねてみましょう。
実際に働いている社員が答えてくれるので、正確な情報が引き出せるでしょう。
また、逆質問をすることであなたのその会社への意気込みが伝わり、面接官に好印象を持たれる可能性があります。
以下の記事では、面接での逆質問について説明しているので、気になった方はあわせて読んでおきましょう。
3.OB訪問
最後は、OB訪問を行うことです。
OB訪問では、就職活動中に自分が興味のある企業や業界で勤務している先輩を訪問し、実際の業界や仕事内容、社内の雰囲気などを教えてもらうことができます。
何よりも学校の先輩かつ企業の従業員である人なので、会社やプライベートのことまで深く聞ける貴重な場です。
社風の本質や、人間関係がどのように業務に活かされているのかまで従業員の生の声を対面して直接聞くことができるので、上辺だけで共感するのではなく、根本から共感できます。
他にも、OB訪問では自分が社会人になるイメージを持つことができるため、働き方についても具体的な道筋が見えてきます。
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志望動機に社風を書く際のポイント
志望動機に「貴社の社風に共感しました」といった定型文を書くだけでは、採用担当者の心に残らないので、志望動機に社風を盛り込むには何かしらの工夫が必要となってきます。
「社風に共感した」というスタート地点は決して悪いものではないため、そこから一歩進んだ具体性やオリジナリティがより心に残る志望動機をつくることがポイントになってきます。
そのため、具体性やオリジナリティのある志望動機をつくるために以下の3つのポイントを紹介していきます。
- 他社との差別化
- 自分との共通点
- 仕事との関連性
ポイントを理解して他の就活生に差をつけましょう。
1.他社との差別化
1つ目のポイントは、他の企業と差別化したことを伝えることです。
社風を志望動機にする際は、前述したように他の企業との差別化ができるというメリットがあります。
特に同じ業界、同じ業種で比較検討をおこなう際には業務内容や福利厚生といった企業としての面だけでなく、社風や人間関係といった組織としての面などを材料に差別化するのがいいです。
例えば、業界や業種、事業内容、勤務地など、他の要素と「社風への共感」とを合わせてアピールしていきましょう。
「この企業でなくてはならない」というあなたの主張を裏付けられるような志望動機に仕上げましょう。
2.自分との共通点
2つ目のポイントは、自分との共通点を伝えることです。
ただ一言で「貴社の社風に共感しました」では、具体性がありません。
社風をあなたなりにどう解釈したか、その結果どの点・どの言葉にどう共感したのかを具体的に挙げましょう。
「共感する」ということは何かしら自分の経験や感情のなかで社風と重なった点があることを意味します。
「思いつかない、あるいは言葉にできない」という人は自己分析をしっかり行ったほうがいいでしょう。
自己分析では自分の経験したことや感じたことなどを書き出し、そのときに出てきた言葉と志望する企業の社風とを照らし合わせてみると、何か共通するものが見えてくる場合があります。
それを掘り下げて社風に共感した点やその理由、自身の個性などを関連付けてまとめてみましょう。
以下の記事では、自己分析の方法を詳しく説明しているので、あわせて読んでみてください。
3.仕事との関連性
3つ目のポイントは、仕事との関連性を伝えることです。
「社風が合っているかどうか」は、企業側から見ても意外と重要なポイントとなり、仕事と関連してきます。
どんなに能力のある人でも社風に馴染めないと仕事がやりづらくなり、考え方の根本が違えば上司やクライアントと衝突することもあり得るためです。
例えば、体育会系特有の厳しい上下関係や情熱的な雰囲気についていくのが得意な人もいれば、苦手な人もいます。
そのため、あなた自身がその企業の社風とどのようにマッチしているのか明らかにしましょう。
志望動機ジェネレーターを活用しよう
社風を入れた志望動機を作成する際、なかなか良い内容が思い浮かばない人も多いはず。
そこで活用したいのが「志望動機ジェネレーター」です。簡単な質問に答えていくだけで、理想的な流れの志望動機が完成します。
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志望動機に社風を書いた例文
社風を元に書いた志望動機の例文を、2つ紹介します。
例文を参考にして、より良い志望動機が書けるようになりましょう。
私が御社を志望したのは先進的でチャレンジ精神溢れる社風に惹かれたためです。(動機)
貴社のホームページで拝見したところ、社長の「前例がなければ作る」という言葉がとても印象的でした。(背景)
業界ではまだまだ歴史が浅いと説明会で伺いましたが、だからこその柔軟性が御社の武器であると考えています。(企業比較)
これから先、グローバル化やAIの普及に伴って時代も働き方が変わっていく中で、この業界で生き残っていくには御社のもつチャレンジ精神や柔軟性が必要不可欠だと考え志望しました。(動機の繰り返し)
そのため私は御社で働きたいと思っています。
(233文字)
この例文は創業して間もない企業への志望動機となっていて、企業理念から柔軟性やチャレンジ精神について共感していることを述べています。
私は御社のインターンシップに参加した際、社員の○○さんの人柄と御社の社風に強く惹かれました。
(動機)
明るく、チャレンジ精神旺盛で、常に前向きな○○さんをはじめとした社員の皆さんの根底にあるのは御社の「お客様第二、従業員第一主義」という理念だと感じ、貴社に入社したい思いがより一層強くなりました。(背景)
インターンシップで体験した「運営側も楽しめるイベント作り」はまさにその体現ともいえる企画で、常識に囚われない発想力と企画力や従業員も楽しみながら働いていることに感動しました。(企業比較)
この「お客様第二、従業員第一主義」という社風に共感したことが、御社を志望した決め手になりました。
(動機の繰り返し)
(276文字)
2つ目の例文は、実際に社員との経験や企業理念から、従業員を大切にしていることに共感した内容に言及して述べています。
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まとめ
「社風に共感した」だけでは志望動機としては弱いという側面もあるので社風のどこに共感したのか、なぜそう感じたのか、自分の個性とどう合っているのかなど具体性を示すことが重要になります。
この記事で紹介した3つのポイントに注意して社風を元に志望動機を書いていきましょう。
そのためには自己分析と企業研究をしっかりとおこない、それらを志望動機に落とし込むようにしましょう。
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