- 「福利厚生を志望動機に書いていいのか」
- 「どうしたら福利厚生を好印象に書けるか分からない」
このような人は多いと思います。
会社の採用担当者は多くの就職希望者の中から一緒に働いてくれる人を探しているので、志望動機は採用を決める重要な要素となります。
志望動機がその会社の福利厚生だった場合、そのまま書くのはNGになりますので注意する必要があります。
この記事では、福利厚生を志望動機として書く際のメリット、デメリットの点からどのように福利厚生を書いたら良いのか紹介していきます。
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福利厚生を志望動機に書いていいのか
結論から言うと、志望動機として福利厚生を記載しても問題ありません。
しかし、企業理念や自己分析などを元に志望動機を書いた方がベターなので無理に福利厚生を元に書く必要はありません。
そうは言っても他の志望動機を思いつかず、どうしても福利厚生を志望動機として書きたい場合もあるでしょう。
福利厚生を志望動機とした場合、一見採用担当者に悪いイメージを持たれてしまうように感じますが大丈夫です。
理由としては、面接などを通してどのような人かトータルで判断した方が良いことを採用担当者は知っているので、福利厚生が志望動機の理由であってもその人を最終的に判断する理由にはならないからです。
むしろ福利厚生でやる気が継続するようであれば、それはそれでしっかりとした志望動機となり、見方を変えれば福利厚生を志望動機にする人ほどしっかり仕事をしてくれるという考え方もあります。
どうしても福利厚生を書きたい方は、書き方にさえ注意すれば良い志望動機になるのでこれから紹介するポイントを押さえて書きましょう。
他の就活生に負けない志望動機の書き方を知りたい方は、以下の記事も合わせて読んでおきましょう。
企業が福利厚生を中心とした志望動機を嫌がる3つの理由
福利厚生を中心とした志望動機は企業に好まれないことが多いです。
その理由として以下3つのことがあげられます。
- あなたのスキルや能力がわからない
- あなたが働くイメージが湧かない
- 自分の利益だけを考えているように見える
この3つのことを注意することで、企業側に好まれるより良い志望動機が書けるようになります。
あなたのスキルや能力がわからない
1つ目はあなたのスキルや能力が分からないことです。
会社はあなたがどんな人なのかを知りたくて志望動機を読んでいるので、志望動機には自身の強みやスキル、経験などを含めたあなたの魅力を描くべきです。
福利厚生のことばかりを軸に志望理由を書いていたらあなたが働きやすさのことしか考えていないように伝わってしまいます。
福利厚生だけについて触れた志望動機は、あなたの人間性が見えづらいことが多々あります。
例えば、「私は御社の育休の制度の待遇が良いと感じたので志望しました。」だけではただ単に育休目的で志望しているように伝わってしまいます。
そのため、あなた自身のスキルや能力のことを軸に福利厚生の面について志望動機を書いていきましょう。
自分のスキルや能力をしっかり把握できていない場合は、以下の記事を読んで自己分析もしておくと安心できますよ。
あなたの働くイメージが湧かない
2つ目はあなたの働くイメージが湧きにくいことです。
会社側は組織に貢献してくれる人材を求めていて、あなたがどんな人間なのか、何に興味を持っているのかを知るために志望動機を確認します。
企業にどのような人間か伝わらなければ会社側も積極的に採用したいと思わないです。
もし、あなたが福利厚生だけに魅力を感じたからと動機に押し出しても、具体的に会社でどう働きたいのかが伝わりません。
福利厚生はあくまでも追随の動機としてあなた自身がその会社に貢献できることや経験を元に志望動機を書いていきましょう。
自分の利益だけを考えているように見える
3つ目は自分の利益だけを考えているように見えることです。
福利厚生に惹かれたことを全面に押し出した志望動機は、自分の利益や満足だけを考えているように見えてしまいます。
会社のわずかな一面を切り取っただけの福利厚生を志望理由に書いてしまうと会社そのものに興味があるようには伝わりません。
例えば、「御社の健康保険や企業年金にひかれて御社を志望しました。」と書いてしまう場合です。
このように記載してしまうと、企業側からしたらこの人は福利厚生だけが目的で入社してくるというイメージを持ってしまいます。
これでは、書類審査や面接を通過することは難しくなってしまいます。
福利厚生だけに興味があるとしても、志望動機の中にはその他の仕事に関する内容や熱意なども記載する必要があります。
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好印象を与える志望動機の2つのポイント
ここまで記事を読んでいたら、志望動機に福利厚生を書いては不利になるのではないかと思いますよね。
志望動機にどうしても福利厚生のことを書きたいという人も多いと思います。
そのような人のために福利厚生を好印象に書く次の2つのポイントを紹介します。
- 自分のビジョンと合うことを伝える
- 仕事への熱意を伝える
福利厚生を好印象に書いてより良い志望動機を目指しましょう。
自分のビジョンと合うことを伝える
1つ目は自分のビジョンと合うことを伝えることです。
福利厚生は自分のライフスタイルに大きく関わる部分になりますので、いかにその会社の福利厚生とあなたの生活や仕事観が合っているかが重要になってきます。
たとえば、「1か所でしっかり働き、スキルを磨いて会社で不可欠な存在になりたい」というビジョンがあることを伝え、「そのビジョンを実現する上で、福利厚生が充実していることは必要である」ということを伝えるようなことです。
福利厚生単体をアピールするのでなく、自分のキャリアビジョンの中で福利厚生が重要であることをうまく表現できないか考えてみましょう。
したがって、福利厚生に惹かれていることを通じて自身がどのように働きたいのか、どんなふうに今後生きていきたいのかを伝えることができれば、志望動機として十分に魅力的なものになるでしょう。
仕事への熱意も忘れずに
2つ目は仕事への熱意を書くことです。
「福利厚生が非常に整っていてこの企業で働きたいと感じた」ことをアピールすることが自然ですが、福利厚生ばかりのアピールになると仕事への興味や熱意が薄れてしまうためバランスに注意しましょう。
先ほど会社側が福利厚生の志望動機を嫌う理由で述べたように、志望動機から会社側はあなたのスキルや能力を知り、どれほどの熱意でそれを仕事にどのように活かしてくれるのか気になっています。
たとえば、仕事への熱意をまず書いてから、「福利厚生が非常に整っていてこの企業で働きたいと感じた」ことをアピールすることが自然です。
仕事への熱意をしっかり書き込むことで会社側もあなたがどれだけその会社に就職したいのか伝わると思います。
社風を志望動機に書きたい人もいるでしょう。
社風を志望動機に書く際のポイントや注意点、例文について知りたい人はこちらの記事をご覧ください。
ESの志望動機で福利厚生を題材にした例文
実際にどのように福利厚生を志望動機に書いたらいいのか想像しやすいように例文を紹介します。
私が御社を志望したのは実家が小さな工場をしており、昔から工業機械が様々な仕事をこなしていく姿を身近に見て育ち、機械が産業を支える大きな力であり魅力的に感じてきたからです。
数ある機械メーカーの中でも、御社は特に従業員に対する福利厚生が充実しており、従業員を大事にする社風があると感じました。
「従業員が大事にされているからこそ、顧客や商品である機械も大事に扱い、高い品質やサービスに繋がっている」と会社説明会で先輩社員の方がお話されていたのを聞いて、私の望む働き方に繋がっていると感じました。
以上の理由から私はこの企業で働きたいと思いました。
この例文からは機械に興味があって業界や仕事を選んだことがわかります。
しかし、それだけでは多くのメーカーからその企業を選んだ理由がわかりません。
ここで登場するのが福利厚生のアピールです。
福利厚生が良いことで魅力を感じていることを伝え、会社説明会での情報でさらに補強して効果的なアピールとしています。
福利厚生があることを喜ぶのではなく、その福利厚生から見える企業の姿に注目したアピールになっているため好感を得ることができるでしょう。
以下の記事ではES全般の書き方を説明しているので、ESの書き方に自信がない方は合わせて確認しましょう。
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まとめ
福利厚生だけの志望動機は、決して有効なものとは言えません。
あなたがどうしても福利厚生について書きたいのであれば、書き方に注意することが大切です。
会社側も人材採用のことを加味して福利厚生を考えている場合がほとんどですので、あなたが福利厚生に惹かれてその会社を選ぶことは決して間違ってはいません。
志望動機ではあくまで自身をアピールすることを前提に福利厚生のことを書きましょう。
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