- 「面接で聞かれることが分からなくて、回答を準備できない」
- 「どうやったら面接を突破することができる?」
書類選考が終わっても、次はよりプレッシャーがかかる面接試験が待っていますよね。
実は、面接で聞かれる質問は大きく分けて4つに分類でき、それぞれの質問の意図を理解することでより印象の良い回答を準備することができるんです!
この記事では面接で頻出する質問の類型、そしてそれぞれの質問と回答の例文を紹介します!
この記事を読めば、面接での質問の意図を理解し、自信を持って面接に臨めるようになりますよ!
この記事では、面接を受ける際のポイントを解説していますが、面接に行く前に練習しておきたいという方も多いのではないでしょうか?
面接の練習方法について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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面接で聞かれることの類型4つ
まず面接で聞かれることの類型4つを把握しておきましょう。
- 志望動機系
- 自己PR系
- 人柄・価値観系
- その他の質問
企業からの質問は大きくこの4つに分類できます。
まずは企業が面接でなぜこれらの質問をするのか、その意図を把握しておきましょう。
志望動機系
面接でよく聞かれるのは志望動機系の質問です。
企業への熱意を確かめ、またあなたが描いている仕事内容が実業務と一致しているかを確認します。
この点が一致していない場合、入社後すぐに退社したり内定を辞退される可能性があるため、志望動機が弱いと内定を獲得しづらくなってしまいます。
日系企業では頻出する質問ですが、あなたが外資系を希望している場合は質問されないこともありますのでその場合は自己PRなどの回答を考えておいてください。
企業の業務内容や業界について研究し、将来のビジョンを伝えるように回答しましょう。
自己PR系
次に面接でよく聞かれるのは自己PR系の質問です。
あなたが入社した後にどのように会社に貢献できるのかを測るための質問です。
志望する部署の業務内容などを予習して、入社後あなたがその部署で活躍できるスキルを持っていることを面接官に伝えましょう。
人柄・価値観系
人柄・価値観系の質問も企業の面接で頻出します。
企業にはそれぞれ風土があるため、学生の性格が会社に合うかどうかを測るためにこのような質問をします。
また、学生の性格や属性が極端に偏ることを避ける意図もあります。
会社という組織には多様性が必要であるため、リーダーシップのある人、協調性のある人など、パーソナリティを分散させることが重要だからです。
事前にサイトやOB訪問などで企業のカルチャーを研究した上で、嘘のないように自身の性格を伝えるようにしましょう。
その他の質問
以上の3つの類型のほか、ストレス耐性や頭の回転の速さを測る質問をされることもあります。
正直学生にとっては予想外の質問ですので、回答が論理的で完璧でないとならないというわけではありません。
圧迫的な質問や答えづらい内容を聞かれることがありますが、うろたえずに堂々と回答する態度を見せればストレス耐性の高さをアピールできます。
頻出する3類型以外の質問がくる事もある、その時は完璧でなくとも精神的なタフさをアピールできればOKと覚えておきましょう。
面接で聞かれる質問例と回答例8つ
ここからは、面接でよく聞かれる質問例とそれに対する回答例を8つ紹介します。
各類型に沿って解説をしますが、王道の質問(どうして当社を志望したのか?など)は掲載していません。
より王道の質問の回答例を抑えておきたい方は、下記の記事を参考にしてみてくださいね。
今回解説する質問は、以下の8つです。
- 当社の印象を教えてください。
- 他にどのような企業の選考を受けていますか。
- 「これだけは人に負けない」というものは何ですか。
- あなたを採用したら当社にどのようなメリットがありますか。
- 周りにどんな人だと言われますか。
- 苦手な人はどのような人ですか。
- 性格的に当社に向いていないと思われるのですがどうですか。
- 最後に何かありますか。
志望動機系
まずは志望動機系の質問例・回答例を紹介します。
質問の意図と回答のポイントも併せて解説しますので、的外れな回答をしないようにしっかり読み込みましょう。
当社の印象を教えてください
この質問の意図は企業に関心を持って研究・分析をしているか、どの程度の熱意があるかという事です。
志望動機系の回答例文1
御社に対して顧客の幸せを一番に考えている会社という印象を持っています。
企業理念にある「食を通じて人の生活を豊かに」という理念を拝見したためです。
さらにOB訪問の際に御社が実施しているお客様アンケート結果を社員に共有して改善策に繋げるという試みも伺いました。
私自身も大学で風土向上委員会に所属し、常に学生の幸せや学生生活の充実を考え様々な改善策を実施してきました。 この経験から養った観察力や改善力を活かせる企業だと思っております。
(214文字)
最初に「どのような印象を持っているか」を述べた後、理由や自身の体験談を交えて理由を説明します。
最後には改めて企業へ持っているイメージ、そして自身の経験を活かして活躍できることをアピールすると良いでしょう。
他にどのような企業の選考を受けていますか。
この質問の意図は志望度の高さや仕事へのこだわりを確認するものです。
選考を受けている業界や理念に一貫性があるかを見ることで、本当にその企業・業界で働きたいと思っているのかを見極めます。
選考を受けている企業を全て明かす必要はないので、業界的に一貫性のある企業をピックアップして回答しましょう。
自己PR系の回答例文2
「まちづくりに携わりたい」という観点から、不動産業界と鉄道業界を中心に選考を受けています。
〇〇不動産と〇〇開発株式会社は1次選考の結果待ちの状態です。
〇〇旅客鉄道は2次先行を通過いたしました。
どの企業も私の強みであるコミニケーション能力を活かせる営業職を志望していますが、様々な人の意見を真に汲み取ってまちづくりをしていると感じるのは御社のみであり、御社が第一志望です。
(185文字)
例文は不動産業界と鉄道業界を取り上げましたが、あなたの志望する業界に当てはめて回答を用意しておきましょう。
志望業界と職種が一貫しており、また業界自体に対しての熱意があることを付け加えることで企業へのアピール度を強めています。
最終的には「御社が第一志望です」という形で志望度をアピールするようにしましょう。
自己PR系
自己PR系の質問の例文と回答例を2つ紹介します。
質問の意図を見抜き、それに対して適切に回答できるようにしましょう。
「これだけは人に負けない」というものは何ですか。
あなたを採用することのメリットを見抜く質問です。
この手の質問は自己分析がきちんとできており、自分に自信がないと上手に回答できません。
「誰にも負けない」という強い表現を用い、学生の精神面でのタフさも同時に測る意図があります。
自己PR系の回答例文1
私は分析力の高さでは誰にも負けません。
常に冷静に周囲の状況を俯瞰し、問題に対しての解決策を見つけ出すことができます。
学生時代にディベートサークルに所属していて、チームのブレインとして論点の分析やライバル対策を考案する役割を担っていました。
その結果デイベートの全国の学生が参加する大会で優勝することもできました。
御社に入社した後にトラブルや問題にぶつかっても、この分析力を使って問題を解決していこうと思っています。
(206文字)
あなたの強みを伝え、学生時代の経験からその強みを補強します。
そして最後に入社後にその強みをどう活かすかを付け加えると面接官にあなたの仕事ぶりをイメージさせることができますよ。
あなたを採用したら当社にどのようなメリットがありますか。
この質問の意図はあなたが自分の強みを理解し、その強みを仕事と関連づけできているかを問うものです。
またとりあえず就職したいという気持ちではなく、会社に貢献をする意識を持って就職活動をしているかを見極めます。
自己PR系の回答例文2
私を採用することで得られる御社のメリットは、周囲を明るくする人材を得られることです。
私は学生時代からムードメーカーだと周囲に言われており、先輩や後輩からも私の存在でサークルが明るくなると感謝されることが多々ありました。
仕事をする上で効率や業務処理能力に加えて、会社が楽しいという意識は重要だと思います。
私が入社することで部署の雰囲気が明るくなり、周囲にも良い影響を与えられます。
私の明るさで御社を更に働きやすい職場に変えられると確信しています。
(222文字)
自分の強みを学生時代の経験で補強し、その強みがどのように企業にメリットを与えるか伝えます。
言い切る形を取ることで、主張した強みに対しての自信を面接官に伝えましょう。
人柄・価値観系
人柄・価値観系の質問はあなたのキャラクターが会社の風土に合っているか、また学生の個性に偏りが出ないようにするためのもの。
質問と解答例を2つずつ紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
周りにどんな人だと言われますか。
プライベートであなたがどう評価されているかを見ることで、素のあなた自身を知る質問です。
また面接の場だけでは判断の難しい周囲からの印象を聞くことで、入社後の学生の仕事ぶりをイメージする意図があります。
回答をする際には周囲からの評価に加えてその理由を付け加えるようにしましょう。
人柄・価値観系の回答例文1
私は周囲からコミニケーション能力が高いと言われます。
高校時代には人と話すことがうまいこと、相手の気持ちを察することができるという点から生徒会長に推薦され、当選を果たしました。
私自身も人間関係を構築するのが得意だと自負しており、小学校の時に転校した際も一週間でクラスのほぼ全員とプロフィールカードの交換を果たしたほどです。
私は御社の営業職を志望していますが、人の懐に飛び込むのが得意という点を活かして成績向上に貢献できると思っています。
(208文字)
周囲からの評価を述べた後、エピソードを入れ込むことで説得力を強めます。
またその人柄を仕事に活かせることも同時にアピールしましょう。
苦手な人はどのような人ですか。
この質問はあなたの協調性や対応力を問うものです。
様々な性格の人が集まる企業に入社した場合、あなたと合わない人は必ずいるもの。
そんな場面であなたがどう対応するのか、協力して業務を遂行できるのかを見極めるために質問します。
苦手な人のタイプを回答するとともに、苦手な理由として自分の価値観を加え、さらに対応策を付け加えるようにしましょう。
“人柄・価値観系の回答例文2”
私が苦手なのはマイペースすぎる人です。
私は高校から大学までずっと野球部に所属していて、チームで一丸となって目標に向かって努力をする尊さを実感しました。
チームワークを大切にするあまり、自己中心的に行動する人に苦手意識を感じると思っています。
しかし、私の所属していた野球部にマイペースな部員がいましたが、率先してコミニケーションを取り活躍の場を与えることでチームプレーに協力してもらえるようにしてきました。
入社後にマイペースな人がいても、経験を活かして対処して協力していきたいと思っています。
(244文字)
苦手なタイプを述べ、その理由として自分の価値観を付け加えています。
過去に苦手なタイプのどう対処してきたかのエピソードも述べて、入社後仮に苦手な人と同じ部署に配属されても心配ないという印象を面接官に与えましょう。
その他の質問
あなたの志望度やストレス耐性をはかるために、以上の3つに分類できない質問がされることがあります。
回答しづらい質問をされることが多く、完璧な回答よりは学生が不測の質問にも堂々と回答できる精神的なタフさを見極める意図のものが多いです。
予測していないような質問をされても、臆せず堂々と回答することを心がけてください。
性格的に当社に向いていないと思われるのですがどうですか。
この質問はあえて否定的な言葉をぶつけることで、あなたのストレス耐性と入社への意志の強さをはかるもの。
性格的に当社に向いていないという点を論破しようとするのではなく、相手の意見を受け入れつつ自身が企業に合う人物であることをピールしましょう。
その他の質問への回答例文1
私は人の成果を素直に認める性格であるという部分で御社に向いていると考えています。
御社の風土では社員が良き仲間として、また良きライバルとして切磋琢磨するとOBの〇〇さんから伺いました。
先ほど強みを負けず嫌いであると述べたことで、ライバル心が強すぎて周囲との協調を欠くような印象を与えてしまったかもしれません。
しかし私は同僚の成果を認められる素直さも持っているので、他社の成功を刺激として自身も努力を続けていけると考えます。
(210文字)
面接官から指摘された点を否定せず、企業の風土に合っている自身の性格を述べましょう。
素直に面接官に与えた印象を認め、その点を補うような長所を提案してみてくださいね。
最後に何かありますか。
学生に逆に質問をすることで、面接では聴き出しきれないあなたの一面・魅力を知るための質問です。
また最後にあなたの企業への熱意や志望度をアピールするチャンスを与えています。
面接で言い残したことやあなたの長所を伝えるようにしましょう。
その他の質問への回答例文2
私は物流を通して日本を、世界を豊かにしたいという信念を持って就職活動をしています。
ものだけでなく人の心を繋げたいという御社の社訓に共感して御社を志望しました。
今回まだお伝えできていないかと思うのですが、私は意思の強さも強みであり、目標を達成するまで努力を続けられることができます。
この強みを活かし、御社に入社して自身のビジョンを叶えたいという気持ちが強くなりました。
私の第一志望は御社です。この熱意を最後にお伝えしたいと思います。
本日は面接の時間をいただき、本当にありがとうございました。
(244文字)
すでに面接で強みや志望動機を伝えている場合も、最後に改めて熱意を伝えましょう。
一番最後に自身の強みやビジョンを繰り返すことで、面接官によりあなたの印象を強く残すことができます。
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まとめ
この記事では、面接でよく聞かれる質問と回答例を紹介しました。
面接に進むにあたり、準備で行き詰まっていた方は回答の道筋が分かってきたのではないでしょうか。
自分の強みや性格をしっかりと分析して準備しておけば、不測の質問にうろたえてしまうこともありません。
この記事を参考に面接に臨み、内定に一歩近づきましょう!
面接は、話す内容のみならず話し方も重要です。
面接で緊張せず、堂々と話すためのコツはこちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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