- 「自己PRに部活経験を語るならどう話せばいいのかな」
- 「自己PRで部活経験をアピールするのはありなの?」
自己PRで部活のエピソードを話すと、効果的なアピールができるでしょう。
部活に多くの時間を費やして、努力してきた経験を面接官は評価してくれます。
ただし、部活経験を伝える際には「結果よりも過程を重視して話す」など、さまざまな注意点があります。注意点を理解せずに、自己PRで部活のことを話しても面接官から高評価を得ることは難しいでしょう。
この記事では、部活経験を語るときに押さえておきたいポイントや注意点、能力別の自己PRの例文を紹介していきます。
最後まで読むことで、ESや面接において、自己PRで部活を効果的にアピールする方法がわかり、高評価を狙うことができますよ。
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部活を通して自分の強みや長所をアピールしよう!
自己PRで部活経験を話す際は、自分の強みや長所をアピールすることが大切です。強みや長所を伝えて、その根拠として目標達成の過程を盛り込みましょう。
- 「サッカー部でスタメンに選ばれました」
- 「テニス部で関東大会1位になりました」
この内容だけだと、面接官は就活生の強みを理解できません。成績や結果を話すのではなく、目標を成し遂げるために行った過程を話すことが重要です。
「スタメンになるために何をしたのか」「大会で結果を出すためにどんな工夫をしたか」などのプロセスから、あなたの強みをアピールしましょう。
さらに、部活経験から学んだことと、仕事で活かす方法も考えると、説得力のある自己PRになりますよ。
自己PRで部活経験をアピールするときの注意点5つ
次に、自己PRで部活経験をアピールするときの5つの注意点について紹介していきます。
- 高校以前の部活経験は避ける
- 役職や成績だけアピールしても評価にならない
- 楽しい思い出だけを話さない
- 嘘をつかない
- 言葉を明瞭にする
上記の注意点を押さえておくことで、部活経験の効果的なアピール方法を理解できるので、参考にしてください。
1.高校以前の部活経験は避ける
自己PRで部活経験を語るときには、高校以前の部活経験は避けましょう。
高校以前のエピソードを話すと、面接官から「高校時点で成長が止まっているのかな?」「大学では何もしていなかったのかな?」と思われてしまいます。
それにより、マイナス評価につながる可能性があります。
就職活動では、基本的に大学以降の話をするのがセオリーです。
「大学では特に何もしていなかったから、高校の部活経験を自己PRとして話したい……」
上記のようなケースであれば、高校の部活経験をアピールしても構いません。その代わり、ガクチカや志望動機などでは、大学でのエピソードを伝えるといいでしょう。
2.役職や成績だけアピールしても評価にならない
自己PRで役職や成績だけをアピールしても、評価になりません。
- 「卓球部で部長を務めていました」
- 「野球部で全国大会に出場しました」
面接官は、就活生の役職や部全体の成績に興味はありません。それよりも、部活動の中で「あなたがどう考えて、どう行動したのか」「困難に直面したときにどうやって乗り越えたか」などの取り組み方を見ています。
つまり、あなたの物事への取り組み姿勢から、自社に入社後も活躍できる人材なのか、自社とマッチした人物なのかを判断しているのです。
部活で成績を残した人や役職に就いていた人は、取り組み方も伝えるように注意しましょう。
3.楽しい思い出だけを話さない
楽しかったことだけを話すのは、自己PRとして成立しません。
- 「剣道部の合宿は、普段話さない人と話せて楽しかった」
- 「ソフトボール部で大会優勝できたときは、本当に嬉しかった」
上記は、良くない例です。
あなたの楽しかったことや嬉しかったことを伝えても、面接官に人柄や活躍可能性を理解してもらえないからです。
あなたの目標にしていたことや、困難を乗り越えた方法を伝えましょう。
部活動の中で「何を目指していたのか」「苦しいときにどうしたのか」などを話すと、あなたの人柄を理解してもらい、入社後の活躍イメージを持ってもらえますよ。
4.嘘をつかない
自己PRで部活経験を語る時に注意すべきポイント1つ目は、嘘をつかないことです。
「人に自慢できるような自己PRにしないと……」という思いからやってもいない嘘の話を作り、大幅に話を盛った自己PRを書く人がいますが、これは絶対にやめましょう。
アピールする実績は、誰かからすごいと思われるものでなくても問題ありません。
些細な変化であっても、プラスに変化したことを伝えればよいのです。面接官は結果・変化を気にしているわけではなく、あなたのエピソードの中の問題解決のプロセスに着目しています。
実績で嘘をついたり話を盛ったりせず、問題解決のプロセスがわかるように話すようにしましょう。
5.言葉を明瞭にする
自己PRで部活経験を語る時に注意すべきポイント2つ目は、言葉を第三者に分かりやすく明瞭なものにすることです。
人は一度よくわからない言葉を聞いてしまうと、そのあとの話を理解することが難しくなってしまいます。
たとえば、「カヌー部の幹部として活動した」という言葉は、カヌー部の幹部というのがどのようなものかわかりにくいです。
面接官からしたら「幹部ってどんな仕事をするのだろう」という疑問が生じてしまいます。
改善としては、「カヌー部の練習メニューや練習場所を決める役割の幹部として活動した」など、業務内容が第三者にもわかるように伝えるといいでしょう。
身内で固有の言葉を使うのは避け、抽象的な言葉は具体的にして相手にわかりやすくしましょう。
自己PRで部活経験をアピールするときのポイント4つ
次に、自己PRで部活経験を語るときのポイント4つを解説していきます。
- 7つの構成要素を抑える
- 結果よりも過程を重視して話す
- 数値を使って定量的にアピールする
- 仕事でどのように活かせるかを伝える
「ここだけは外せない」という大切なポイントを4つに厳選しました。部活の自己PRを作るのが不安な人は、1つずつ確認していきましょう。
1.自己PRは7つの要素で構成しよう
自己PRはあなたの能力を面接官に伝えるものです。
限られた時間の中で、あなたが他の候補者よりも企業の役に立つことを伝えなければなりません。
そのために、自己PRには次の7つの要素を含めましょう。
- 能力・長所
- 背景
- 課題点
- アクション
- 結果・変化
- 能力の再確認
- 仕事への活かし方
上の7つの要素を順番に含めて自己PRを作ることで、面接官にあなたの魅力が伝わり、入社後の活躍イメージを持たせられます。
自己PRの詳しい作り方は、こちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。
2.結果よりも過程を重視して話す
自己PRで部活経験を語るときには、結果よりも過程を重視して話しましょう。企業が知りたいのは、部活の結果ではなく過程だからです。
部活の自己PRを考える際は、以下のように、過程を徹底的に深掘りしてみましょう。「過程がうまく整理できない……」という人は、参考にしてください。
部活経験を振り返る際のポイント
- どのような目標を設定していたか
- どんな困難が立ちはだかっていたか
- あなたが工夫したことは何か
- なぜそのような行動をとったのか
- 結果から何を学んだか
部活経験の自己PRを話す際には、過程を重視して話すことを忘れないようにしましょう。
3.数値を使って定量的にアピールする
数値を使って定量的にアピールして、部活の自己PRを作成しましょう。
- 「テニス部で団体戦に選ばれるために、自主練を1年間継続した」
- 「バレーボール部で週1回だったミーティングを毎朝行うよう提案した」
上記のように数値を使った表現であれば、面接官はあなたの行動を具体的に理解できるでしょう。一方で、「困難を乗り越えるために頑張った」だけの表現だと抽象的で、どれくらい頑張ったのかわかりません。
「あなたの努力」を面接官にわかりやすく伝えるために、数字を使って定量的に自己PRを作りましょう。
4.仕事でどのように活かせるかを伝える
自己PRで部活経験を語るときには、あなたの強みを仕事でどのように活かせるかを具体的に伝えましょう。
- 「強み」だけアピール:面接官に強みしか伝わらない
- 「強み+活かす方法」をアピール:面接官に企業とマッチしていることを伝えられる
部活経験から培ったあなたの強みをどのように活かすのか、自己PRに含めることが大切です。そうすることで、企業とマッチしていることを面接官にアピールでき、入社後のポテンシャルも伝えられます。
企業で活躍する方法を考えて、部活の自己PRに落とし込んでいきましょう。
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部活経験で得られる役職別の強み
ここでは、部活経験で得られる役職別の強みについて確認していきます。
- キャプテンや部長:リーダーシップ
- 副キャプテン:協調性
- マネージャー:継続力
- メンバー:目標設定力
キャプテンや部長は、チームをまとめ上げることが求められます。チームのことを常に気にかけて1つのチームにまとめたことで、リーダーシップが培われているでしょう。
副キャプテンは、キャプテンと連携しながらより良いチームにすることが大切です。
悩んでいる部員とコミュニケーションを図ったり、キャプテン不在のときにはリーダーを担ったりする副キャプテンは、協調性を伸ばしやすいでしょう。
マネージャーは、円滑な部活動のために部員のサポートや監督とのやり取りを行います。やることは多く結果が見えにくいですが、ひたむきに努力する継続力を得られるでしょう。
メンバーは、チームの状況を踏まえて、どのように貢献するかを考えないといけません。自分で目標を設定して、行動していく目標設定力を学べるでしょう。
こちらの記事で、リーダーシップ、協調性、継続力をはじめいろいろな能力の自己PR例文を紹介しているので、作る際の参考にしてみてください。
【能力別】部活動の自己PRの例文5つ
ここからは、部活動の自己PR例文を能力別に5つ紹介していきます。自己PRの作り方が、まだイメージできていない人は、参考にしてください。
- 例文1:キャプテンとして「リーダーシップ」を自己PR
- 例文2:「目標設定力」を自己PR
- 例文3:副キャプテンとして「協調性」を自己PR
- 例文4:マネージャーとして「継続力」を自己PR
- 例文5:部長として「粘り強さ」を自己PR
例文1:「リーダーシップ」を自己PR
1つ目の例文は、メンバーそれぞれに耳を傾けながら全体をまとめるタイプのリーダーシップをアピールするものです。
①能力・長所
私には、チームの方向性を一致させ、目標達成に向けてメンバーをまとめる力があります。
Point:どのようなリーダーシップを発揮したのか具体的に説明しているところ
②背景
この能力は、バレーボール部でキャプテンを務め、大会でベスト4に入ることを目指して、部員全員が納得する練習メニューを作る過程で身につきました。
③課題点
メンバーの個々のスキルにばらつきがあることもあり、アタック練習など基礎練習に力を入れたい部員や、ゲーム形式の練習でチームワークを高めたい部員など、今後の練習メニューに関して意見が対立することがありました。
④アクション
私は、個々のスキルを伸ばすこととチームワークを高めることの両方が必要だと思い、2つの提案をしました。
Point:なぜ自分がその提案をしたかの理由を含めているところ
1つ目は、1日の練習メニューでの基礎練習とゲーム形式の練習の比率を、毎週全員で話し合い、大会が近づくにつれて後者を大きくしていくことです。
2つ目は、基礎練習は全体で同じものをするのではなく、体育館のエリアごとに取り組むメニューを分けて、その日に取り組むものを個々が決めれるようにすることです。
⑤結果・変化
2つの提案により、メンバー全員が納得した練習メニューになり、効率的に個々のスキルの向上させることができました。
また、大会に向けてチームワークの調整もできたので、大会で準優勝することができました。
Point:結果に結びついた要因を説明しているところ
⑥能力への再確認
このように、メンバーそれぞれの意見に耳を傾けながら、メンバーをまとめて目標達成へと導く力があります。
⑦仕事への活かし方
働く際にも、組織としての方向性を一致させ、目標達成へと導ける存在になりたいです。
こちらの記事で、自己PRでリーダーシップをアピールする際の高評価につながるポイントや注意点を紹介しているので、参考にしてみてください。
例文2:「目標設定力」を自己PR
2つ目の例文は、メンバーとして組織に自分がどう貢献できるかを考え、自分なりの目標設定ができる点をアピールするものです。
①能力・長所
私は、組織に自分がどう貢献できるかを考え、自分なりの目標設定をすることができます。
②背景
この能力は、サッカー部でフォワードという攻撃側のゴール前のポジションとして、アシストのスキルを向上させ、チームの得点率を上げた経験から身につきました。
Point:誰にでも伝わるように、専門用語に説明を付け加えているところ
③課題点
私のチームでは、守備はいいものの、なかなか得点が取れず負けてしまうことが多くありました。
④アクション
私よりシュートの威力が強いメンバーがおり、私は周りの動きを見ながらプレーするのが得意だったので、アシストを極めることにしました。
パスの角度や浮かせる高さなど、状況に合わせてパスできるように様々な種類のパスを正確に出せるように練習しました。
Point:工夫した点を具体的に説明しているところ
⑤結果・変化
その結果、徐々にチームの得点率が上がり、上位リーグに進出することができました。
⑥能力への再確認
この経験から、組織の力を最大化するために自分に何ができるのかを考え、工夫する力が身につきました。
⑦仕事への活かし方
働く際にも、自分の役割を認識し、組織の力を最大化することに貢献していきたいです。
(406文字)
例文3:副キャプテンとして「協調性」を自己PR
3つ目の例文は、副キャプテンとしてチーム内のコミュニケーション活性化を図って、協調性を発揮したものです。
①能力・長所
私は、ラグビーで副キャプテンとして協調性を発揮しました。
②背景
私たちの目標は、中国地区大学リーグで優勝することでした。
③課題点
しかし、チームの雰囲気は悪く、試合で負けることが続いていたときがありました。原因は部員間の連携不足によって、噛み合わずにボールを失うことが多かったことだと、私は考えました。
④アクション
チームの中でもっと話す必要があると思い、週に2回の定例ミーティングを毎日行うように提案して実施しました。
Point:なぜ自分がその提案をしたかの理由を含めているところ
⑤結果・変化
毎日の定例ミーティングで個々人が考えているチームの改善点を共有することで、部員間のコミュニケーションは円滑になっていきました。試合で連携不足によるミスが徐々に減っただけでなく、全員が正直に話し合うことでチーム内の雰囲気は良くなっていました。その結果、中国地区大学リーグでの優勝を果たしました。
Point:結果に結びついた要因を説明しているところ
⑥能力への再確認
⑦仕事への活かし方
御社に入社後は、私の協調性を活かして同僚や先輩方と協力しながら仕事に取り組みたいです。
(383字)
こちらの記事で、自己PRで協調性をアピールする際の注意点や大切なことを紹介しているので、あわせてご覧くさい。
例文4:マネージャーとして「継続力」を自己PR
4つ目の例文は、マネージャーとして目標を達成するためにコツコツ継続したことをアピールするものです。
①能力・長所
私は、コツコツ継続して物事をやり遂げる力があります。
②背景
大学のテニス部では、「チームを支えるマネージャー」を目指しながら取り組んでいました。
③課題点
マネージャーは、玉出しやコーン立て、部員の体調管理や応急手当てなどやることが多いです。要領が悪い私は、監督からの指示がないと動き出せない状態でした。
Point:誰にでも伝わるように、状況を説明しているところ
④アクション
このままでは「チームを支えるマネージャー」になれないと思った私は、2つのことを行いました。1つ目が、先輩マネージャーの動きを常に観察することです。先輩の行動から、マネージャーにどんな行動が必要なのか学びました。2つ目が、自分の振り返りノートを作って、日々行動を改善していったことです。
Point:工夫した点を具体的に説明しているところ
⑤結果・変化
この2点を1年間継続した結果、周りから指示される前に自分から動けるようになり、監督と部員から「いつもチームを支えてくれてありがとう」と言ってもらえました。
⑥能力への再確認
⑦仕事への活かし方
御社でも継続力を活かしてお客様から信頼を獲得して、貢献したいです。
(394字)
こちらの記事で、自己PRで継続力をアピールする際の注意点やコツを紹介しているので、参考にしてみてください。
例文5:部長として「粘り強さ」を自己PR
5つ目の例文は、部長としてチームを1つにまとめ上げる方法を考えて、粘り強く行動した点をアピールするものです。
①能力・長所
私は粘り強さを活かして、目標を達成する力があります。
Point:粘り強さをどのように活かせるのか具体的に説明しているところ
②背景
バスケットボール部で部長だった私は、チーム一丸となって地区大会を優勝するために日々励んでいました。
③課題点
しかし、私たちはいつも大事な試合で負けてしまい、地区大会で優勝するにはもっと力をつける必要がありました。
④アクション
チーム内のコミュニケーション不足が課題だと考えた私は、試合をビデオで撮影して、全員でビデオを見て試合を振り返ることを徹底しました。
Point:なぜ自分がその提案をしたかの理由を含めているところ
⑤結果・変化
一つ一つのプレーの良かったところ、改善すべきところなどをチーム内で話すことで、コミュニケーションが活性化し、信頼関係が構築されていきました。その結果、大学3年生の秋に地区大会で優勝することができました。
⑥能力への再確認
この経験を通して、たとえ難しい状況であっても、粘り強く取り組む力を身につけました。
⑦仕事への活かし方
御社に入社後は、私の忍耐力を活かして、営業成績トップを目指したいです。厳しい道のりですが、決して諦めずに取り組んでいきます。
(396字)
こちらの記事で、粘り強さと同じ意味の忍耐力の自己PRを作成する際のポイントやコツを紹介しているので、参考にしてみてください。
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自信を持って部活経験をアピールしよう!
この記事では、自己PRで部活をアピールする際のポイントや注意点を解説してきました。
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