- 「面接の自己PRで計画性をアピールするにはどうすればいいの?」
- 「計画性を伝えるための自己PR文が書けない」
- 「大学受験のエピソードや大学の勉強をアピールに使っていいの」
上記の悩みを抱える人も多いでしょう。
計画を立てて行動することは社会人にとって重要であり、計画性のある就活生はうまく自己PRすることで内定をもらえやすくなります。
そこで本記事では、企業が求めている計画性の特徴を踏まえ、計画性の適切なアピール方法を解説します。
この記事を読めば、企業が求めている計画性や自己PRの書き方を理解し、魅力的な自己PRが書けるようになります。
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自己PRで計画性を適切に伝えることで企業から評価される
計画性は仕事をするうえで欠かせない能力であり、計画性があるかないかによって仕事を覚える早さや業務効率に差が出てきます。
しかし、実は社会人として働いている人の中でも計画性がない人は多くありません。
企業は就活生を採用する際に、即戦力よりも将来性に期待するケースが多く、現状のスキルよりも計画性が求められます。
そのため、企業が求めている計画性を理解して面接時に的確に自身の計画性をアピールすることで、より内定がもらえやすくなるのです。
企業が自己PRで求めている計画性とは?
計画性と一口に言っても、シチュエーションやケースによって表現が異なります。今回はそのなかでも企業が求めている計画性の例を、3つ紹介します。
- 自己管理できる能力
- 目標に向けて計画を立てて実行・達成ができる能力
- 効率的に業務を推進できる能力
順に解説します。
1.自己管理できる能力
1つ目は、自己管理ができる能力です。
自分のスケジュールを管理できるのは、社会人の基礎ともいえます。多数の仕事を抱えて同時並行で遂行していくには自分でしっかりと予定を立て、確認しなければいけません。
また、会議などのスケジュールをしっかり把握できない人は、うっかり予定を忘れてしまったり時間に遅れてしまったりします。
それにより、取引先や周りの社員から信頼を失いやすくなってしまうのです。
その反面、自己管理ができる人は常に自身のスケジュールや関係者との約束事に的確に対応できます。
その結果、人からの信頼を獲得しやすく、人間関係も良好になりやすいといえるでしょう。
2.目標に向けて計画を立てて実行・達成ができる能力
2つ目は、計画を立てて実行し、目標を達成できる能力です。
ビジネスには短期のプロジェクトと中長期にわたるプロジェクトがあります。特に中長期でプロジェクトを成功させるには達成目標から逆算し、綿密な計画を立てなければいけません。
企業のプロジェクトが成功するか失敗するかによって、売上や取引先との関係構築に大きな影響を与えることがあります。
そのため、ただ単に計画を立てるだけでなく、しっかりとした根拠をもとに計画が立てられるかが重要になるのです。
3.効率的に業務を推進できる能力
3つ目は、効率的に業務を推進できる能力です。
企業では就業規則として仕事の時間が決められています。限られた時間内で達成しなければならないため、計画を常に意識して動くことが重要。
一日のはじめにスケジュールを組み立てて行動したとしても、合間合間で急な対応やトラブルが発生し、計画が崩れてしまうことも多くあります。
そんなときは計画よりも遅れてしまった予定のリカバリーが必要となり、日々時間に追われていては業務が次から次へと溜まってしまいます。
そのため、業務の効率化が必要不可欠であり、無駄なく最善策を尽くすことで目標達成がしやすく、周りからの評価がされやすくなるのです。
計画性がある人の特徴2つ
誰もが計画性を身につけているわけではなく、計画性がある人もいれば、ない人もいます。
計画性がある人に共通する特徴は以下の2点です。
- 心配性な人
- 周りに迷惑をかけたくない人
順に解説します。
1.心配性な人
心配性と聞くと、ネガティブな言葉に感じる人もいるでしょう。しかし、仕事において心配性というのは重要な能力であり、ポジティブに考えることもできます。
たとえば、ポジティブで楽観的な人が計画を立てる際には「まあ大丈夫」という考えに至る傾向があります。
その結果、計画のなかでトラブルが起こったときの事前予測や対策ができていないケースが多いです。
対して心配性な人が計画を立てる際は「もしかしたらトラブルが起こるかもしれない」と事前に予測されるリスクやトラブルを考えます。その結果、トラブルが起こらないように事前対策ができるのです。
ただし、あくまで「対策のために行動ができる心配性である」という前提の話です。
ただ単に心配性で行動に移せない人は、ネガティブでマイナスポイントとして見られてしまうので注意しましょう。
2.周りに迷惑をかけたくない人
周りに迷惑をかけたくないという人は、計画を立てるだけでなく周りの人へ迷惑をかけないように気を遣えます。
計画を立てる際にあらかじめ予測されるトラブルやリスクを回避し、細部まで配慮して綿密な計画を立てる傾向にあるのです。
また、周りに迷惑をかけたくない人は責任感がある人とも思われるため、企業に対してのアピールにもつながります。
しかし、表現を間違えてしまうと、プレッシャーに弱いと捉えられてしまうこともあるので注意しましょう。
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自己PRで計画性をアピールするときのポイント4つ
企業に対する自己PRとして計画性をアピールしたいときには、いくつか抑えておくべきポイントがあります。
今回はそのなかでも特に、重要な4つのポイントに絞って紹介していきます。
- フレームワークを活用する
- 具体的な数字を用いる
- 自発的に行動したことを伝える
- 計画性を言い換えて伝える
順に解説します。
1.フレームワークを活用する
1つ目はフレームワークの活用です。
意思決定や分析、問題解決、戦略立案など共有して用いることができる枠組みのことを指し、自己PRを構成する際は以下の7つの要素から組み立てるといいでしょう。
- 能力・性格:まずは結論として自身の自己PRとしてどのような能力があり、どのような人間なのか
- 背景・きっかけ:計画を立てるきっかけとなった出来事や達成すべき目的の背景
- 問題意識・課題点:計画を立てるうえでどのような懸念や問題、課題点が出てきたのか
- アクション:計画を立てどのような行動を取ったのか
- 結果・変化:行動をしてどのような結果になったのか、結果に対してどのような変化をつけたのか
- 能力の再確認:一連の流れを伝えたうえで再度どのような能力があるのかを伝える
- 仕事への活かし方:ここまでの過程や結果を通して仕事のどのようなシーンや分野で活かせるのか
このように、実際の事例や思考を順序立てて伝えることで、相手がイメージしやすくなり、内容が頭に入りやすくなるのです。
こちらの記事で、上記のフレームワークについてより詳細に解説しているので、まだ自己PRを作れてない人は参考にして自己PRを作ってみましょう。
2.具体的な数字を用いる
抽象的な言葉だけでは相手がイメージしにくくなってしまうので、結果が伝わりやすくするために、具体的な数字をいれるといいでしょう。
たとえば「サークルのリーダーを務め、はじめは人数が少なかったですが努力の結果、人数を大幅に増やせました」という伝え方です。
この場合、具体的な目安がなく、相手がイメージしにくくなってしまいます。
対して良い例は「サークルのリーダーを務めた当時はメンバーが4人しかいませんでした。しかし、毎日の声掛けや宣伝の結果、1年間で新たに16名のメンバー加入に成功しました」という伝え方です。
このように数字を用いることで、具体的な成果がイメージしやすくなるのです。
3.自発的に行動したことを伝える
仕事では受動的な指示待ち人間ではなく、自主的に行動する人が成果を出して評価をされやすいです。
結果を出した際に人から指示されたことを実行して成果を出したのか、自身の計画通りに行動して結果を出したのかでは大きな差があります。
そのため、計画性をアピールする際には、自身がどれだけ主体的に行動したのかをアピールするべきなのです。
4.計画性を言い換えて伝える
「計画性がある」と伝えるだけでは伝わりにくく、周りの就活生も似たようなアピールをしているためあまり目立ちません。
そのため、ときには計画性の言い方を変えて「計画を立てて目標を達成できる」や「危機管理能力がある」といった伝え方をすることで、周りの就活生と差別化が図れるようになります。
このときにも実際の事例を踏まえて伝えることで、より相手がイメージしやすくなるので意識してみるといいでしょう。
計画性の自己PR例文5つ
就活生が計画性をアピールする際のポイントについて紹介したところで、どのような言い方をすればいいのか紹介していきます。
計画性の自己PR例文5つ
- 「勉強」で計画性を自己PR
- 「留学の費用を集めた経験」で計画性を自己PR
- 「習慣化」で計画性を自己PR
- 「効率的に進められること」とあわせて計画性を自己PR
- 「危機管理能力」とあわせて計画性を自己PR
順に解説します。
例文1:「勉強」で計画性を自己PR
1つ目の例文は、勉強において、計画性を発揮した経験をアピールするものです。
600文字程度でまとめています。
計画性の自己PR例文1
①能力・長所
私には、目標から逆算し、現実的なスケジュールを考え策定、遂行する計画性があります。
Point:どのような計画性を発揮したのか具体的に説明しているところ
②背景
この能力は、高校時代の受験勉強と大学時代の資格取得の勉強により身につきました。
③課題点
何も意識せずに勉強していると不得意科目でモチベーションが保てず、模擬試験で特に不得意分野の点数が上がらず、目標に到達しない危機に直面しました。
④アクション
そこで私は、どの分野でもモチベーションを保ちながら勉強し、特に不得意分野での点数アップのために3つの取り組みをしました。
Point:なぜ自分がその取り組みをしたかの理由を含めているところ
1つ目は、1日単位にまで落とし込みスケジュールを立て、週に約2倍不得意分野に費やす勉強の時間を確保しました。2つ目は、モチベーションを保つために、得意分野の勉強を息抜きにゲーム感覚で行う時間を作りました。3つ目は、週単位で勉強の到達度を図るテストを自らで行い、その結果をもとにスケジュールを柔軟に調整しました。
⑤結果・変化
これらの3つの取り組みにより、勉強のモチベーションを保ちながら、計画的に得意分野と不得意分野の両方の点数を伸ばすことができ、目標としていた第一志望の大学への合格、公認会計士の資格取得を実現することができました。
Point:結果に結びついた要因を説明しているところ
⑥能力への再確認
このように私には、目標から逆算し、現実的なスケジュールを考え策定、遂行することができる計画性があります。
⑦仕事への活かし方
働く際にも、チャレンジングな目標に向けて、どのように達成していくかを考えて行動することで、組織に貢献していきたいです。
(545文字)
以下の記事では、自己PRで資格をアピールする際のコツについて解説しているので是非参考にしてみてください。
例文2:「学費を集めた経験」で計画性を自己PR
2つ目の例文は、学費を集めた経験をもとに、計画性をアピールするものです。
400文字程度でまとめています。
計画性の自己PR例文2
①能力・長所
私には、高い目標に対して、必要な行動を選択し、達成まで導くことができる計画性があります。
②背景
この能力は、留学のために100万円の学費を用意する中で発揮しました。
③課題点
講義やサークルで忙しく、アルバイトのためにまとまった時間を作ることができない中で、学費を用意することが課題でした。 Point:課題がわかりやすく定義されているところ
④アクション
そこで私は、拘束時間が短く、時給が高いアルバイトで仕事をしつつ、場所を選ばずスキマ時間にできるライティングのアルバイトを並行することで、余っている時間を最大限活用できるようにしました。 Point:アクションを具体的に説明しているところ
⑤結果・変化
こうすることで、まとまった時間がとれない中でも、効率的にお金を稼ぐことができ、無事100万円の学費を集めきりました。
⑥能力への再確認
このように、高い目標に対して、必要な取捨選択をし、達成まで導くことができる計画性があります。
⑦仕事への活かし方
働く際にも、このような計画性を活かして組織に貢献していきたいです。
(360文字)
例文3:「習慣化」で計画性を自己PR
3つ目の例文は、習慣化したことをもとに、計画性をアピールするものです。
200文字程度でまとめています。
計画性の自己PR例文3
①能力・長所
私は、業務を締切までに完遂する計画性があります。
②背景 ③課題点
昔はタスクを締切までに終わらせることができませんでした。
④アクション
そこで、1週間の予定を月曜日に必ず立てて、やらなければならないことを書き出すことを実施し、限られた中でも効率的に動けるようにしました。
⑤結果・変化
その結果、業務を締切までに終わらせることができるようになりました。
⑥能力への再確認 ⑦仕事への活かし方
このように、私には業務を締切までに完遂する計画性があります。働く際にもこの計画性を用いて、タスクを締切以内に遂行することで、組織に貢献していきたいです。
(228文字)
例文4:「効率的に進められること」とあわせて計画性を自己PR
効率性と計画性を同時に伝えるための例文は、以下の通りです。
計画性の自己PR例文4
私は物事を効率的に進める意識を持っています。
私は現在、飲食店のキッチンでアルバイトをしているのですが、ランチタイムになるとお客様の来店が頻繁になり、注文が殺到してしまいます。
しかし、料理ごとに完成の時間が異なるため、先に注文された商品を順番に作っていては後のお客様を長く待たせてしまうことになってしまいます。
そのため、お客様の同卓の人数や料理の種類や数に応じて、極力一つの工程で効率良く調理ができるように意識していました。
その結果、注文が殺到する時間帯でも必要以上にお客様を待たせることなく、満足いただける商品提供ができました。
この経験を活かし、御社に入社した際も業務ごとの重要度や緊急度を考慮し、効率的な業務設計を行っていきます。
例文5:「危機管理能力」とあわせて計画性を自己PR
危機管理能力と計画性を同時に伝えるための例文は、以下の通りです。
計画性の自己PR例文5
私は危機管理能力に長けています。
私は現在、飲食店のホールでアルバイトをしているのですが、ランチタイムになるとお客様の来店数が増え注文が殺到してしまいます。
しかし、お客様を長く待たせてしまうと気分を害してしまい、クレームにつながってしまうことがあります。
そのため、私は注文を待っているお客様の顔色に気を配って感情の変化を察知し、少しでも顔色を悪くしそうなお客様がいた場合、事前に一言添えることでクレーム回避をしてきました。
その結果、私が勤務中にはクレームが起こらないようになり、お客様とのコミュニケーションを取ることで笑顔でお店を後にされる人が増えました。
この経験を活かし、御社に入社後は常にお客様の心理や危険信号を察知し、事前にトラブル回避ができるように務めていきます。
自己PRで計画性をアピールするときの注意点
ここまで、計画性をアピールする自己PRの例文を5つ紹介しました。
7つの要素を押さえた自己PRを書くことができれば、ESの通過も面接の返答もスムーズにいきます。
しかし、自己PRで計画性を語る時の注意点を押さえておかないと、完璧な自己PRとはいえなくなってしまいます。
しっかりと自己PRで計画性を語るときの注意点を押さえて、より完成度の高い自己PRに仕上げましょう。
ポイントとしては次の4つです。
- 計画通りにいかなかった場合の対処法も考えておく
- 計算高いと思われないようにする
- 行動力があることを伝える
- 完璧主義だと思われないようにする
順に説明します。
1.計画通りにいかなかった場合の対処法も考えておく
計画を立てていないと対処ができないと思われないように、臨機応変に対処できるようにしておきましょう。
就職活動を続けていると、少しひねりのある質問をしてくる面接官や、面接で臨機応変に対応できるかどうかを見ている面接官に出会うこともあります。
あなたが述べたことを掘り下げようと「立てた計画が思い通りにならなかったら、どうしますか?」などと質問されることも考えられます。
このとき、答えに困って長い間黙り込んでしまうと、本当にそう思われてしまい、マイナスポイントにつながります。
計画性もあり、その場に応じて柔軟に対応することもできることを伝えるために、面接で述べる内容の中で、計画通りにいかなかった場合の対処法も考えておくといいでしょう。
2.計算高いと思われないようにする
計画性があることで、計算高いと思われないようにしましょう。
計画性があるという言葉を何の前置きもなく耳にすると、人事担当者の中には計算高いのではとネガティブに捉えられてしまう可能性があります。
計画的に物事を進めることは、さまざまな要因を計算しているからこそ達成できるものです。
しかし、計算高いというアピールには、他者を陥れるという印象を残してしまうことがあります。
計画性があることの本当の意味をしっかりと伝えれば、計算高いとは思われにくくなるため、計画性を計算高いと思われないように伝え方に注意しましょう!
3.行動力があることも伝える
計画性があることを伝えることで大きなアピールにつながりますが、行動力が伴わないと高い評価は得られません。
特に計画だけで終わってしまう場合、その先の行動に移せなければ口だけと思われてしまう可能性があります。
そのため、自己PRの際は計画性の高さだけでなく、立てた計画をもとにどのような行動を取ったのか必ず伝えましょう。
また、その行動をとったことでどのような結果が出せたのかも付け加えることで、より高い評価が得られやすくなります。
4.完璧主義だと思われないようにする
完璧主義といえばプラスのイメージを持たれがちですが、表現次第ではマイナスにとらえられてしまうこともあるのです。
仕事をするうえでは失敗はつきものであり、完璧主義であるがために変な部分にこだわりすぎて、さらに失敗につながってしまうこともあります。
もちろん仕事を適当にこなしていいわけではありません.
しかし、トラブルが起こった際の対処法や柔軟性をアピールするほうが実際に活かせる能力としてより高い評価を得やすくなるのです。
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ジール
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キャリアチケット
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まとめ
この記事では、自己PRで計画性をアピールする方法やポイント、注意点について解説してきました。
計画性を備えている人材は多くの企業が欲しており、自身の計画性の高さを的確にアピールすることで周りの就活生と差をつけられます。
その結果、内定を取りやすくなり、有意義な就職活動が実現できるでしょう。また、的確なアピールの方法は、入社後にも発揮できる能力です。
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