「ベンチャー企業で働きたいけど、大企業と比較してデメリットや向いていない人の特徴って何?」「新卒でベンチャーは絶対行くなって聞くけど、それって本当なの?」
ベンチャー企業に就職したい気持ちや興味はあるけど、実際はどうなのか気になる人もいるのではないでしょうか?
ベンチャー企業には特有のデメリット、向き・不向きが存在します。ベンチャー企業の利点だけでなく、欠点を理解したうえでキャリアを考えたい人も多いでしょう。
そこでこの記事では、ベンチャー企業のデメリット、向き・不向き、優良ベンチャー企業を探す方法を徹底解説します!
本記事を読めば、ベンチャー企業に向いているかどうかがわかり、今後のキャリア形成に役立てられますよ。
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なぜベンチャー企業はやめとけといわれるのか?
新卒・中途問わず、「ベンチャー企業はやめとけ」となぜいわれるのでしょうか?
その理由には、下記のようなことが挙げられるからです。
ベンチャー企業はやめとけといわれる理由
- 業績悪化の可能性が高い
- 福利厚生が整っていない
- 休みが取りづらい
- 雑務が多い
学生の間では、ベンチャー企業の良い部分だけ注目されがちですが、大手企業と比べてデメリットも存在します。
ベンチャー企業のマイナス面を考えると、大手企業のほうが圧倒的にメリットがあると考える人もいるため、「ベンチャー企業はやめとけ」といわれるのでしょう。
ただ、ベンチャー企業をやめておいたほうがいいかどうかは、人によります。
たしかに、ベンチャー企業で働く人の中には、「毎日残業で辛い」「責任が重い」といった意見があるのも事実。
そういった意見を耳にして、「ベンチャー企業はやめとけ!」という人もいれば、「今後独立するために、ベンチャーで修行したいからぜひ入社したい」という人もいます。
つまり、>ベンチャー企業をやめておいたほうがいいかどうかは、その人の価値観や、何を求めるかによって異なります。
以上を踏まえて、ベンチャー企業には具体的にどんなデメリットがあるのか、向き不向きなどについて詳しく解説していきましょう。
ベンチャー企業のデメリット5つ
ベンチャー企業とは明確な定義はないですが、一般的に設立年数が浅く、新サービス・事業を展開する企業のことです。
ベンチャー企業のデメリットは、5つあります。
ベンチャー企業のデメリット5つ
- 雑務が多くてやりたい業務に集中できない
- 教育制度が整っていない
- 大企業より倒産リスクが高い
- 待遇が厳しい
- 早期の転職が不利になる
ベンチャー企業の良いところだけでなく、悪い点にも目を向けてみましょう。
順に説明します。
(1)雑務が多くやりたい業務に集中できない
1つ目は、雑務が多くやりたい業務に集中できないことです。
ベンチャー企業では、社員の数に対し、多くの仕事が存在するため、個人に振られる業務の幅が必然的に広くなります。
さまざまな業務を経験しやすい反面、任された業務が専門外の場合、メインの仕事に支障が出てしまう場合があります。
#1:口コミ
並みの人であれば、圧倒的な仕事量にプライベートがパンクするのは必至。(DeNA男性)
(2)教育制度が整っていない
2つ目は、教育制度が整っていないことです。
大企業には新人社員に対し、カリキュラムに沿った教育プログラムがあります。
一方で、ベンチャー企業には長い研修期間はなく、OJTの形で実務を進めながら現場の上司の指導を受ける場合が多いです。
また、ベンチャー企業は社員の絶対数が大手企業より少ないため、見本となる先輩や上司の数が少なく、ロールモデルを探しにくい環境です。
#1:口コミ
積極的に教えてくれる職場環境ではないため、自分から学ぶ姿勢が必要。受け身の人は厳しい。(DeNA30代女性)
(3)大企業より倒産リスクが高い
3つ目は、大企業より倒産リスクが高いことです。
設立5年で約85%の企業が廃業や倒産するといわれており、ベンチャー企業はその設立5年以内に該当する場合も多いです。
また、設立間もないベンチャー企業は非常に変化が激しく、業績の振れ幅も大きい傾向があります。
急に業績が悪化し、職を失うリスクもあるため、入社にはある程度の覚悟が必要でしょう。
(4)待遇が大手企業に比べると充実してない
デメリット4つ目は、待遇が大手企業と比較すると充実してないことです。
ベンチャー企業の給料は年功序列ではなく、福利厚生が充実していない場合がほとんど。
寮や住宅手当など福利厚生面が充実した企業と比べると、大企業と初任給が同じ水準でも、手元に残る金額は少ない場合もあります。
待遇面の仕組みがきちんと定まっておらず、労働組合などが存在しないことも多いです。
#1:口コミ
ベンチャー企業のため、これからという印象。今後従業員が増えれば整備されるのではないか。(未来電子テクノロジー20代女性)
(5)早期の転職が不利になる
5つ目は、早期の転職が不利になることです。
ベンチャー企業から実績を残す前に転職をしようとすると、肩書きのある大手より不利になる傾向があります。
加えて、大企業からベンチャー企業への転職は容易といわれますが、中小ベンチャー企業から大企業へ転職することは難しいといわれます。
新卒の3割が3年以内に離職する状況の中、ファーストキャリアが転職に響くことも頭に置いておきましょう。
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ベンチャー企業に向いていない人の特徴4つ
ここまでは、ベンチャー企業に就職するデメリットを大企業と比べながら解説しました。
ここからは、ベンチャー企業に向いていない人の特徴を4つ説明します。
ベンチャー企業に向いていない人の特徴4つ
- 肩書きが欲しい人
- 仕事に対して受動的な人
- マニュアルに沿って仕事をしたい人
- 残業や休日出勤をなるべくしたくない人
自分に当てはまっていないか、チェックしてみてください。
順に説明します。
(1)肩書きが欲しい人
1つ目は、肩書きが欲しい人です。
ベンチャー企業のほとんどは、中小規模で知名度もないため、会社の知名度や企業規模、周りの目を気にする人は、ベンチャー企業に向いていません。
(2)仕事に対して受動的な人
2つ目は、仕事に対して受動的な人です。
ベンチャー企業では、新事業立案など自分から動き、新しいものを創造する力が求められます。
言われたことを淡々と行うのが好きな人は、自ら積極的に動くことが求められるベンチャー企業には向いていません。
(3)マニュアルに沿って仕事をしたい人
3つ目は、マニュアルに沿って仕事をしたい人です。
ベンチャー企業には、決まったマニュアルがなく、試行錯誤しながら仕事を進めるスタイルの場合が多いです。
そのため、成果の上げ方を学べる教科書が欲しい人には向いていないでしょう。
(4)残業や休日出勤をなるべくしたくない人
4つ目は、残業や休日出勤をなるべくしたくない人です。
ベンチャー企業では、一人の社員の仕事量が必然的に多くなる傾向があり、残業や休日出勤を迫られる場合もあります。
そのため、仕事とプライベートを分けたい人は、ベンチャー企業には向いていません。
しかし、残業や休日出勤の有無は企業によって異なるため、OB訪問などで確認することをおすすめします。
OB訪問の他にも企業研究の方法は、存在します。以下の記事で企業研究の仕方や企業研究ノートの作り方を紹介しているので、参考にしてください。
ベンチャー企業に向いている人の特徴3つ
ここからは、ベンチャー企業に向いている人の特徴を紹介していきます。
ベンチャー企業に向いている人
- 向上心が強い人
- マルチタスクが得意な人
- 独立志向の人
上記に当てはまる人は、ベンチャー企業との相性が良いでしょう。
順に解説していきます。
1.向上心が強い人
向上心が強い人は、ベンチャー企業に向いています。
例えば、「若いうちから稼ぎたい」「仕事で大きな成果を出したい」などの野心溢れる人にとっては、ベンチャー企業は最適な環境でしょう。
また、年功序列ではなく、出した成果によって評価される環境で仕事を頑張りたい人も同じくベンチャーに向いています。
2.マルチタスクが得意な人
ベンチャー企業では、マルチタスクが得意な人が向いています。
大手企業と比べると仕事が細かく分業されておらず、兼業することも多いです。そのため、マルチタスクになりやすく、幅広い業務を同時並行で行いがちです。
取り組む仕事によって頭を切り替えて行うことになるため、マルチタスクが得意で好きな人は向いているといえます。
逆にマルチタスクに苦手意識がある人は、きつさを感じるかもしれません。
3.独立志向の人
将来独立を考え、起業を目指している人にもベンチャー企業は向いています。社長との距離が近いため、経営者の目線や考え方などを近くで学ぶことができるからです。
経営者として組織を引っ張っていく能力や起業するためのスキル、知識を養っていくにはベンチャー企業はぴったりでしょう。
一般的な企業では、経営陣との距離があり、接する機会もなかなかないため、目の前の仕事をこなすだけになりがちです。
その点では、独立志向の人にとっては、ベンチャー企業は向いているといえます。
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自分の適性や性格が、ベンチャー企業に向いているか気になりませんか?
自己分析で大事なのは、“企業が求める能力と自分の能力が合っているかどうか”を判断することです。
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優良ベンチャー企業の特徴5つ
優良ベンチャー企業である可能性が高い企業の特徴を、5つ紹介していきます。
優良ベンチャー企業の特徴5つ
- ベンチャーキャピタルから投資を受けている
- 業績の伸び率が高い
- 成長産業の中で特に成長著しい
- 国などから補助金を得ている
- 事務所移転をする度にオフィスが大きくなっている
ベンチャー企業を自分で調べる際も、ぜひ上記の点をチェックしてみてくださいね。
それぞれ解説します。
1.ベンチャーキャピタルからの投資を受けている
はじめに優良ベンチャー企業の特徴として、ベンチャーキャピタルからの投資を受けていることが挙げられます。
ベンチャーキャピタルとは、ベンチャー企業やスタートアップに対して資金を出資する投資会社のことです。
ベンチャーキャピタルから投資を受けているということは、一流の専門家に「将来有望だ」「今後大きく成長する可能性がある」と判断された証でもあります。
その企業の成長を100%保証するものではないですが、出資を受けていないベンチャー企業よりも将来大きく成長する見込みがあると考えて良いでしょう。
2.業績の伸び率が高い
業績の伸び率が高いことも、優良ベンチャー企業の特徴に当てはまります。
ベンチャー企業の優良さを見極めるうえで、業績が伸びていることはとても重要です。しかし、さらに着目すべきはその伸び率です。
業績の伸び率が高ければ高いほど、その分将来性も高いといえます。
企業の業績を見るときは、単一年度だけでなく過去数年分の数字の推移を見るようにしましょう。
3.成長産業の中で特に成長が著しい
成長産業の中でも特に成長著しいベンチャー企業は、優良ベンチャーである可能性が高いです。
産業自体が成長しているということは、その波に乗って企業も成長している可能性が大いにあるのです。
さらに、成長産業の中でも特に成長が著しい企業は、業界全体で最も将来性があると考えて差し支えありません。
成長産業の中でも特に成長が著しい企業は有名になりやすく、就職したいと考える就活生も増えるため、しっかりとした対策が重要です。
4.国などから補助金を得ている
優良ベンチャーの特徴に、国などから補助金を得ていることが挙げられます。
経済産業省管轄の中小企業庁などでは、国の産業発展を意図して将来有望な企業に補助金を出しています。
国の補助金には、審査があり、その審査を通過しなければもらうことはできません。国の補助金を得られる企業は、今後成長する可能性が高いと考えられます。
ただこのときに、補助金と助成金を混同しないよう注意しましょう。助成金は一定の要件を満たせばどんな企業でも受け取れるため、将来性を判断する際の参考にはなりません。
「どの企業がどの補助金の審査に通ったか」は、各都道府県から発表されているので、チェックしてみましょう。
5.事務所移転をする度にオフィスが大きくなっている
事務所移転をする度にオフィスが大きくなっている点は、優良ベンチャー企業の可能性が高いです。
成長しているベンチャー企業は、その成長にあわせて従業員の人数も増えていくため、オフィスも大きくなっていく傾向があります。
大きなオフィスへ引っ越すということは、家賃もさらに高くなることを意味し、そのコストに見合うだけの売上を見込めることの表れでもあるのです。
以前より小規模なオフィスへ移った場合、業績不振や売上減少などから起こる経費削減などの可能性が考えられるでしょう。
新卒の学生が優良ベンチャー企業を探す方法3選
新卒の学生が優良ベンチャー企業を探すなら、どんな方法があるのでしょうか?3つ厳選して紹介します。
優良ベンチャー企業を探す方法
- 実際にインターンで働いてみる
- ベンチャー企業に関する賞の受賞企業から探す
- 口コミサイトで評判を見てみる
中でも実際にインターンとして働いてみるのは、インターンを実施しているなら効果的な手段なのでおすすめです。
それぞれ解説します。
1.実際にインターンで働いてみる
あなたが気になっているベンチャー企業があり、その企業が優良企業かどうかわからない場合、実際にインターン生として働いてみましょう。
インターンという立場でもその企業で働いてみることで、職場の雰囲気や環境、そこで働く人がどのような目標や志を持って働いているのかなどがわかるでしょう。
他にも以下のようなメリットがあります。
インターンのメリット
- 仕事の大変さ・厳しさをリアルに感じられる
- 目的意識の近い他大学生の学生と知り合え、就活の情報交換ができる
- ブラック企業かどうかを見極めることができる
インターンには、短期(1日〜1週間)と長期(1カ月以上)があり、現場で実際に働ける長期インターンがおすすめです。
インターンを募集しているかどうかは、その企業の公式サイトなどでチェックしてみてください。
ベンチャー企業でインターンをすることの魅力や、メリット・デメリットについて詳しく知りたいなら、こちらの記事をあわせてご覧ください。
2.ベンチャー企業に関する賞の受賞企業から探す
優良ベンチャー企業を探す方法として、ベンチャー企業に関する賞の受賞企業から探す方法もおすすめです。
数あるベンチャー企業の中でも賞を受賞できるような企業には、これから特に成長が期待されるベンチャー企業が多くあります。
つまり、未来の優良企業が隠れている可能性が高いのです。
ベンチャー企業に関する賞の代表例としては、以下の通りです。
ベンチャー企業に関する賞の代表例
上記の賞にはどのようなベンチャー企業がランクインしているのか、新卒採用を実施しているかどうかなどをぜひ確認してみてくださいね。
3.口コミサイトで評判を見てみる
口コミサイトなどで載っている口コミから、そのベンチャー企業が優良かどうかを判断してみるのも一つの方法です。
口コミは実際にその会社で働いている人や、働いていた人が投稿しているため、より現実に近い内容が書かれています。
代表的な口コミサイトには、「みん就」「エンライトハウス」などがあります。気になる企業があったら、その口コミを覗いてみましょう。
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まとめ
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