私は就活時に5大商社すべて応募しました。5大商社でも人気だった、三井物産でのインターンシップ、エントリーシート、OB訪問、面接、内定に至るまでの就活記録を記載しています。
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三井物産の社風
総合商社では、「人の三井」と言われるだけあって、お会いしてきた方はみなガッツがあり、魅力的な方々でした。社風について、私の経験上、総合商社とメーカー、銀行、外資系企業と比較をすると総合商社間の社風の違いはそれまで大きくないといえます。
ただ、他の商社と傾向上の違いをあえて出すとすれば、三井物産はやはり「人の三井」であり「各個人の個性を大切」にし「自由闊達さ」があります。社員の方々は個性的であり、自由な思考・経験から自分を創り上げた人が多い印象でした。後述する採用選考でも個性を大切にしており、「あなたとは何か」について深堀りされます。
就活生にとっては、他の総合商社と違う特徴的な点があります。それはできる限り希望する部署への配属をサポートしてくれることです。
では、希望が叶う割合はどの程度あるのか、という点について、具体的な数値は人事部のみぞ知ることですが、聞いた限りでは半分以上(第3希望まで)が希望の部署に配属されていると言われています。
人の繋がりを大切にする社風もあります。たとえ退職しても同窓会のように人が定期的に集まるようです。
三井物産の業務内容
三井物産をはじめ、総合商社の事業範囲は多岐に渡るため、事業や業務についての説明は控えます。理由として、総合商社ではそもそも「これがやりたい」というタイプが内定を獲得するケースはあまり聞いたことがなく、事業内容が内定の決定的なポイントにはならないためです。
ただ、業務の傾向として知っておいた方がよいのが 、以下の点です。
- 比較的金額の大きい事業(数億円~)を取り扱い
- ステークホルダーが多い中で(政府、顧客、取引先、消費者、業界団体)、利害関係を上手く調整しながら先へ進める必要があり
- 仕組み化がされていない世界で試行錯誤をしつつ成果に繋げる
そのため、営業といっても、銀行やメーカーのように数十社を担当しながら1人で売上を計上していくスタイルではないことを認識しておけばOKです。上記を前提に、業務内容の詳細について、企業説明会や、OB訪問等を通じて理解されると良いです。
(余談ですが、商社内定者のOB訪問実施率は非常に高いです)
三井物産:年収・待遇は?
日系大手の中でも五大商社、三井物産の待遇は非常に良いです。報酬体系は年功序列に近く、こと1年目に関しては五大商社の中では最も低い年収でありますが、3-5年おきに年収が数百万単位で上がる形式です。
2024年の有価証券報告書によると、平均年収は1,800万円で、総合職に関しては30歳前後で1,000万円を超える方が一般的です。さらに、海外駐在中は年収が飛躍的に向上し、2,000-2,500万円あたりになります。
会社としては成果主義を謳っていますが、外資系企業と比べると年功序列色は強いです。そのため、知り合いからは「年齢が上の人よりも若手の方が仕事をしているのに、給料が低い」という不満を聞いたことがあります。
三井物産が求める人材像とは?
個性を把握し、強みを活かしきったか
入社後には、約5,500人の従業員数を誇る三井物産にて、自分らしさ、自分ならでは独自性を発揮できることが大切になります。【三井物産の魅力】にて三井物産の特徴として「人の三井」「自由闊達さ」であることを紹介しました。
そのため、求める人材像も金太郎飴のような人ではなく、自分の個性を理解し、活かし、組織をまとめ前に進めることができる人材です。これは選考過程にも見られ、ESの題材が「自分史」である年もありました。
攻略のポイントは 「個性」x「ユニークさ」です。ご自身の過去の活動から、ユニークな経験はないか、自分の強みは何かを把握できたか、強みを活かしきったかを確認しながら掘り下げておきましょう。
後述する三井物産のインターンでも、一人ひとりが個性・強みを活かして仕事をしていることが伺えました。インターンやES提出をする前に自己分析を行うことをオススメします。
困難を乗り越え成果を出せるか
これは三井物産だけではありませんが、5大商社の仕事の規模になると、数億~円規模の案件ばかりで、関わるステークホルダーも国家、団体、企業、消費者、、、等様々です。
特に日本国外であれば不慣れな商習慣等にも対応する必要があります。そのため、案件進捗にあたり様々な”壁”に直面することが多いでしょう。
その時に、プレッシャ―に耐えながら「何が問題なのか」「どうすれば解決するのか」を一つひとつ紐解き、前に進め成果に繋げる粘り強さが必要です。
そのため、自己PRでは過去のチャレンジ、困難、どうやって人を巻き込んだが、どうやって解決したかを簡潔に整理して話せるようにしておくと〇だと思います。
論理的な志望動機があるか
「なぜ商社なのか?」「なぜ三井物産なのか?」は必ず聞かれる質問だと思って、準備をしておきましょう。(ただ、2020年あたりから「なぜ三井物産か?」まで聞くことがなくなったという話も聞きましたが、準備をしておいた方が吉でしょう。)
商社に内定する方は、就活時点で「確実にこの事業をしたい、なので、この会社に入りたい」というタイプが少ないことは上述しましたが、そこから考えても、少し企業研究をした程度で「資源事業を極めたいから三井物産を志望しました」というのは十分な理由ではないと思ってください。
商社に内定する方に共通する点として、ざっくり紹介すると「①日本国家の発展に貢献したい」(国粋主義タイプ)、「②自分の力で事業を成長させたい」(リスク回避型起業家タイプ)、「③社員の方々が優秀で、一緒に仕事をしたい」(先輩憧れタイプ)があります。
内定を獲得する方は、この中で① or ② x ③というパターンを用いていました。理由として「なぜ商社か」「なぜ三井物産か」のバランスが取れているためです。③については、インターンシップへの参加やOBOG訪問を積極的に行い、自分なりの「なぜこの会社なのか」を言語化できるようにしておきましょう。
三井物産のインターン・本選考の流れ
三井物産:インターンシップ選考の流れ
- 書類選考→面接(2回)→インターンシップ参加
書類選考には、ESと自分史、大学の成績表の提出が必須です。
また、書類選考には、適性検査とテストセンターの受験が含まれており、種類はC-GABです。
三井物産:本選考の流れ
- 書類選考(ES・自分史・WEBテスト)→面接(2回)→インターンシップ→面接(1回)→内定
三井物産の本選考には、インターンシップの参加が必須となっている点が、他の企業と大きく異なります。
三井物産:インターンシップ選考の攻略法
三井物産がなぜインターンシップを開催するのか?という点から考えると、外コンや外銀を目指す優秀な学生から興味をもってもらい、応募してもらう事が目的であることは容易に想像できると思います。
そのため、インターンシップ選考時点では志望動機はあまり関係なく、優秀であることをアピールする事に徹しましょう。
また、本選考とは関係ない、ということを対外的に言っていますが、内定者のうちインターンシップ参加者がどれほどいるのか、という観点で考えると、関係ないとは言い切れないです。
そのため、三井物産を知り、興味があるか確かめるためにも、できるだけインターンシップに参加できるようにしておきましょう。
三井物産のインターン選考:エントリーシート(ES)
インターンシップの時点では、なぜ三井物産なのか?まで考える必要はないです。しかし、なぜ商社(に興味がある)のか?を意識しつつ、自分の体験から商社に合いそうなエピソードを用意し、アピールしましょう。
王道としては、大勢ないし価値観の異なる人々を調整しながら成果を出した、困難な壁に対して粘り強さで乗り越えたエピソードがあると受け入れられやすいです。
理由として、入社後の商社の仕事として調整力、粘り強さ、チャレンジ精神が求められるためです。参考までに、私が調べた範囲での、ここ2年のお題について紹介いたします。
インターン:ES設問(2023・2024年)
- ご自身の研究/活動テーマ・概要 研究活動テーマをご記入ください。
- 研究/活動内容 研究/活動内容のサマリを記載してください。
- 自分史について(小学校卒業まで/中学校入学/高校入学/大学入学)
三井物産インターン選考:WEBテスト
GABという形式のテストでした。GABは対策なしで受けるとパニックになります。ただ、対策・練習をすれば、「どういう問題が出るのか」が分かり、知ってさえいれば問題ないテストです。
また、GABの対策は早めに行うようにしてください。体育会系の方の場合、時間をとりづらく、ESラッシュ・GAB・部活の両立は難易度が高いです。なので、ESラッシュとは被らないようにスケジュールを調整しながら勉強すると良いです。
三井物産のインターン選考:面接
インターン選考:1次面接
1回目では捻りがある質問は飛んできません。面接官は笑顔で穏やかに頷き、できる限り学生の声を引き出そうとサポートをしてくれます。2回目がケース面接です。
- 一次面接の質問は次の通り
- 学生時代頑張ったことは何か?
- なぜ、それを始めたのか?
- 進めるにあたり苦労したことは?
- 結果は?
インターン選考:2次面接
インターン選考の2次面接はケース面接です。紙とペンを支給され、「タクシー業界の売上向上施策を考えてください。」といったお題が与えられ、5分考え、5分で発表を行います。
ケース面接は「やり方を知っているか」と「場数」なので、次の本を読みながら訓練を積んでおくと良いです。
私の経験上、この本を読むだけでなく、訓練をするということの方が血肉になった印象でした。また、ほとんどの学生は本を読んでできる気になって挑み撃沈するので、読むだけでは足りないと思った方が良いです。(私は2敗して気づきました;)
三井物産:インターン当日の内容とは
インターンシップに参加したのは40-50名でした。3-4日間、研修センターのような場所で、合宿形式で開催されます。インターンシップ中は部署別の説明会、グループワーク、社員の方との座談会等、様々なコンテンツが盛り込まれていました。
このインターンシップに参加すると様々な社員の方々のお話を聞くことができるので、より企業研究に活かすことができます。
一般的には、インターンシップは本選考とは関係ない、とされていますがインターンシップでの体験は企業研究や志望動機の明確化に大いに影響します。
三井物産:本選考の攻略法
本エントリーでは、インターンの面接では聞かれなかった「志望動機」、「英語力」や「海外勤務に対する抵抗感」等、総合商社でよくある質問も追加されます。
エントリーシート(ES)
上記、【三井物産が求める人材像とは?】を意識して記載するように心がけましょう。特に、三井物産のES設問は自分の歴史であり、一人一人について把握するために小学生時代から遡って自分を表現する必要があります。また、文字数も2,000字と非常に多いことが特徴です。
- 学生時代にあなたが行った最大の挑戦に関して、まず端的に述べてください。 その後、以下4つの要素を交えながら具体的に記述して下さい。 (400字)
1.挑戦した理由と期間
2.何を心掛けて行動したか
3.どのような結果を出したか
4.挑戦から得た学び
- 学生時代に注力していたことを端的に記述して下さい(最大4つまで 各30字)
- 三井物産を志望する理由を記述して下さい。(200字)
- 自分史 事実の羅列を端的に、時系列でご記載ください。
- 上記⾏動に⾄った経緯、および感想を補⾜・説明してください。(2,000~2,500字 文字数配分:小学校以前:10%、中学時代:20%、高校時代:30%、大学時代:40%)
WEBテスト
インターンシップ同様、GABです。GABの対策は早めに行うようにしてください。体育会系の方の場合、時間をとりづらく、ESラッシュ・GAB・部活の両立は難易度が高いです。
なので、ESラッシュとは被らないようにスケジュールを調整しながら勉強すると良いです。
面接
1次面接→グループディスカッション→2次面接→3次面接と続きました。
1次面接
面接官は2名です。基本的な面接と大きく変わりありません。「自己紹介」「志望動機を深掘り」「学生時代頑張ったことを深堀り」の3点です。
上記【三井物産が求める人材像】に合わせてしっかり準備をしておけば、自信をもって回答できると思います。(余談ですが、三井物産をはじめ商社マンは自身マンマン、ハキハキ対応される方が多いです。)
グループディスカッション
学生5-6名、社員:2-3名(静観のみ)でのGD選考です。
お題は「ある企業が新規リリースする製品のマーケティング戦略を、そのリスクを考慮しつつ組み立てること。」でした。
戦略検討用の資料が配布されます。主に「要領よく進められるか」「他の人と上手く調整をしながら成果をだせるか」「決められた時間内に成果を出せるか」を見られていると想定して進めましょう。
2次面接
社員二名による面接です。グループディスカッションの実施日に行われ、GD選考の感想や一次面接と同じく学生時代に頑張ったこと、志望理由等を聞かれます。
二次面接ではある程度スクリーニングされているからか、志望動機については一次面接よりも深堀りして聞かれる傾向にあります。
3次面接
三次面接まで挙がってくると、面接官も役職上位の方になります。人事ないし現場の役員クラスが面接を対応します。聞かれる質問は、一次、二次面接と大きく変わりません。基本的にはESの内容について聞かれ、
- なぜそうしたのか?
- 達成に向けどんな困難があったのか?
等の深堀りをされます。
また、同様に志望動機についてもなぜ商社か、なぜ三井物産か?、他にどんな企業を受けているのか?、入社してからチャレンジしたいことは何か?等を聞かれます。
三次面接まで進めることができる方は、学生時代に頑張ったことについては自信をもって、何を聞かれても論理的に回答できる方だと思います。
当面接では、【三井物産が求める人材像とは?】の(3)論理的な志望動機があるか を重点的に準備をしておきましょう。
三井物産のインターン・本選考対策まとめ
このページでは、三井物産について気になる方向けに、企業概要、業務内容、年収などの待遇情報についてご紹介しました。
さらに、三井物産を志望される方向けに、選考の攻略情報を掲載しました。三井物産のインターン選考や、本選考のフロー、エントリーシート(ES)/面接突破に向けたコツを案内しています。
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