・キーエンスのインターンシップの基本的な情報が知りたい
・キーエンスのインターンシップに受かる方法が知りたい
キーエンスのインターンシップは職種ごとにプログラムが分かれており、参加するためにはそれぞれ選考を通過する必要があります。倍率は高いと予想できますが、優遇措置があり、参加するメリットは大いにあると言えます。
そこでこの記事では、キーエンスのインターンシップのプログラムや選考フロー、選考を通過するコツなどを解説しています。
この記事を読めば、キーエンスのインターンシップの詳しい情報がわかり、選考に受かるための方法を学べますよ!
キーエンスに関する理解をより深めたい学生はこの記事を読んで、キーエンスの内定を勝ち取りに行く準備をしましょう。
キーエンスのインターンシッププログラム
キーエンスのインターンシップは、以下の表のように、職種別にコースが分かれています。
コース | 対象 | 交通費 |
ビジネス職 | 文理問わず | 不明 |
エンジニア職 | 理系学生向け | 不明 |
S職(事務) | 文理問わず | 支給あり |
基本的にキーエンスのインターンシップは大阪か東京で行われ、交通費や、場合によっては宿泊費ももらえるようです。
ビジネス職、エンジニア職の交通費に関しては、公式サイトには載っていませんので、人事の方に直接問い合わせる必要があります。
ビジネス職
ビジネス職のインターンシップでは、営業、マーケティング、製品管理など、ビジネス領域のプロジェクトに参加することができます。
例えば、市場調査や競合分析、ビジネス戦略の立案など、経営に関わる業務に携わることができます。仮想のクライアントやビジネスで起こりうるシチュエーションに対し、課題発見や解決策の提示を行う体験ができます。
実際に営業の現場では、戦略立案、提案、アフターフォローが大事であり、どんな提案が良いのかを知るための傾聴力や思考力、また、提案を伝える伝達力が求められます。
これらをキーエンスのインターンシップで現場の社員から実践を通じて学ぶことができます。
キーエンスの「戦略立案」から「提案」「アフターフォロー」まで幅広い業務を体験することはもちろん、本社部門職の仕事内容や考え方を現場社員の実践を通じて学べます。
エンジニア職
エンジニア職向けの技術インターンシップでは、主にエンジニアリングや製品開発に関するプロジェクトに携わることができます。具体的な内容は、新製品の設計・評価、テスティング、システム構築などが含まれます。
また、チームメンバーと協力しながら実践的なスキルを身につける機会も提供されます。
S職
キーエンスのS職は総合職と一般職の要素を兼ね備えた、事務領域のスペシャリストと呼ばれ、主に社員のサポートや仕事の効率アップを行う、キーエンスの業績を支える大事な仕事です。
インターンシップの実施内容としては、キーエンスのS職社員が実際に行っている課題解決の方法、キーエンス流の電話対応方法、座談会、性格分析などを行います。社会人になってから必ず必要になってくるスキルが得られます。
社会人として働くイメージを付けたい学生や、本当に自分の価値観に合った企業に就職したい学生におすすめです。
キーエンスのインターンシップ選考フロー
キーエンスのインターンシップに参加するためには、選考をそれぞれ突破しないといけません。
主に実施されるのは、エントリーシートの提出、WEBテスト(SPI)、録画面接、面接です。
選考を通過するためのコツを記事の後半で解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
キーエンスのインターンシップの報酬
キーエンスのインターンシップに関して、各コースの報酬はありません。
しかし、キーエンスは年収がトップクラスに高い企業なので、入社後にその見返りは返ってくると考えてみてはどうでしょうか。
ぜひ、キーエンスに入社できるようにインターンシップの枠を勝ち取り、優遇措置を受けられるよう努力しましょう。
キーエンスのインターンシップ倍率・難易度
キーエンスのインターンシップの倍率は公式には公開されていませんが、年収が高く、営業職を志望する学生からは非常に人気な企業のため、競争率も高くなることが予想されます。
ちなみにキーエンスは、2023年のダイヤモンドオンラインの年収が高い企業ランキングでは2位を記録しています。
そのため、年収をベースに就活をしている学生や、営業職志望の学生からは毎年非常に人気の企業です。
キーエンスの2025年度卒のエントリー数は29,041名で、募集人数が300名だったため、本選考の倍率は96倍まで登りました。
そのため、憶測ですが、2026年度のインターンシップの倍率は、この本選考の倍率と同等かそれ以上になるのではないかと考えられます。
キーエンスのインターンシップの優遇・内定直結について
多くの企業の本選考の時期は大学4年生の3月ですが、キーエンスのインターンシップに参加すると、早期選考に案内されたり、一部選考免除の権利が与えられたりします。
もしそういった優遇が受けられなかったとしても、インターンシップに参加した経験を本選考でアピールできると、志望度の高さや、他の学生と話せる内容がより具体性を増すという点で、一気に差別化をすることができます。
実際に他の大企業でも、内定に繋がった学生のほとんどがインターンシップの参加者であったということもあるので、ぜひインターンシップに参加できるように対策をしましょう。
学生のスケジュールに合わせて、キーエンスは夏と冬にインターンシップを開催するので、今のうちにスケジュールに入れておきましょう。
キーエンスのインターンシップの評判
引用:キーエンス公式HP
- 実際に足を運んで職場の雰囲気を感じることで、キーエンスに抱いていた印象が、完全に覆された。
- 有意義で充実した2日間で、時間が本当にあっという間に過ぎました。帰宅後は達成感と充実感で、ぐっすりと眠れました。
キーエンスに参加した学生は、参加前に抱いていた懸念点や、キーエンスが人気で高収入である理由に納得できた学生が多いです。キーエンス流のビジネススキルや、業界初の商品を生み出し続ける企業に直に触れて、濃い二日間だったと感じている声が挙がっています。
その他にも学生同士の交流ができて、就活に対する理解が深まったという声もあるので、同じ業界や、同じ規模の企業を志望している学生と接することができます。
就活は1人で行うことは不安になる部分もあるので、同じ就活生同士の交流は増やしておくと良いでしょう。
キーエンスのインターンシップに受かるには?選考に通過するコツ
キーエンスのインターンシップにおいて、選考に通過するコツを、選考フェーズごとに紹介します。
- 書類選考
- WEBテスト(SPI)
- 面談(面接)
対策として、自己分析やキーエンスに入ってしたいこと、なりたい自分の像など、志望度の高さを伝えられるように、準備しておきましょう。
書類選考
キーエンスのエントリーシートでは、ケース問題が出題されます。
ケース問題とは、与えられた課題に対して、自ら仮説を立てて答えを導き出すものです。
数学のように決まった答えがある問題ではないので、自分で問題を設定し、それらを解決するために順序立てて整理していく論理的思考力が求められます。
コンサルや営業職など、顧客の見えない課題に対して解決策を考える仕事には必要な要素です。初めからできる人はいないので、対策をしていきましょう。
実際に2023年卒のエンジニア職のESでは、以下のような質問がありました。
- 身の回りの物やサービスで、この後、数年間で大きく利用者が増えたり、利用されるシーンが広がりそうだと思うものはあるか。その製品名やサービス名と、なぜその商品の変化が起きるのかと考える理由をお教えてください。(200字以内)
キーエンス|23年卒 エンジニア職のエントリーシートの調査レポート|就活サイト【ONE CAREER】
ビジネス職だけでなく、エンジニア職でも、世の中にあるサービスや製品について問われます。
書く際のポイントとしては、ESは結論、理由、例、結論の順番で書くと、話が伝わりやすく論理性を持った文面にすることができます。
ぜひ記入の際は、この流れで書いてください。
WEBテスト
WEBテストはSPIになります。キーエンスのSPIはボーダーラインが高いと言われているので、しっかり対策していきましょう。
SPIは市販の参考書や大学の講義で取り扱われているもので十分なので、解き方が分からない問題をとにかく無くしていくことに力を入れましょう。
SPIは対策すれば苦手な人でも得点を高めやすく、通過できる確率は高いので、早い段階から対策しておきましょう。
面談(面接)
キーエンスの面接は、説得面接と言われる形式のものが多いです。
説得面接は特定のテーマに対して相手を説得させる面接です。○○派を○○派に変えてください、苦手な○○を克服する方法を考えてくださいと言った、相手の考えや物の捉え方を変える面接になります。
質問から、評価ポイントを汲み取り、それらを論理的に伝えられるかという所が見られます。
説得面接は友人と一緒に練習を行い、相手のリアクションを伺いつつ話す力をつけていきましょう。
キーエンスは考えたことを言語化する力やその瞬発力を見られているので、日頃から説明することなどに慣れておきましょう。
キーエンスのインターンシップによくある質問
キーエンスのインターンシップでよく聞かれる質問について紹介します。
- 早期選考に落ちてしまった場合、本選考は受けられないのか
- キーエンスの選考に学歴は関係ないのか
早期選考に落ちた場合、通常の本選考を受けられなくなる?
早期選考に落ちても、本選考は受けることができます。
早期選考は非常に高い倍率なので、仮に早期選考に落ちてしまっても、本選考に向けて、キーエンスが求める人材に近づけるように、他社のインターンシップや面接対策を行い準備しておきましょう。
キーエンスの選考に学歴は関係ない?
結論から言うと、学齢は関係ありません。
ただ、マイナビなどに記載されている採用実績校は高学歴の大学が数多く記載されているのは事実で、それらの大学に論理的思考力が高い学生が有名校に多いという傾向はあります。
しかし面接やWEBテストなどは、対策を行えば選考突破できるものなので、早めから対策していきましょう。
そもそもキーエンスとは
ここまでキーエンスの選考について中心にお話してきましたが、そもそもキーエンスとはどんな会社か、ここでおさらいしていきます。
- キーエンスの基本情報
- キーエンスの強み
- キーエンスの働き方
- キーエンスの気になる給料事情
企業のことをしっかり理解することは、志望度を人事に伝えるうえでの大事な要素になるので、押さえていきましょう。
またここで、実際にキーエンスでの働き方のイメージを付けていってもらえればと思います。
キーエンスの基本情報
スクロールできます引用:会社概要|キーエンス
社長名 中田 有 本社所在地 大阪府大阪市東淀川区東中島1-3-14 事業内容 センサ、測定器、画像処理機器、制御、計測機器、研究、開発用、解説機器、ビジネス情報機器 株式上場 東京証券取引所プライム市場上場 従業員数 12,286名(2024年3月) 資本金 306億3754万円 設立日 1974年5月27日
キーエンスはファクトリーオートメーションの総合メーカーです。ファクトリーオートメーションとは、工場における生産工程の自動化を意味します。
自動車や半導体、電子機器や化学、薬品など幅広い分野で世界初、業界初の製品を生み出し続けています。35か国に拠点をもち、世界のグローバル企業の中でも有数の優良企業として高く評価されています。
キーエンスの強み
キーエンスの企業としての強みは大きく分けてこの3つになります
- 商品供給力
キーエンスは全世界で当日出荷体制を構築しており、お客様により余裕を持った商品の供給体制を持っています。また、上記のような環境下でも、社員にとって物理的にも精神的にも仕事がしやすい環境づくりを行っています。
- 持続的な付加価値創造
キーエンスの社員は顧客の抱える潜在的なニーズを的確に把握し、商品を通じて課題解決に向けて動いています。また、培ったノウハウをもとに新たな製品の研究に取り組んでいます。このように、顧客に新しい価値と新技術を提供し続け、付加価値創造を続けています。
また、キーエンスが発売する新商品の約7割が、世界初・業界初の商品で、さまざまな業界の意見を取り入れ、改良を重ね続けています。
- 事業基盤
キーエンスは社会的責任を果たすために、法令順守はもとより、省エネルギーや省資源など環境に配慮した取り組みをしています。また、会社はお客様、社員、取引先、株主で構成されているため、ひとつひとつの繋がりを必要不可欠な存在としています。
キーエンスの働き方
キーエンスは激務なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、休暇や福利厚生が整っている会社です。
年間127日の休日があり、年3回の長期休暇、GW、夏季、冬季に7から10連休あります。週休2日の土日休みで、年に2回だけ土曜日に出勤があります。
これらに加えて有給休暇や特別休暇が設けられています。まさに働くときに働き、休む時はしっかり休むといったメリハリのある企業です。
福利厚生については、以下の制度が設けられています。
- 育児介護休暇
- キャリア支援制度
- 借上住宅
- 社員持株会
- 個人積み立て年金
- 慶弔金
- 退職金
- キーエンスグループ健康保険組合
- 自己啓発支援
また、業務量については、8時に出勤し、遅くても21時半まで残業の日もあるので、決して楽ではないですが、その分高収入で、キーエンス流の営業力が身に付き、休む時はしっかり休めるという環境になります。
キーエンスの気になる給料事情
キーエンスの初任給は大学院卒の方は月給27万円、大卒の方は25万円となります。
さらに、キーエンスの平均年収は、ダイヤモンドオンラインの調査によると2,200万円となっています。
dodaの業種別平均年収ランキングによると、キーエンスが属するメーカー業界の平均年収は466万円なので、業界の平均よりもかなり高いと見られます。
また、キーエンスに在籍する人は転職市場でも高い評価が得られるため、転職しやすいと言えます。
キーエンスのインターンシップに参加して選考を有利に進めよう
本記事ではキーエンスのインターンシップ情報や選考突破の対策などをお伝えしました。キーエンスは収入や将来性から見ても、非常に優良な企業です。
そのため、学生人気が非常に高い企業ですが、インターンシップに参加し、面接対策をしっかりすれば、内定につながるので、まずは夏と冬のインターンシップに向けて準備していってください。
YouTubeなどにもキーエンス社員のインタビュー動画が載っているので、社風を知るための参考になると思います。
キーエンスのような企業規模が大きい会社ほど、申込の締め切り時期が早く、インターンシップに参加した学生と参加してない学生では、面接で話せる内容の深みに差が出てしまうので、インターンシップのスケジュールなどは逐一確認し、就活を優位に進めていきましょう。