「日本の自動車業界は世界の中でどれくらい強いの?」
「自動車業界に就職したらどれくらい稼ぐことができるの?」
自動車業界への就職を考えてはいるが詳しい知識はないという就活生は多いのではないでしょうか。
そんな就活生のために、この記事では自動車業界の最新の情報を紹介していきます。
この記事を読んで自動車業界を理解し、他の就活生と差をつけましょう!
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国内自動車メーカーの平均年収ランキング
各社の有価証券報告書をもとに制作。
この章では、国内自動車メーカーの平均年収のランキングトップ7を平均年齢とともに紹介しています。
各社の特徴・社風もともに紹介しているので参考にしてください。
1.トヨタ自動車
平均年収が国内メーカーで一番高いのはトヨタ自動車です。
時価総額が日本で一位の企業(2020/05/06)で、世界的なブランド力をほこるメーカーです。
平均年収は851.6万円で平均年齢は39.4歳です
#1:特徴
創業80年をこえる大企業でありながら、新しい技術に向けて常に挑戦していることが特徴です。
グローバル化や環境対策などのクルマを介した街作りへの意識が高く、代表的なクルマである「プリウス」は世界で初めてのハイブリッド車として有名です。
#2:社風
個人の意見が尊重される社風があり、世界で活躍できる精神を持つ人材を育成しようとする狙いがあります。
かつては男性が優遇される風潮があったようですが、現在では女性雇用を増やすなど新しい労働スタイルに変わってきています。
2.本田技研工業
国内自動車メーカーで平均年収が二番目に高いメーカーは、本田技研工業です。
本田技研工業は、企業理念を大切に守り伝統を重んじている点が特徴。平均年収は、819.8万円で平均年齢は45.6歳です。
#1:特徴
創業者である本田宗一郎氏の理念をホンダフィロソフィーとして社内で浸透させ、個人の自立・平等・信頼を尊重しています。
技術力へのこだわりが強く、人の移動を可能とする機械は幅広く取り扱っており、自動車・バイク以外にも耕運機やジェット機の開発も行っています。
#2:社風
大規模な企業ではあるものの、ボトムアップ体制が徹底されており、意見が通りやすいことが特徴です。
数ある自動車メーカーでも特に技術へのこだわりが強いため、熱血な社風が特徴といえるでしょう。
3.日産自動車
国内自動車メーカーで平均年収が三番目に高いメーカーは、日産自動車です。
グローバル化が進んでおり多様性に富んだメーカーです。平均年収815.5万円で、平均年齢は41.8歳となっています。
#1:特徴
ルノーのアライアンス関係から、海外での営業が多いこともありグローバルに活躍できる人材の育成に力をいれています。
代表車であるリーフは日本で最も売れている電気自動車となっています。
#2:社風
年功序列制度や男性中心の特徴がなく、実力主義の面が大きいことが注目できます。
社内公用語が英語となっており、いい意味で日本的な文化は感じにくいという特徴もあります。
4.いすゞ自動車
平均年収第4位のメーカーは、いすゞ自動車です。
いすゞ自動車は国内のトラック製造を引っ張るメーカーです。
平均年収は766.3万円で平均年齢は41.2歳です。
#1:特徴
現存の自動車メーカーでは最古のメーカーであり歴史深いことが特徴です。
乗用車製造から撤退しトラック製造に集中し、国内トラックのシェア率が1位となっていることも注目できます。
#2:社風
歴史深いことからも、昔ながらの企業体制が続いてることが特徴としてあげられます。
福利厚生や労働環境は整ってきているものの、男性中心の企業経営は変わっていないようです。
5.三菱自動車
三菱自動車は、平均年収が国内5位の自動車メーカーです。
平均年収は742.1万円で、平均年齢は41.3歳です。
#1:特徴
三菱グループの傘下として、三菱グループの理念をもとに企業活動を行っています。
売上高に対する海外比率が非常に高く、特に東南アジアを中心にした事業の展開が特徴となっています。
#2:社風
三菱グループの1つでもあるので、給料が安定していることが社員からいい評価を得ているようです。
また、休日がしっかりととれワークライフバランスがとれていることが特徴です。
6.スズキ
スズキは、平均年収が国内6位のメーカーです。
平均年収は681.4万円で平均年齢は40.0歳となっております。
代表車には「スペーシア」「ワゴンR」「スイフト」があげられます。
#1:特徴
新型車の販売が活発で、最も古い設計の自動車が2014年に販売開始をした「ハスラー」であることから、現在とても調子がよいメーカーといえるでしょう。
事業規模はトヨタ・本田に大きく差をつけるも、コンパクトカー・軽自動車というターゲットを絞った営業戦略で売上を伸ばしています。
#2:社風
企業としてはトップダウンで年功序列制で経営がおこなわれていることが特徴です。
コストカットの考えが強く、福利厚生などが他メーカーよりも弱いことも特徴です。
7.マツダ
マツダは、平均年収が国内で第7位の自動車メーカーです。
平均年収は676.9万円で、平均年齢は41.9歳となっています。
#1:特徴
デザイン性を重視した自動車の開発を行っており、今までで数々のデザイン賞を獲得してきました。
トヨタとの資本提携関係があり、今後のEV・自動運転開発では協力関係が発揮されていくでしょう。
#2:社風
コアタイムのないスーパーフレックス体制を敷いており、ワークライフバランスを整えようとする意識が高いことが特徴です。
また、社内研修が多くあり、社員一人一人に優しい環境だといえるでしょう。
国内自動車メーカーの売上ランキング
※各社の有価証券報告書をもとに制作
この章では、国内自動車メーカーの年間の売上高をランキングで紹介しています。
1.トヨタ自動車
トヨタ自動車は世界的にトップクラスの売上高を誇る自動車メーカーで、年間売上高は30.2兆円です。
日本自動車販売協会連合会の調査によると、国内でのシェアは46%を占めているので2台に1台がトヨタの自動車ということになります。
現在、静岡県に「Woven City」という自動運転・AIのテクノロジーを検証実験できる都市の建設計画を発表しており、自動車製造以外でも日本を引っ張る存在となっていくでしょう。
2.本田技研工業
本田技研工業は、売上高が15.9兆円での自動車メーカーです。
国内では2位、世界では6位と自動車業界でトップクラスに位置する力を持っています。
売上高は上昇傾向にあることに加え、二輪車の売上高も大きく、東南アジアでは高いシェア率を伸ばしています。
特にインドネシア・ベトナム・タイでは二輪車のシェアが7割を超えているのが特徴で今後に期待が持てるでしょう。
3.日産自動車
日産自動車は、11.6兆円の売上高で国内第3位の自動車メーカーです。
三菱・ルノーの三社でのアライアンス関係がありVW(フォルクスワーゲン)・トヨタ自動車の2強に対抗しているメーカーです。
海外販売比率が8割を超えており、三社の強みを生かした海外戦略が展開されると予想されており、特に日産は中国に重点を置く模様です。
4.スズキ
国内売上が4位の国内自動車メーカーはスズキで、売上高は3.9兆円となっています。
スズキは世界売上高が国内自動車メーカーのなかで第4位の会社です。
国内での乗用車シェアでもトップクラスをほこり、世界的にも強い力を持っています。
特に、インドではシェア率が50%をほこってることが特徴です。
近年の売上高は上昇傾向にあり今後の展開も注目できるでしょう。
5.マツダ
マツダは世界売上高が国内自動車メーカーの中で第5位のメーカーで、売上高は3.6兆円です。
近年では、売上・販売台数ともに上昇傾向で今後の展開に期待できます。
一方、営業利益は悪化しており、利益率向上のための計画がどれほど達成されるのかが課題となっています。
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世界の自動車メーカーの売上ランキング
「AUTOMITIVE JOBS」を元に作成。
この章では外資系自動車メーカーの年間の売上をランキングで紹介しています。
前章の国内メーカーのランキングと見比べてみてください。
1.VW(フォルクスワーゲン)
売上高30.7兆円で世界1位の売上高を誇るメーカ-は、VW(フォルクスワーゲン)でドイツに本社を置くメーカーです。
子会社として「アウディ」「ランボルギーニ」「ポルシェ」があることからもわかるように非常に大規模な企業となっています。
近年では、自動車業界はVWとトヨタの2強となっているといっても過言ではないでしょう。
2.ダイムラー
売上高21.8兆円で世界3位は、ダイムラーでドイツに本拠地を置くメーカーです。
欧州ではトラックのシェア率が非常に高く、日本ではベンツの名前で高級車路線を展開しています。
米国・欧州ではライドシェアサービスにものりだし、自動運転技術を活用した新しい移動手段への開発に注力しています。
3.フォードモーター
売上高17.7兆円で世界4位は、フォードでアメリカのメーカーです。
GM・クライスラーとともに、米国自動車のビッグ3に数えられるメーカーです。
売上高は堅調に増加しており、現CEOは年間営業利益を倍増させる目標を掲げていることからも今後の動きに期待が持てます。
4.GM(ゼネラルモーター)
売上高16.2兆円で世界5位は、GM(ゼネラルモーター)でアメリカのメーカーで米国自動車ビッグ3の1つです。
かつては、世界的にシェアを獲得していましたが、2009年に一度破産し新しくなりましたが、現在は衰退傾向にあるといえるでしょう。
ソフトウェア開発の企業を子会社化するなどして、自動運転の開発に力を入れています。
5.上海汽車
売上高15.0兆円で世界7位は、上海汽車で中国国有のメーカーです。
中国の市場規模が縮小していることから、今後は海外での販売に注力しようとしています。
自動車の開発・製造のみではなく、モビリティサービスの広範囲でのサプライヤーとなることを目指しています。
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自動車業界は衰退するのか
現在、自動車業界は「CASE」と呼ばれる百年に一度の大変革時代に直面しているといわれています。
「CASE(Conneted Autonomous Shared Electric)」は日本語で「ネットの接続化、自動運転、シェアリング、電動化」という意味を表しています。
自動車業界はこれら4つの技術・サービスの開発をすすめ、大きく変化すると予想されています。
この章では、自動車業界の課題と今後の展望について紹介していきます。
1.自動車業界の課題
自動車業界が直面している課題は、おおまかに以下の3つがあるとされています。
課題
- 環境問題に配慮した自動車の開発
- 自動運転技術の開発
- 先進国での新車販売の伸び悩み
上記の課題について各メーカーがどのように取り組むかが、1つのポイントとなっていきます。
#1:環境問題に配慮した自動車の開発
世界各国で二酸化炭素の排出量について規制が行われおり、その流れは自動車業界にも押し寄せています。
2020年から欧州で二酸化炭素排出量の規制が厳格化され、世界各国もその動きに追従するものとみられています。
2020年1月段階で、この規制をクリアできると発表しているメーカーは数社しかなく、先行きは非常に不安です。
自動車メーカーは、ガソリン車にコスト面で戦うことができ、規制もクリアできる自動車開発が求められています。
#2:自動運転技術の開発
自動運転技術には、以下の2つの問題があるとされています。
自動運転技術の課題
- システム面
- 法整備
上記の問題に対して、自動車業界のみでは対応できないため業界の今後が不透明となる一因でもあります。
システム面に関しては、ソフトウェア業界の参入や、自動車メーカー同士での共同開発が進んでおり、自動車業界の枠組みが大幅に変わるとされています。
かつては、2020年後半には自動運転車が市場に参入するとされていましたが、各メーカーともその予測を遅らせており、2019年ではトヨタのみが実現を視野に入れた自動運転車を発表しています。
法整備に関しては、事故時の責任問題など議論の課題は多く残されており、国によって進行度が多様となるでしょう。
グローバル指向が強い自動車業界では、各国の政治状況も戦略に関わってしまいます。
上記のように、自動運転技術には障害が大きく、業界を通して対応が迫られています。
#3:先進国での新車販売の伸び悩み
近年、中国での自動車市場が鈍化したことから、世界的な自動車の販売台数は停滞傾向にあります。
すでに先進国での新車の販売台数は停滞・減少傾向にあり、さらに2018年の中国の新車売上が2.8%減少したことからも、今後の自動車販売に不安感が募ります。
また、日本では法律面で認められていませんが、欧米ではライドシェアサービスが拡大しており、2018年では7兆円の市場規模があるとされております。
ライドシェアサービスが普及すると個人向けの新車販売が落ち込み、先進国での売上は悪化すると予想されております。
今後はインド・ブラジル・ロシアなどの発展途上国が主要な市場となることは間違いないでしょう。
各メーカーは海外での市場の開拓や、ライドシェアサービスと提携を通じて、販売を伸ばす必要があります。
2.今後の展望
自動車業界には未来がありますが、メーカーの選択は慎重に行うべきでしょう。
前章までにも述べたように、自動車業界全体で見ると、電気自動車・自動運転など発展の余地が多くあり、業界の規模は拡大していくと思われます。
また他業種から自動車業界への参入も増えていくので、業界は大きな発展を遂げるでしょう。
しかし、メーカー競争はより激しくなるので大きな損失を被るメーカーも出てくると思われます。
今後は、新技術・サービスの展開によって各メーカーの競争が激しく行われるため、各社の動向に注目する必要があります。
自動車業界の将来性を見極め、しっかりと業界研究を行って就職活動をしてください。
自動車業界に就職におすすめの就活エージェント
ここではおすすめの就活エージェント5社を紹介します。
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キャリアスタート
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まとめ
今回の記事では、自動車業界の平均年収ランキングと今後について紹介しました。
自動車業界は今後も社会と大きく関わりを持つ業界でもあります。変動する自動車業界をしっかりと勉強し、準備をして就職活動に臨みましょう。
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